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1924年、ハンス・シュペーマンらが、鮮やかな実験手法で示した生物の発生におけるオーガナイザー(形成体)の存在。多くの研究者の心をわしづかみにし、その実体となる誘導物質探索が大きなブームを引き起こします。しかしその後50年経っても、誘導物質は同定されず、誰もが研究から手を引き始めます。東京大学名誉教授の浅島誠氏は、大学院進学を前にシュペーマンの本と出会い、誘導物質研究の魅力にとり憑かれます。Read More
受精卵から胎盤が形成される過程のエピジェネティクスを研究する中西もも氏。大学の講義で知った胎盤研究の面白さに惹かれ、研究に没頭してきましたが、カナダでの留学生活は「これからを考える良い機会になった」と話します。彼女が考える「これから」とは? 一時帰国中の中西氏に、カナダでのポスドク生活について伺いました。Read More
「新しい合成生物学とデータマイニング技術を既存のテクノロジーと統合し、分子・細胞・細胞分化計測のための新しい実験やテクノロジーを創出すること」をミッションに、昨年研究室を立ち上げた谷内江氏。留学のきっかけは、ある晩湧き出た「地球って大きいよな」という思い。そして「日本よりずっと大きな世界」で勝負するため、民間企業の内定を断り、ハーバード大学のFritz Roth研究室への留学を決意します。Read More
海洋研究開発機構(JAMSTEC)の高井研氏は、世界に名の知れた「極限微生物ハンター」。 これまでの数十回を超える深海への潜航で、世界20カ所の熱水噴出孔を探査してきました。 生命の息吹をほとんど感じさせない暗黒の深海底をしばらく行くと、突如現れる噴出孔。そこでは、海底の割れ目から重金属や水素、硫化水素やメタンを含む熱水がもくもくと噴き昇り、ゴエモンコシオリエビ、チューブワーム、スケーリーフットといった異形の生物が群生しています。Read More
ライフサイエンス研究者へ新しい出会いの場を提供する、NEXT FORUM。 2014年は、「生命の根源に迫る最先端リサーチ」をテーマに東京・六本木のニコファーレで開催しました。第1部はゲノム編集、再生医学、がん研究のそれぞれの分野で活躍する研究者レクチャー、第2部は公募した研究者川柳コンテストや受賞作品の発表、第3部は若手を交えたトークセッション。MCとして出演した、ジャーナリストの津田大介氏とフリーキャスターの石田紗英子氏が、ニコ生中継ののべ2万5千人の視聴者からのコメントを拾いつつ、イベントを盛り上げました。Read More
アポトーシスを研究テーマに修士課程を修了後、4年間製薬企業で研究を続け、再度アカデミックに戻った井垣氏。研究者として自立することを目標に研究に打ち込み、博士課程、そして留学へ旅立ちます。アポトーシスのシグナルが細胞内でどのように伝えられていくかだけでなく、細胞同士の柔軟なコミュニケーションシステムに多細胞生物の生き残り戦略の面白さを感じ、独自の視点から研究テーマを発展させたと語たります。Read More
遺伝子改変マウスを使い精神疾患のメカニズム解明に挑む藤田保健衛生工学の宮川剛氏。ポスドク時代を含め5年弱留学したアメリカでは、マサチューセッツ工科大学(MIT)の利根川進氏のラボなど3ヶ所でPIのステータスやマネージャーも経験しました。「いかに効率よくするかに頭を使っているのがアメリカ。また議論を楽しんで、自分の意見をはっきり言えるようになります」と海外留学を勧めます。Read More
細胞内のがん遺伝子やがん抑制遺伝子の異常が蓄積することから引き起こされる「がん」。 近年、その発生には、遺伝子変異だけでなく、がん細胞を取り巻く「微小環境」が深く関与することが明らかになってきました。 遺伝子の変異を蓄積しつつあるがん細胞を育てる「ゆりかご」となる微小環境の正体とは? 生体の防御システムを巧みに利用しつつ「ゆりかご」で成長するがん細胞を阻む手立ては? モデル動物の開発を通し、個体全体からそのメカニズム解明に挑む金沢大学がん進展制御研究所の大島正伸氏にお話を伺いました。Read More
2013年1月、作成が容易なゲノム編集技術としてCRISPR/Casシステムが登場し、ゲノム編集技術の一般化が大きく加速します。広島大学の山本卓氏は、2008年からZFNを使ったゲノム編集技術にいち早く取り組み、続く第二世代のTALENの改良を手掛けつつコンソーシアムを立ち上げ、多くの研究者の技術利用を強力にサポートしてきました。ゲノム編集に精通する山本氏に、この技術を使いこなすための重要なポイントや今後の展開を伺いました。Read More
「正常な細胞に周りを取り囲まれたら、素行の悪いがん細胞は仲間外れにされるのでは?」大学院生時代にふとひらめいたアイデアから、正常細胞とがん細胞の相互作用を「細胞競合」という切り口で新たな分野で切り拓く藤田恭之氏。独創的な研究を進めるバイタリティは、海外でポスドク(博士研究員)として過ごした5年間、PI(主任研究者)として研究室を率いた8年間の得難い経験の中で培われたと語ります。Read More