モニタリングと分析に関する高度な技術により、さまざまなガスと濃度にわたって信頼性の高い結果が得られます

モニタリング対象のガスの種類と必要なデータ出力に応じて、環境大気を効果的に分析し、その成分を検出するためのさまざまな技術が実証されています。弊社は、これらの技術を利用して、お客様のオペレーションにおけるより信頼性の高い大気モニタリングを可能にする幅広い製品を提供しています。


化学発光

一部の気体が組み合わさると、光エネルギー(光子)を放出する高エネルギーの化学反応(化学発光として知られる)が生じます。具体的には、電子励起分子が低エネルギー状態に減衰したときに発光が生じます。こうした発光は光電子増倍管で検出されます。放出される光の強度と特性を測定することで、さまざまなガスの有無と濃度を正確に測定できます。この原理を使用している弊社の分析計では、高度な光学技術を採用しており、高感度で信頼性の高い測定値を得ることができます。ここでご確認ください。

Thermo Scientificモデル17iアンモニア分析計

Thermo Scientificモデル17iアンモニア分析計は、基本原理として一酸化窒素(NO)とオゾン(O3)の発光反応を利用しています。この機器には、NO、NOx、Nₜの3種類の操作モードがあります。モード1。NOモードでの動作中、サンプルは反応チャンバーでオゾンと混合されます。この反応により、強度がNOの濃度に比例した特徴的な発光が発生します。

Thermo Scientificモデル42i(NO-NO₂-NOₓ)分析計

Thermo Scientificモデル42i NO-NO2-NOx分析計は、化学発光技術により、特定排出源の排気中における窒素酸化物(NO-NO2-NOx)濃度を測定します。

Thermo Scientific 42iQ NO-NO₂-NOₓ分析計

Thermo Scientific 42iQ NO-NO2-NOx分析計は化学発光技術を使用し、大気中の窒素酸化物の量をサブppbレベルから100 ppmまで測定します。この分析計は、シングルチャンバーの単一光電子倍増管設計で、NOモードとNOxモードの間で切り替わります。

Thermo Scientificモデル42i-HL高レベルNO-NO₂-NOₓ分析計

Thermo Scientificモデル42i NO-NO2-NOx分析計は、化学発光技術により、特定排出源の排気中における窒素酸化物(NO-NO2-NOx)濃度を測定します。

Thermo Scientific 42iQ高レベルNO-NO₂-NOₓ分析計

ご使用の分析計の情報には24時間いつでもアクセスできます。iQシリーズガス分析計は、使い込むにつれてよりスマートに機能するよう設計されています。高精度でタフなソリューションによりトラブルシューティングにかかる時間を最短に抑えます。42iQ高レベルNO-NO2-NOx分析計は、大気中の窒素酸化物の量を10 ppmから5,000 ppmまでの範囲で測定します。

Thermo Scientific 42iQ低ソースNO-NO₂-NOₓ分析計

ご使用の分析計の情報には24時間いつでもアクセスできます。iQシリーズガス分析計は、使い込むにつれてよりスマートに機能するよう設計されています。高精度でタフなソリューションによりトラブルシューティングにかかる時間を最短に抑えます。Thermo Scientific 42iQ低ソースNO-NO2-NOx分析計は、化学発光技術を使用して、大気中の低レベルから中レベルの窒素酸化物を従来の製品と同等の性能レベルで測定します。

Thermo Scientificモデル42i-Y NOᵧ分析計

Thermo Scientificモデル42i-Y NOY分析計は、化学発光を使用して、大気中の窒素酸化物の量をサブppbレベルから最大1,000 ppbまでの範囲で測定します。モデル42i-Yはシングルチャンバーの単一光電子増倍管設計で、NH3およびN2Oを除くほとんどの窒素酸化物を含むNOYを測定します。42i-Yは、NOyの測定に関するUSEPA NCore Networkのすべての要件に準拠しています。

Thermo Scientificモデル42i-TL微量レベルNOₓ分析計

Thermo Scientificモデル42i-TL微量レベルNOx分析計は、化学発光を使用して、大気中の窒素酸化物の量をサブppbレベルから最大1,000 ppbまでの範囲で測定します。モデル42i-TLは、シングルチャンバーの単一光電子倍増管設計で、NOモード、NOxモード、ゼロモードの間で切り替わります。ゼロモードを追加することで、優れた長期安定性が得られるとともに、きわめて低い検出下限を実現します。42i-TLは、NO、NO2、NOx用に独立した出力を持ち、それぞれを個別に校正できます。

