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Protein A キャプチャークロマトグラフィーに対する高スループットで費用対効果に優れたアプローチ

Thermo Scientific はモノクローナル抗体精製用の Protein A アフィニティー樹脂を提供しています。この樹脂は低流速で優れた動的結合能を発揮し、他のクロマトグラフィー充填剤が機能できない高い線速で優れた結合能を維持します。


POROS Protein A クロマトグラフィーの利点:

特長:

  • モノクローナル抗体精製用の 50 μm硬質ポリマー樹脂
  • ポリヒドロキシル化ポリマーでコーティングされた架橋ポリスチレンジビニルベンゼンから成る樹脂骨格
  • さらに組換え Protein A の共有結合固定化によって誘導体化されたコーティング

利点:

  • 非常に高速な物質移動に最適化
  • 硬質高分子担体の物理的・化学的安定性により優れた結合能対流量性能を発揮
  • カラムサイズを増大せずにスループットの改善を実現

POROS MabCapture A Select(MCAS)

  • Protein A の高スループットクロマトグラフィー樹脂群の最新製品
  • 当社の既存の MabCapture A 製品にこれまで加えられた改良点と、自社生産の Protein A リガンドの組み合わせ
  • 価格を抑えてコスト削減に貢献

図1.流速と滞留時間に対応した動的結合能(A) POROS MabCapture A の優れた動的結合能は、線速が 3 倍の範囲で増加しても維持されています。アガロース樹脂と比較してわずか 6 mg/mL(12%)しか崩壊が認められていません。この例では、他社製担体は 動的結合能(DBC:Dynamic Binding Capacity))において、より限定された流速範囲で 21 mg/mL(45%)の崩壊が認められます。
(B) POROS Protein A 樹脂は、滞留時間にほとんど左右されず、さらに優れた動的結合能を示しています。rPA コーティングされたクロマトグラフィービーズ表面への IgG の拡散を促すために、流速とカラムベッド高を最適化する必要がありません。キャプチャーは効率的かつ堅牢に行えます。これによってより迅速な処理が可能となり、より小さいカラムでのサイクルが増加し、カラム寿命が長くなるため、コストのさらなる削減や全般的な処理時間の短縮が実現します。


図2.高い pH 安定性と長いカラム寿命。樹脂の結合能は、0.1 N NaOH に 500 cm/hr で 1 サイクルあたり 30 分間暴露した後も、50 回の洗浄サイクルでわずかに減少しただけです。データは、樹脂の再利用性能が非常に高いことを示しています。この研究に使用したタンパク質の調製ではプロテアーゼが含まれていたため、水酸化物が安定性の低下の原因となったのか、あるいはロード中のプロテアーゼが原因なのかを判定することは困難です。データは最悪の場合の事例として両方の原因による分解を含んでいます。ほとんどのプロセスでは各サイクル後に水酸化物による洗浄工程採用していないため、これは実際のプロセスよりも過酷な条件での結果であるとも考えられます。

図 3. サイクル数に応じた rPA 浸出液高い結合能が rPA 浸出液濃度に及ぼす影響を理解することが重要です。rPA は POROS ベースビーズに共有結合されます。このグラフは、rPA 浸出液濃度がまだ低い ppm 範囲にあり、rPA 樹脂で一般的に見られるように低下して横ばいになることを示しています。POROS Protein A 樹脂によって、想定どおりに使用することで浸出した Protein A 濃度が低くなり、横ばいになります。再利用 5 サイクル後、MCA Select および MCA 浸出液濃度は ≤10 ppm(10 ng/mg IgG)以下になります。

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Pharmaceutical Grade Reagent. For Manufacturing and Laboratory Use Only.

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