お客様に最適なHPLC/UHPLC検出器は?

Thermo ScientificのVanquish HPLC/UHPLCシステムに対応した幅広い検出器を利用することで、サンプル中の分析種を確実に検出できます。当社のポートフォリオには次のような光学検出器があります:UV-Vis吸光検出器、蛍光検出器、および屈折率検出器。UV-Vis吸光検出器にはpHおよび導電率モニタリングを追加できます。また、当社の荷電化粒子検出器は、ほぼ均一の応答で高感度かつユニバーサルな検出を実現します。

HPLC/UHPLC検出器をご確認ください

検出器分析種の要件備考
荷電化粒子検出器(CAD)分析種は非揮発性または半揮発性物質。非揮発性および多くの半揮発性の分析種に対して、化学構造に依存せずほぼ均一な応答を示すユニバーサルな検出。
ダイオードアレイ検出器(DAD) — 別名フォトダイオードアレイ(PDA)検出器分析種は発色団を含有。マルチチャンネルでのUV-Visスペクトル取得、広範囲なダイナミックレンジの3Dスペクトル取得。
多波長検出器(MWD)分析種は発色団を含有。広範囲なダイナミックレンジでマルチチャンネルでのUV-Visスペクトル取得。
可変波長検出器(VWD)分析種は発色団を含有。リニアリティとノイズ特性に優れたUV-Visスペクトル取得。
蛍光検出器(FLD)分析種は蛍光色素分子を含有するか、蛍光標識で誘導体化または標識済み。高い選択性と、UV-Vis検出器より10~1,000倍高い感度。
質量分析計(MS)分析種はイオン化可能な物質。質量電荷比(m/z)に基づいて検出および同定し、親物質または前駆物質のm/zをフラグメント化して、選択したMSに応じて特異性を向上できる。
屈折率検出器(RID)糖類、ポリマー、界面活性剤、および発色団を含有しないその他の化合物。分析種に起因する溶離液の屈折率変化を測定。
pHおよび導電率モニターサンプル中の分析種を直接検出するのではなく、溶離液のpHと導電率をモニター。イオン交換カラムでのタンパク質分離において、溶出はタンパク質分離時の等電点(PI)に依存するため、pHグラジエントのモニタリングなどのアプリケーションに使用される。一貫性と再現性のある分離を得るためには、溶出液のpHを知っていることが必要。

ステップバイステップのコンフィギュレーターで理想的なHPLC/UHPLCを構築



荷電化粒子検出器

当社の荷電化粒子検出器を使用して、ほぼ均一の応答で高感度かつユニバーサルな検出を実現できます。CADは、医薬品、生体分子、食品および飲料、特殊化学薬品およびポリマーなど、さまざまな分野の幅広い分析種を測定できます。これらの検出器の柔軟性はR&Dに最適で、その簡便性とデータの再現性はQC/QAラボの要件を満たしています。

 

Vanquish CAD

 


 

Corona Veo CAD

 

概要
Thermo Scientific Vanquish荷電化粒子検出器は、Vanquish UHPLCシステムの向上した分離速度と分解能を採用しており、ほぼユニバーサルな検出能により、非揮発性および半揮発性物質を検出および定量します。Corona Veo CADはあらゆるメーカーのLC、HPLC、UHPLCシステムと統合でき、キャピラリー、マイクロボア、標準ボアカラムとともに使用して、進化し続けるカラムテクノロジーを最大限に活用できます。

ダイオードアレイ検出器および多波長検出器

Thermo Scientificダイオードアレイ検出器(DAD)および多波長検出器(MWD)はさまざまなテクノロジーを活用しているため、アプリケーションに適したソリューションを提供できる柔軟性を提供します。

Vanquish DADおよびMWD

Thermo Scientific Vanquish DADは優れたリニアリティと最適化されたノイズ特性を提供し、広範囲なダイナミックレンジと低い検出限界を特長としているため、高濃度の主要化合物とともに微量レベルの不純物も検出できます。


可変波長検出器

当社のHPLC用可変波長検出器(VWD)により、分析種のUV-Vis検出において高い感度と精度を確保できます。Thermo Scientific可変波長検出器は、ノイズ、ドリフト、およびリニアリティの優れた性能を提供し、幅広い動作範囲と微量化合物検出に対応しています。

Vanquish VWD

Thermo Scientific Vanquish可変波長検出器は、広い動作範囲で優れたリニアリティとノイズ性能を発揮し、汎用的かつ堅牢で高性能なUV-Vis吸光検出を実現すます。この検出器は、最高250 Hzのデータ取得により、HPLC/UHPLC検出における現在および将来の課題を対処します。


蛍光検出器

蛍光検出器は、化合物が波長の異なる光で活性化されると、光を発する現象を利用します。多くの医薬品、天然物、石油製品、および生体分子は天然的に蛍光を発します。アミノ酸、タンパク質、またはグリカンなどの他の化合物は蛍光標識でラベル付けできます。慎重な励起波長選択と、励起および放射光のフィルタリングにより、光検出器は高い感度を実現でき、UV検出器の10~1,000倍に達します。

Vanquish FLD

Thermo Scientific Vanquish FLDは、非常に高効率の迷光抑制により微量検出性能を発揮し、温度制御フローセルにより熱の影響が軽減され、検出精度が向上します。これらの検出器は、最大4つの波長ペアを同時にモニターしたり、またはクロマトグラムをスキャンして最適な発光/励起波長を実現できます。


質量分析検出

質量分析計は、分析種に対する高い感度と選択性を発揮し、サンプルに関するより深い洞察や、共溶出ピークなどの難易度の高い分離であっても、異なる(m/z)を使用して識別する性能を提供します。

 

Thermo Scientific LC-MSシステムは、高い性能を損なうことなく業務を遂行します。Thermo Scientific Chromeleon CDS下で統一された装置アーキテクチャーは、システム間のシームレスなパフォーマンスを可能にし、メソッド移行を容易にし、新規ユーザーの習熟を促進します。合理化されたデータ処理ソフトウェア、アルゴリズム、およびライブラリが、もっとも困難な研究課題、およびルーチンのアプリケーションに対応します。

シングル四重極質量分析計

当社のシングル四重極MSシステムは堅牢性と簡便性の新しいスタンダードを既定します。これらは、お客様がご使用中のHPLCまたはUHPLCシステムへシームレスに統合しながら、信頼できる日常のルーチン分析を実現するよう設計されています。

トリプル四重極質量分析計

究極的な感度要件、堅牢性、信頼性、スピードの達成など、Thermo Scientificトリプル四重極LC-MSシステムはすべての分子種に対するルーチンの標的定量における課題に対応します。

イオントラップ質量分析計

イオントラップ質量分析計は汎用の質分析計において費用対効果が高く、自動化機能を備えているためユーザーの経験レベルにかかわらず、分析結果だけでなく装置の操作スキルにも自信を持てます。

Orbitrap質量分析装置

当社のOrbitrap質量分析計の高分解能精密質量(High-resolutionm, accurate-mass;HRAM)のメリットをご活用ください。Orbitrapベースのシステムは液体クロマトグラフィー装置に接続して、未知および既知化合物の分離性能を向上させ、ハイスループットワークフローを可能にします。


屈折率検出器

屈折率(RI)検出は、UV吸収のない化合物のルーチン分析に推奨される、費用効果の高いソリューションです。糖類、ポリマー、界面活性剤、および発色団を含有しないその他の化合物の分析に対数する優れた選択肢です。


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