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ペプチドアレイによる抗体特異性の検証は、主にエピジェネティクス研究に使用される抗体に対して行われます。これらの抗体の多くは、特定のエピジェネティック的な状態を制御する特異的な翻訳後修飾(PTM)を検出します。ペプチドアレイによる検証方法は、研究用の Invitrogen 抗体の検証のための戦略の1つです。
ペプチドアレイによって検証された抗体は、特定のアミノ酸部位で起こるリン酸化、アセチル化、そしてメチル化といったような特定の修飾を受けたヒストンに対するものが一般的です。さらに、ペプチドアレイは、例えばペプチド上のアセチル化リジンを認識するアセチルリジンモノクローナル抗体クローン 1C6(Cat.No. MA1-2021)のような修飾特異的な抗体の特異性を調べるために使用できます。
384 種類の異なる修飾パターンを含むヒストンペプチドをアレイ上に2スポットずつ並べ、抗体特異性の検証に使用しました。一般的な実験方法としては、アレイをまず修飾特異的な抗体でプロービングし、その後、HRP 標識した二次抗体と反応させ、化学発光により検出します。下の例では、ABfinity ウサギオリゴクローナル(モノ)メチルヒストン H3(Lys4) 抗体(Cat.No. 710795)を、ヒストンのリジン 4 メチル化の検出に使用しました。データは、ジメチルリジン H3 と、リジン 20 メチル化ヒストンに対するわずかな交差反応性が明らかとなっています。抗体は、ヒストン H3 の他の修飾や、他のヒストンおよびそれらの修飾を検出しませんでした。
ABfinity リコンビナントウサギオリゴクローナル抗体(Cat.No. 710795)および H3K4me1 をターゲットとする2種類の他社抗体を用いて実施したペプチドアレイの結果。アレイは、1:2,000 希釈した抗体とともに一晩インキュベーションしました。洗浄後、1:5,000 に希釈したヤギ抗ウサギ IgG(H+L) Superclonal 二次抗体で、アレイを 1 時間インキュベーションしました。アレイは、 SuperSignal West Pico substrate (Cat.No. 34078)でインキュベーションし、myECL イメージャーにより可視化しました。
ペプチドアレイによって検証された Invitrogen 抗体は、検索結果や製品ページにおいて「特異性検証済み」の記号で示されています。検証済みを証明するデータが、それぞれの製品ページにて提供されています。