使いやすさを実感。EVOS® FL セルイメージングシステム

笹澤有紀子氏(慶應義塾大学理工学部応用化学科 清水研究室 助教)
「EVOS®システムを選んだ決め手は、使いやすさでした」と話すのは、慶應義塾大学理工学部で助教を務める笹澤氏。昨年の夏、笹澤氏の所属する研究室では、EVOS® FL セルイメージングシステムを導入しました。

暗室に行かずに、手軽に蛍光イメージング
実験室では、他の実験装置と同じように実験台の上にEVOS®システムが置かれていました。「明るい実験室でも蛍光イメージングができます。わざわざ暗室に行くことも、わずらわしい調整をする必要もなく、すぐに細胞の観察ができるのでどんどん使っています」と笹澤氏は、EVOS®システムの手軽さを実感している様子です。笹澤氏は、神経細胞でオートファジーを誘導する低分子化合物を探索中。「パーキンソン病やアルツハイマー病などの神経変性疾患は、神経細胞に異常なタンパク質がたまることが特徴です。オートファジーは、細胞内分解システムのひとつ。異常タンパク質がたまらないよう、細胞の中を掃除して、神経を保護していると考えられます。その機構を解明し、疾患の予防や治療薬の開発につなげたいです」と語ります。「EVOS®システムではもっぱら、神経細胞のオートファジー誘導活性を観察しています。倍率も簡単に変えられ、多重染色の観察もできます。以前は共焦点顕微鏡も使っていたのですが、EVOS®システムで十分代用できるようになりました」と話す笹澤氏。データは、USBでコンピューターに取り込み、論文や学会発表に使っているそうです。


EVOS® FL セルイメージングシステムを使用して疾患関連タンパク質の局在を評価した細胞画像
安心して使える
大学院生をはじめとして大勢の人が所属している研究室では、どの実験装置も絶えず使われています。「EVOS®システムもいろいろな人が使っていますが、操作が簡単なので、慣れない人でも安心です」。くわしい使い方を指導する必要もないとのこと。また、大きなモニターで直接細胞を見ることができるので、学生とデータを見ながらディスカッションを頻繁にしているそうです。「だれでも安心して使えるし、データもきちんととれるので、いろいろな人が集まる大学の研究室に適した装置だと思います」と感想を述べてくれました。EVOS®システムは、研究や学生の指導に忙しい、笹澤氏の助けになっています。


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