概要

当社のBac-to-Bac Baculovirus Expression Systemは昆虫細胞での相同組換えではなく、大腸菌での部位特異的転位による組換えバキュロウィルス作製に依存するため、従来法と比べてより速く簡単にバキュロウィルスを作製できます。当社では、このシステムを使用したバキュロウィルス作製サービスを提供しています。 

特長・メリット

  • バキュロウイルス・昆虫細胞の発現系は、高等真核生物由来のタンパク質の高発現に最適です。また100 kDa以上の比較的大きな分子量でも発現可能です。複数ウイルスを共感染させてタンパク質複合体を発現させることもできます。
  • ベクター構築からタンパク質発現・精製まで、一貫してサポートします。
  • 当社のヒトタンパク質マイクロアレイ上には約9000種以上のタンパク質が存在しますが、その大半のタンパク質をバキュロウイルス・昆虫細胞の系で発現・精製しています。

試験フローチャート

  • Sf9へバキュロウィルスを感染させ、培養時間、ウイルス量を小スケールで検討します。最大27条件を検討します。目的タンパク質の発現をウェスタンブロットにより確認し、最適な条件を探します。
  • 納期:2-3週間
  • 発現至適条件検討の結果を基に大量培養を行います。細胞ペレットまたは培養上清を回収します。
  • 納期:2週間
  • ご指定の精製条件にて精製を行います。
  • Sf9へバキュロウィルスを感染させ、培養時間、ウイルス量を小スケールで検討します。最大27条件を検討します。目的タンパク質の発現をウェスタンブロットにより確認し、最適な条件を探します。
  • 納期:2-3週間
  • 発現至適条件検討の結果を基に大量培養を行います。細胞ペレットまたは培養上清を回収します。
  • 納期:2週間
  • ご指定の精製条件にて精製を行います。

※上記は一例です。
※発現クローンの構築、精製条件の検討も別途承っております。詳細に関しましては、お問い合わせください。
※糖鎖などの翻訳後の修飾も行われると考えられますが、ヒトの翻訳後修飾とは異なる可能性があります。またプロテアーゼ活性が強いことがあるため、注意が必要です。

参考価格

ウイルス作製:27万円
小スケール検討:53万円
大量培養:250 mL 20万円

納品物

  • 培養上清(又は細胞ペレット)

ご提供いただくもの

  • 昆虫細胞用発現クローンおよび情報 
  • Western blot用抗体  

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