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食品および飲料中の残留性有機汚染物質(POPs)などの環境汚染物質は、食品安全性という点できわめて大きな関心事です。よく知られているものとしては、ダイオキシン、ポリ塩化ビフェニル(PCB)、有機塩素系殺虫剤(OCP)、ポリ臭化ジフェニルエーテル(PBDE)などがあります。
当社では最先端のシステムを用いて、きわめて困難な食品安全性測定および環境汚染物質測定に対応するソリューションを提供しています。
環境中で分解されない残留性有機汚染物質は、おもに脂肪への生体蓄積により、肉、魚、卵、乳製品に蓄積します。そうした物質は、食物連鎖を移動する間に、人間や動物に大きな影響を及ぼすことがあります。
ポリ塩化ジベンゾ-p-ジオキシン(PCDD)、ポリ塩化ジベンゾフラン(PCDF)、ポリ塩化ビフェニル(PCB)などの食品中のダイオキシンは、毒性の高い有機化合物のグループです。こうした化合物は、おもにごみ焼却プロセスや塩素系殺虫剤などの特定の化学物質の工業生産の副産物として、意図せずして生成されます。
POPs 研究および規制要件の継続的な変化により、既知化合物についても未知化合物についても、検出下限および定量下限をさらに引き下げる要求が高まっています。オンデマンド POPs シンポジウム 最新の POPs 分析の進展(英語)をご覧ください。
この取り組みを強化するため、POPs 分析の専門家を擁する残留性有機汚染物質(POPs)研究拠点を設立しました。この拠点は、当社のお客様および従業員用の直接的なリソースとして利用されています。このセンターはドイツ、ブレーメンにあり、世界各地のお客様と従業員を支援しています。
Dionex ASE 350 および ASE 150 溶媒抽出システムを使えば、POPs 分析に先立ち、固体および半固体サンプルから有機汚染物質を抽出することができます。このシステムでは、有機溶媒および水性溶媒により温度と圧力を上げることで、抽出プロセスの効率を高めます。
Dionex ASE Prep MAP の新しい吸水性ポリマーを使えば、高速溶媒抽出テクニックの機能が広がり、最大 85%の水を含むサンプルから分析対象物を抽出することができます。
濃縮と蒸発は、サンプル抽出により正確な分析結果を得るうえで重要となるステップです。このプロセスを自動化する Thermo Scientific Rocket エバポレーターは、サンプルの完全な乾燥にも、オートサンプラーバイアルへの直接濃縮にも使用できます。このシステムは、大量の溶媒抽出物(最大 450 mL)を処理できます。また、60 mL の抽出物を高速溶媒抽出システムから直接移動できるため、POPs 試験プロセスの際の手作業によるサンプル移動が不要になります。
当社の幅広い高品質クロマトグラフィーカラムおよび消耗品は、分析システムがピーク性能を発揮し、マトリックスの種類にかかわらず最適なサンプル評価を実現できるように設計されています。
Thermo Scientific TraceGOLD GC カラムは、優れた品質と性能を備えています。Thermo Scientific LC および LC-MS カラムおよび消耗品は、POPs 分析の厳しい要件に対応できるように設計されています。
ダイオキシンおよび POPs 分析の金字塔である Thermo Scientific DFS 磁場セクター型 GC-HRMS は、ダイオキシンおよび POPs 分析に特化して設計された唯一の GC-MS です。DFS GC-HRMS は全世界で十全なコンプライアンスを提供し、ダイオキシン、PCB、PBDE に関するあらゆる公式メソッド(EPA 1613、1668、1614 など)に対応しています。当社の大容量イオン源が実現する市場最高レベルのダイオキシン感度および堅牢性の利点を活用してください。
Thermo Scientific TSQ 9000 GC-MS/MS は、特許取得済みの技術、柔軟なメソッド開発、強力なレポート作成ツールにより、長い稼働時間と高い生産性を実現します。複雑なマトリックスでも、独自設計の Advanced Electron イオン源により、持続的な堅牢性と業界最高レベルの感度が実現します。AutoSIM および Time-SIM ツールにより、メソッド開発が円滑化します。TSQ 9000 GC-MS/MS なら、ルーチンラボの現在および将来の分析ニーズに確実に対応できます。
手ごろな価格の Thermo Scientific Exactive GC Orbitrap GC-MS は、高分離能ガスクロマトグラフィーと高分解能精密質量(HR/AM)Orbitrap 質量分析計を組み合わせた史上初のシステムです。この使いやすい特化型のベンチトップ GC-MS システムは、化合物の検出、同定、定量に関する卓越した性能により、新規 POPs 研究に関して最高レベルの信頼性を提供し、サンプルを包括的に理解することを可能にします。
POPs 研究および規制要件の継続的な変化により、検出下限および定量下限をさらに引き下げる要求が高まっています。Thermo Scientific TSQ Altis トリプル四重極質量分析計はアクティブイオンマネージメント技術により、卓越した感度と分析速度、ダイナミックレンジを提供し、非常に厳しい分析要件もクリアします。
Thermo Scientific Orbitrap 技術を使えば、サンプルをスクリーニングしてダイオキシンや POPs などの分析対象汚染物質を検出したのち、その汚染物質を定量することができます。未知汚染物質に関するサンプルスクリーニングは、ラボでとりわけ難しいワークフローの一つです。異なる実験およびデータ解析アプローチが求められます。これは Orbitrap 技術でも対応することができます。
Thermo Scientific TargetQuan 3 ソフトウェアは、規制の厳しい環境で POPs のルーチン定量を行うラボに特化した設計になっています。単一ソフトウェアプラットフォーム上で MS データ、MS/MS データ、HR/MS データを包括的に処理できるため、次のような物質をシームレスに定量できます。
Thermo Scientific TraceFinder ソフトウェアを使えば、GC、GC-MS、LC、および LC-MS データのターゲットスクリーニング、ルーチン定量、定性的レビューを実施できます。この使いやすいソフトウェアは、ルーチン POPs 分析の定量的ワークフローおよびレポートを提供します。Thermo Scientific GC-MS および LC-MS システム、ほとんどの GC および LC 検出器に対応しています。
これらのビデオでは、さまざまな機器、装置、消耗品、化学薬品、試薬、ソフトウェアなどの包括的な製品ラインを使用した当社の食品および飲料分析ソリューションの詳細をご確認いただけます。食品および飲料ビデオライブラリもご覧いただけます。