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ユーザー:原田 伊知郎 氏 東京工業大学大学院生命理工学研究科特任講師
使用する細胞は繊維芽細胞。遺伝子導入がちょっと難しく、「さまざまな導入方法や試薬を検討してきました」と原田氏。
「特に、収量が高いという謳い文句の試薬が発売されるとすぐに試してみないと気が済まなくて(笑)。でも、いろいろと実験を進める中で、一つ気付いたことがあるんですよ。それは実験系によっては、収量よりも純度が非常に重要だということ。純度が悪ければ導入後に細胞が死んだり、遺伝子発現量が低くかったりと、実験の意味がなくなります。PureLink™キットの純度は吸光度で1.8以上。良い値ですよね。細胞の生存率が高く、ウェスタンブロッティングで確認した結果、タンパク質の発現量が非常に多いのに驚きました」。
原田氏は学位取得まで、物理学を専攻。研究室でも顕微鏡や物理計測機器を手作りするとか。そんな、こだわりの原田氏が所属する研究室で使用する遺伝子導入装置はNeon™ Transfection System。
「細胞の処理が簡単で導入効率が安定しているので、多検体を同時に解析する時など重宝しています」と原田氏。
ところで最後に、冒頭の「モノ申す」の理由について聞いてみました。
「そうそう! それはボトルのラベルナンバー。関連性がなくて危うく順番を間違えるところだったんだよ!」とにこやかに厳しい一言。
製品内容でなくてほっとした半面、貴重なご意見を肝に銘じた次第です。
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