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白燦基(理化学研究所・佐甲細胞情報研究室)
理化学研究所・佐甲細胞情報研究室の白燦基氏は、近年著しく発展しているナノ粒子製作技術に注目し、その中でも細胞毒性の少ない蛍光シリカナノ粒子を蛍光プローブとして細胞内に導入し細胞内おけるナノ粒子の拡散動態と細胞内微環境を定量的に解析する基礎研究を行っている。そしてNeon™Transfection Systemを用いて生細胞内に直接ナノ粒子を導入した場合とエンドサイトーシスにより細胞内に取り込まれた場合でナノ粒子の細胞内分布や拡散運動がどうちがうかについて検討した。その結果、Neon™ Transfection Systemにより導入した方がベジクルにトラップされず自由拡散する成分が多い(導入効率が高い)こと、細胞質だけではなく核内までもナノ粒子が入ること、細胞分裂過程中においても効率よくナノ粒子の自由拡散運動を定量化できナノ粒子の表面電荷種類によって染色体周辺での拡散運動が異なっていることが明らかにした。