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Dionex QD 電荷検出器をサプレッサー型電気伝導度検出と組み合わせて用いると、解離の弱い既知および未知の化合物の、信頼性の高い検出と定量を実現できます。この検出器は Dionex ICS-4000 HPIC イオンクロマトグラフィーシステムに統合されています。
イオンクロマトグラフィーでは、電荷検出をサプレッサー型電気伝導度検出と組み合わせて確認用直交検出器として用いて、さらに多くの分析情報を取得することができます。 Dionex QD 電荷検出器は、膜ベースの技術を採用し、電荷と濃度に比例してイオンを検出します。リン酸基などの三価イオンでは、塩素などの一価イオンに比べて最高 3 倍のシグナルを発生します。同価で同濃度のイオンは同様の応答を示すため、一つの標準物質で既知または未知の化合物を高い信頼性で定量できます。
電荷検出はイオン化種を解離させて生じた電流を測定し、イオン化の弱い分子の解離を促進します。これにより、弱い電解質に対して、電気伝導度検出を使用した場合よりも強いシグナルを生成します。電気伝導度検出ではすでにイオン化された部分からの電流のみを測定するからです。電気伝導度検出と組み合わせることで、電荷検出はイオンクロマトグラフィー(IC)アプリケーションにおいてピーク同定とピークの純度分析を向上させます。
Dionex QD は、環境サンプル中のリン酸、食品や飲料中の有機酸、および化学物質中のアミンの分析に最適です。
解離の弱いイオンに対して:
Dionex QD 検出器は解離の強いイオンと弱いイオンに対して統一した応答を提供します。ただし、解離の弱いイオン(アンモニア、有機アミン、有機酸、ケイ酸塩など)および多価イオンは電気伝導度検出器(CD)の場合よりも高い QD 応答を示します。その結果、これらの解離の弱い種に QD を使用した場合、応答と濃度の間に直線相関が生じます。
未知種の定量に対して:
QD と CD の組み合わせにより未知の検体の定量が可能です。それぞれの標準液のキャリブレーションから未知の検体について予測した濃度を比較できます。保持時間ベースの同定を用いて発見した情報に加え、QD と CD で予測した検体濃度が一致した場合は、未知の検体の同定を絞り込む際の信頼性が高まります。共溶出種については、反応性への寄与がもっとも大きいものに予測が偏りがちになることに注意することが重要です。
Dionex QD 電荷検出器は Dionex ICS-4000 HPIC システムに統合されています。
このソフトウェアを強力で使いやすくしている機能セットに関するリソース集です。