天然状態における細胞や組織の複雑な 3 次元構造を知ることは、生物学的な構造-機能関係を理解するうえで非常に重要です。サーモフィッシャーサイエンティフィックは、in situ 切片作製とマルチエネルギーデコンボリューション走査型電子顕微鏡法(MED-SEM)を組み合わせ、優れた Z 分解能を備えた新たなシリアルブロックフェイスイメージング(SBFI)ソリューションを提供します。自動化されており、使いやすいため、お客様の専門知識レベルにかかわらず生産性が向上します。また、大容量試料解析のための等方性分解能を有しています。

従来のシリアルブロックフェイスイメージングの軸方向分解能は、チャンバー内のミクロトームで作製される切片の薄さに物理的な限界があることにより制限されていました。しかしながら、マルチエネルギーデコンボリューション SEM(MED-SEM)を導入した当社の新たな大容量解析法では、真の等方性 3 次元分解能でイメージングが可能です。機械的および光学的な切片作製を組み合わせ、物理的に切断するごとに異なるビームエネルギーをあてることで、試料の複数の層からデータを取得できます。最適化された検出器および低真空状態での運転により、質の高いイメージングが可能です。また、データ取得ソフトウェアを使用して、低レベルのセットアップおよびアライメントから、完全な連続イメージのスムーズな取得まで、プロセスを自動化できます。このアプローチには、最初のセットアップから最終的な結果取得までの完全なワークフローがあり、広領域/大容量解析、光学顕微鏡画像との重ね合わせ、再構成、描出およびセグメンテーションが行えます。

Isotropic 3D data from large sample volumes with serial block-face imaging or FIB milling
シリアルブロックフェイスイメージングまたは FIB 加工による、大サンプル量からの等方性 3 次元データ。
Zebrafish embryo head imaged with large volume analysis.
大容量解析によるゼブラフィッシュ胚頭の画像。
電子顕微鏡法

シリアルブロックフェイスイメージング:分子分解能での細胞および組織構造

シリアルブロックフェイスイメージングまたは FIB 加工によって得られる大容量試料の等方性 3 次元データ。

大容量解析によって得られたマウス網膜の画像。寸法:9.65 x 10 x 25 µm;HiVac モードで 10 nm の等方性分解能;1.18/1.78/2.27 kV、100 pA;Dwell 時間 1 µs;250 個の画像。

大容量解析によって得られたゼブラフィッシュ胚の画像。寸法:350 x 350 x 82.9 µm、LoVac モードで 42 x 42 nm ピクセル、2 kV、100 pA、Dwell 時間 3 s、100 nm で 829 個の画像。試料はブラウン大学 Robbert Creton 氏の提供。

ラット脳:体積 85 x 85 x 123 um;2.7 kV、400 pA、Dwell 時間 2 us、15 nm x 15 nm x 40 nm、LoVac で 2,133 個の画像。試料はスイス連邦工科大学ローザンヌ校 Grahame Knott 氏の提供。データのセグメンテーションおよび可視化は Thermo Scientific Amira ソフトウェアを用いて実施。

実際の動作

大容量解析によって得られたマウス網膜の画像。寸法:9.65 x 10 x 25 µm;HiVac モードで 10 nm の等方性分解能;1.18/1.78/2.27 kV、100 pA;Dwell 時間 1 µs;250 個の画像。

大容量解析によって得られたゼブラフィッシュ胚の画像。寸法:350 x 350 x 82.9 µm、LoVac モードで 42 x 42 nm ピクセル、2 kV、100 pA、Dwell 時間 3 s、100 nm で 829 個の画像。試料はブラウン大学 Robbert Creton 氏の提供。

ラット脳:体積 85 x 85 x 123 um;2.7 kV、400 pA、Dwell 時間 2 us、15 nm x 15 nm x 40 nm、LoVac で 2,133 個の画像。試料はスイス連邦工科大学ローザンヌ校 Grahame Knott 氏の提供。データのセグメンテーションおよび可視化は Thermo Scientific Amira ソフトウェアを用いて実施。

実際の動作

応用例

病理学研究

病理学研究

透過型電子顕微鏡法(TEM)は、他の方法で疾患の性質が確定できなかった場合に用いられます。TEMのナノ生物学イメージングにより、特定の病態について正確で信頼性の高い知見が得られます。

植物学研究

植物学研究

クライオ電子顕微鏡法によって、タンパク質(単粒子解析法)から細胞環境(トモグラフィー)、植物の全体構造(大容量解析)まで調べることができ、基礎的な植物学研究が行えます。


製品

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VolumeScope 2 SEM

  • 大容量の試料からの等方性3Dデータ
  • 高真空および低真空モードにおける高コントラスト、高分解能
  • 通常のSEM使用からシリアルブロックフェイスイメージングへ簡単に切り替え

Amira Software
ライフサイエンス

  • 2D-5D生体イメージングデータを見る
  • 構造の明確化と理解
  • 統計情報の取得
  • レポートや美しいアニメーションの共有

Maps Software

  • 広領域の高分解能画像を取得
  • 関心領域を容易に発見
  • 画像取得プロセスを自動化
  • 異なる機器で得られたデータを相関
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