Thermo Scientific 42iQTL微量レベルNO-NO₂-NOₓ分析計

Thermo Scientific 42iQ微量レベルNO-NO2-NOx分析計は化学発光技術を使用し、大気中の窒素酸化物の量をサブppbレベルから最大1,000 ppbまでの範囲で測定します。42iQTLは、シングルチャンバーの単一光電子倍増管設計で、NOモード、NOxモード、ゼロモードの間で切り替わります。


ガスクロマトグラフィー(GC)

ガスクロマトグラフィー(GC)は、1950年代に初めて開発された実績のある分析ツールであり、現在では、分解せずに気化できる化合物の分離と分析に広く適用されています。GCは揮発性化合物の測定にもっともよく使用されており、安定した長寿命のガスカラムを使用しているため、特定のガス測定アプリケーションに最適です。ここでGCを使用する機器をご覧ください。

Thermo Scientific直接メタン&非メタン炭化水素分析計モデル55i

Thermo Scientific直接メタン&非メタン炭化水素分析計モデル55iは、メタン系および非メタン系炭化水素を自動測定します。メタン系炭化水素と全炭化水素のみを測定する装置とは異なり、このバックフラッシュガスクロマトグラフィー(GC)システムは、非メタン濃度を直接測定します。


ガスフィルター相関法(GFC)

ガスフィルター相関法(GFC)は、非分散型赤外線検出の一種です。GFCは、NDIRと同様に、一酸化炭素(CO)が波長4.6ミクロンの赤外線を吸収するという原理に基づいて動作します。フィルタリングによって、検出された波長範囲がガスターゲットの波長範囲に分離します。赤外線吸収は非線形的な測定技術であるため、分析計の基本信号を線形出力に変換する必要があります。この分析計は、正確な検量線を使用して、最大10,000 ppmまでの任意の濃度範囲で本装置で得られる結果を正確に直線化します。

Thermo Scientific 48iQ一酸化炭素分析計

Thermo Scientific 48iQ一酸化炭素(CO)分析計はガスフィルター相関技術を使用し、大気中の一酸化炭素の量を測定します。48iQガス分析計は、正確な検量線を使用して、最大10,000 ppmまでの任意の濃度範囲で本装置で得られる結果を正確に直線化します。

Thermo Scientific 48iQTL微量レベル一酸化炭素分析計

Thermo Scientific 48iQ微量レベル一酸化炭素(CO)分析計はガスフィルター相関技術を使用し、大気中の一酸化炭素の量を測定します。この機器は圧力補償を採用しており、安定性を高めるために動作温度範囲にわたって一定の温度を維持します。標準機能には、ドリフト性能を最適化するインテリジェント・ゼロ・リファレンスや、変化する環境条件でデータの安定性と整合性を維持するダイナミック・フィルタリングも含まれています。濃度、およびさまざまな内部診断基準に対するアラームレベルを、分かりやすいタッチスクリーンディスプレイからユーザーが設定可能。

Thermo Scientificモデル48i CO分析計

Thermo Scientificモデル48i一酸化炭素(CO)分析計はガスフィルター相関技術を使用し、大気中の一酸化炭素の量を測定します。米国EPA、英国環境庁、EU環境庁の基準を満たすことが承認されており、効率的なリモートアクセスを実現するイーサネット接続を備えています。

Thermo Scientificモデル48i-TLE強化微量レベルCO分析計

Thermo Scientificモデル48i-TLE分析計は、COのみを測定するシングルチャンバーの単一光電子増倍管設計です。デュアルレンジと自動レンジは、この機器の標準機能です。この機器はCOモードで連続的に動作するため、応答時間は10秒未満です。


ガス洗浄

ガス洗浄技術は、ろ過、触媒変換、酸化を組み合わせて、環境大気から汚染物質のない空気(ゼロエア)を生成します。その後、ゼロエアは機器のキャリブレーションや、さまざまな環境大気分析計の希釈空気供給に使用されます。ガス洗浄技術により、NO、NO2、O3、SO2、CO、炭化水素が除去されます。弊社のガス洗浄技術は、加圧された空気をPurafil(アルミナ上の過マンガン酸カリウム)のカラムに送り、NOからNO2に酸化します。そこから空気は、NO2、SO2、O3、炭化水素を除去する活性炭のカラムを通過します。最後に、空気はリアクターに移動し、触媒表面上で350℃に加熱されます。COがCO2と残りの炭化水素(メタンを含む)や、水とCO2に変換されます。この過程により、汚染物質のない空気の流れが生じます。

