CDSソフトウエア—食品＆飲料分野への対応

概要

食品および飲料メーカーが今日の市場で競争力を維持するには、包括的な検査とトレーサビリティが不可欠です。食品の安全についての法律や規制には、SANTEガイドライン、ISO 22000:2018、ISO 17025、HACCPなどがありますが、これらは継続的に更新されているため、食品および飲料の検査ラボは、正確なリアルタイムでの製品試験を生産、加工、流通のすべての段階で実施し、消費者の安全と増大し続ける規制事項への遵守を確保しなければなりません。

汚染や不備のある食品に関するデータを即時入手できるかどうかが、バッチ単位での破棄で済むか、製品全体のリコールとなるかの違いを生むことになります。これらの判断は、企業の財務業績に大きな影響を与える可能性がありますが、さらに重要なのは、企業のブランドという最大限に価値ある資産を守り抜く力量が問われることです。

Thermo Scientific Chromeleon 7.3.2クロマトグラフィーデータシステム（CDS）は、食品および飲料の分析における信頼性と生産性の向上を支援します。行うべきは、変化し続けるデータインテグリティおよび規制要件への準拠、操作性に優れた包括的な装置制御の導入、そしてラボのワークフローの簡素化です。

ユーザーの声
「Chromeleonはユーザーを重視して設計されているため、我々のラボでは、GC-FIDやUHPLCトリプル四重極質量分析計といった装置を、博士号取得のフェローからインターンにいたるまで誰でも操作できます。Chromeleonソフトウェアは、新規スタッフをトレーニングする使用開始時の障壁を下げてくれるので、柔軟性が高まり、トレーニング時間も短縮されます。」

- Senior Scientist、Kalsec

クロマトグラフィーデータシステム

CDSの主な特長

Chromeleon CDSは、コンプライアンスの確保、企業ブランドの保護、製品の市場投入の迅速化を支援します。

広範なマルチベンダー機器の制御により、単一のソフトウエアパッケージでクロマトグラフィーとMS定量のワークフローを合理化
直感的でカスタマイズ可能なユーザーインターフェースにより、トレーニング要件を低減。カスタマイズされたビュー設定により、オペレーターにステップバイステップの分かりやすいガイドを提示し、データ処理を効率化
eWorkflow手順への即時アクセスによりエラーを削減でき、その他のメリットとして、単一ソフトウェアでのメソッドセットアップと装置制御、柔軟なデータ処理、完全統合された結果レポートなどが利用可能
外部ソフトウエアでの計算を不要とする、内標準法を用いた高度な組み込みレポート機能
LIMSソフトウエアとの連携により、ロットおよびバッチ管理機能を介した完全なトレーサビリティを提供

Chromeleon CDS — 専用ワークフローと拡張パック

食品および飲料の分析カスタマーを支援するため設計された専用ワークフローでは、プリロード取得、カスタム計算が利用でき、レポートテンプレートは次のようなEU要件に準拠するよう設計されています。

注目のワークフロー

殺虫剤分析：殺虫剤のための設計。パフォーマンス重視の設計。

当社の包括的な殺虫剤ソリューションは、効率性、信頼性、簡易性をもたらします。Chromeleon 7.3.2がどのようにして、市販のさまざまな農薬分析機能を単一ソフトウェアで制御し、これまでにないパフォーマンスをラボにもたらすのかをご覧ください。

新機能であるデュアルシーケンス評価を用いた直交手法の同時解析、より高速なMS処理、そしてカスタマイズ可能なユーザーインターフェースを活用することで、ラボの生産性向上を実現できます。

詳細を見る ›

Dioxin and PCB analysis: Advanced internal standard techniques

ダイオキシンおよびPCBの分析：最先端の内標準法

環境、食品、その他多くの検査分野では、複雑なマトリックスを取り扱うため、高度な内標準法の利用が求められています。ダイオキシンとPCBの分析の場合は、同位体希釈質量分析（IDMS）に代替標準液と関連するシリンジ標準液を組み合わせて、各種の量を変化させます。

Thermo Scientificダイオキシン分析装置のワークフローの中枢を担うChromeleon CDSには、各種の搭載機能が用意されています。広範なサンプルレポートテンプレートは、13C標識標準物質測定、イオン比、合計パラメータ、LOQフラグに対応しており、CDSによる自動計算を可能にします。

詳細を見る ›