Thermo Scientific 111iQゼロエア供給

Thermo Scientific 111iQゼロエア供給は、汚染物質のない空気(ゼロエア)を環境大気から供給して適切なゼロイングを実現し、さまざまな環境大気分析計用に清浄な希釈空気を供給します。

非分散型赤外線(NDIR)技術

NDIR技術は比較的シンプルであるため、機器のライフサイクル全体を通して運転コストを削減しながら、正確で長期的なガス分析が可能です。NDIR分析計は、ガスが特定の赤外波長範囲の放射線を吸収するという原理に基づいています。赤外線がガスの容器を通過すると、非分散型赤外線センサーによってガスが吸収するフィルタリングされた光波長の量が検出されます。ガス濃度の測定値が得られます。Thermo Scientific分析計は、この技術と高度な光学フィルターを組み合わせることで、より正確な測定を可能にします。

Thermo Scientific 410iQ二酸化炭素ガス分析計

Thermo Scientific 410iQ二酸化炭素(CO2)分析計は、高度な非分散型赤外線(NDIR)光学フィルター技術を使用し、CO2の濃度を測定します。410iQ標準分析計は、内部保存検量線を使用して最大10,000 ppmまでの任意の濃度範囲で本装置で得られる結果を正確に直線化します。

Thermo Scientific 410iQ高レベル二酸化炭素ガス分析計

Thermo Scientific 410iQ高レベル二酸化炭素(CO2)分析計は、高度な非分散型赤外線(NDIR)光学フィルター技術を使用し、CO2の濃度を測定します。410iQ高レベル分析計は、内部保存検量線を使用して最大25%までの任意の体積濃度範囲で本装置で得られる結果を正確に直線化します。


光学強化型フーリエ変換赤外(OE-FTIR)

光学強化型フーリエ変換赤外(OE-FTIR)は画期的なStarBoost技術により、一般的なFTIRを用いたガス分析と比べ、対象となる狭いスペクトルバンドにおいて感度、直線性、ダイナミックレンジが飛躍的に改善されます。特殊な光学系、電子回路、分析アルゴリズムの活用により、従来よりも優れたFTIRガス分析を可能にします。

 

エチレンオキシドやホルムアルデヒドの測定など、要求の厳しいアプリケーションで実績のあるこの強化技術により、多くのアプリケーションで1桁のppbの検出限界を達成できます。さらに、この技術は、MAX-iRガス分析計の追加機能として提供可能で、米国環境保護庁(EPA)メソッド320や米国試験材料協会(ASTM)D6348などの複数の規制メソッドに準拠しています。  

Thermo Scientific MAX-iR FTIRガス分析計

新たに考案されたThermo Scientific MAX-iR FTIRガス分析計は、ほとんどのアプリケーションで1桁のppbの検出限界を達成します。さまざまな干渉が存在しても正確なガス検出限界を実現し、リアルタイムで結果を生成します。Thermo Scientific StarBoost技術を使用すると、pptまで駆動できるようになるため、低速で運用コストがかかる従来の技術を使用する必要性がなくなります。

Thermo Scientific MAX-iAQ連続環境大気モニタリングシステム

Thermo Scientific MAX-iAQ連続環境大気モニタリングシステムは、高湿度環境でもマルチポイント低レベル検出を可能にする、すぐに使用可能な完全自動環境大気モニタリングソリューションです。この完全自動化されたシステムは、FTIRスペクトル分析を使用して、最大20個のサンプル位置から10~100個を超える化合物を定量できます。


パルス蛍光技術

弊社のパルス蛍光分析計は、H2SをSO2に変換できるという原理に基づいています。SO2分子は紫外線(UV)を吸収し、ある波長で励起されると、別の波長の紫外線を発する低エネルギー状態に減衰します。UV光源ランプのパルスにより、光学強度とUVエネルギースループットが向上し、検出可能なSO2濃度が低減します。

 

この技術では、透過フィルターよりも光化学的劣化の影響を受けにくく、波長分離において選択性の高い反射バンドパスフィルターを使用しているため、検出特異性が向上し、長期安定性が実現しています。

Thermo Scientificモデル450i硫化水素 - 二酸化硫黄分析計

Thermo Scientificモデル450i硫化水素・二酸化硫黄分析計は、環境大気中のH2SおよびSO2のレベルを測定します。この分析計はパルス蛍光法技術を特徴とし、複数値の同時測定を実行することで、データを常時確実に捕捉します。

Thermo Scientific 450iQ硫化水素・二酸化硫黄分析計

Thermo Scientific 450iQ硫化水素・二酸化硫黄分析計はパルス蛍光技術を使用します。450iQ分析計は、H2SをSO2に変換できるという原理に基づいています。SO2分子は紫外線(UV)を吸収し、ある波長で励起されると、別の波長の紫外線を発する低エネルギー状態に減衰します。反射バンドパスフィルターは、一般的に使用される透過フィルターと比較して、光化学的劣化の影響を受けにくく、波長分離において選択性が高くなっています。その結果、検出特異性と長期的な安定性の両方が向上します。

Thermo Scientificモデル43i-HL高レベルSO₂分析計

最大10,000 ppmのソースから高レベルのSO2を測定でき、パルス蛍光技術を利用してSO2を測定できる最初のガス分析計です。

Thermo Scientific 43iQ二酸化硫黄分析計

Thermo Scientific 43iQ二酸化硫黄(SO2)分析計はパルス蛍光技術を使用し、大気中の二酸化硫黄の量を測定します。UV光源ランプのパルスにより、光学強度とUVエネルギースループットが向上し、検出可能なSO2濃度が低減します。

Thermo Scientific強化微量レベルSO₂分析計モデル43i-TLE

Thermo Scientific強化微量レベルSO2分析計モデル43i-TLEは、微量レベル環境アプリケーションにおける卓越した正確さ、感度、および信頼性に定評のあるパルス蛍光ガス分析計であり、環境大気中のSO2のレベルを50 pptの検出下限で測定できます。

Thermo Scientific 43iQ微量レベル二酸化硫黄分析計

Thermo Scientific 43iQ微量レベルSO2分析計はパルス蛍光技術を使用し、大気中の二酸化硫黄の量を0.05 ppbまでの範囲で測定します。

Thermo Scientificモデル43i-HL高レベルSO₂分析計

Thermo Scientificモデル43i-HL SO2分析計は、パルス蛍光技術を利用してSO2を測定する初めてのガス分析計であり、排出源からの高レベルのSO2を最大10,000 ppmまで測定できます。

Thermo Scientific 43iQ高レベル二酸化硫黄分析計

Thermo Scientific 43iQ高レベルSO2分析計はパルス蛍光技術を使用し、大気中の二酸化硫黄の量を標準範囲で最大1,000 ppm、拡張範囲で最大10,000 ppmまで測定します。


UV吸光度法

UV測光ガス分析計は、特定のガスが200 nm~400 nmのスペクトル範囲で顕著な吸収バンドを示すという事実を利用しています。特定のバンドにおけるガスの吸収挙動が高いため、UV吸光度法を使用する分析計は、非常に低濃度のターゲットガスを確実に検出できます。さらに、この方法を使用した結果は、水蒸気や二酸化炭素が存在することによる干渉を受けにくくなります。この技術は、追加の光学分光計やフィルターエレメントを必要としないという点でもメリットがあります。

UV吸光度法を使用する分析計をご覧ください:

Thermo Scientificモデル49iオゾン分析計

Thermo Scientificモデル49iオゾン分析計は、デュアルセルによるUV吸光度法により、環境大気中のオゾン量を測定します。

Thermo Scientific 49iQオゾン分析計

Thermo Scientific 49iQオゾン(O3)分析計はUV光度測定技術を使用し、大気中のオゾンの量をppbレベルから200 ppmまでの範囲で測定します。Thermo Scientific 49iQ分析計はデュアルセル光度計で、NISTが国家オゾン標準に採用したコンセプトです。サンプル気流と対照ガスを同時に導入できるため、応答時間20秒を実現。

Thermo Scientificモデル49i-PSオゾン一次標準

オゾン分析計のキャリブレーションおよびトランスファー標準に適したUV光度一次標準である、Thermo Scientificモデル49i-PSオゾン一次標準を使用することで、最大1,000 ppbのオゾン濃度を産生できます。モデル49i-PSでは、国のオゾン基準に対応した原理的技術としてNISTに採用されているコンセプトである、デュアルセル光度計を使用します。