バイオレットレーザー(405 nm)は、フローサイトメーターのマルチプレックス能力を高める事ができるので、フローサイトメトリーにおいてポピュラーになりつつあります。 ライフテクノロジーズは、細胞周期、細胞の生存率と活性、増殖、アポトーシスなどの細胞プロセス解析用のバイオレットレーザー試薬の製造におけるリーディングカンパニーです。 これらの試薬を最新型フローサイトメーターのバイオレットレーザーチャネルに使用すると、マルチカラー性能が向上します。 バイオレットレーザーをこれらのパラメータに使用することで、フローサイトメーターの他のチャネルを、イムノフェノタイピングなどの標準的なフローサイトメトリーアプリケーションに活用できます。

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細胞サイクル分析

Vybrant® DyeCycle™ バイオレット染色

Vybrant® DyeCycle™ バイオレット染色は生細胞におけるDNA選択的な染色です。 この試薬を用いた細胞サイクル分析はクリアな細胞周期分布パターンを示します: G0/G1期(1細胞における1対の染色体1セット)、S期(DNA合成による一定でないDNA量)、G2/M位相(細胞分裂前の1細胞における1対の染色体2セット)。 この生細胞染色は他の染色試薬による同時染色が可能であり、DNA含有量によるセルソーティングと幹細胞side populationの同定を可能にします。

  • 生細胞の細胞サイクルの判定
  • 幹細胞side populationの同定が可能
  • 低い細胞毒性

 

Vybrant DyeCycle Vybrant® DyeCycle™ Violet Stain を使用した細胞周期解析。 Vybrant® DyeCycle™ Violet Stain で染色した Jurkat 細胞(生細胞)のヒストグラムで DNA の分布を表示しました。 G0/G1とG2/M期のヒストグラムのピークはS期の分布により分離されます。 405 nm 励起のバイオレットレーザーと 440/40 バンドパスフィルターを使用しました。

 

FxCycle™ Violet Stain

FxCycle™ バイオレット染色 FxCycle™ バイオレット染色は、固定細胞の細胞サイクル分析に使用できるバイオレットレーザー励起試薬です。 細胞サイクル分析用のFxCycle™ バイオレットを使用すると、免疫表現型検査、アポトーシス分析、または死細胞識別など他の細胞分析用に488 nmおよび633 nmレーザーが自由に使えるようになり、マルチプレックスの能力が向上します。 FxCycle™ Violet Stain は蛍光スペクトルの幅が狭いため、標準的な色素(Propidium iodide 7-AAD)に比べて他の蛍光チャネルとのオーバーラップが少なく、コンペンセーションが最低限で済むとともにデータの精度が高まります。

 
  • マルチカラー細胞サイクル研究ができる柔軟性
  • 488 nm 励起染色試薬の補正は最小限
  • タイトな変動係数
マルチパラメータ細胞サイクル

マルチパラメータ細胞周期およびイムノフェノタイピング解析。 TF-1 赤芽球をアルコールで一晩固定した後、洗浄し、0.1 % Triton® X-100/PBS/1 % BSA で懸濁しました。その後、Zenon® Alexa Fluor® 488 Rabbit IgGで標識した抗ヒストン H3[pS10] 精製抗体と 、FxCycle™ Violet 染色剤で染色しました。 pH3シグナル(赤)は有糸分裂中の細胞を示しています。

 

細胞増殖

Click-iT® EdU Pacific Blue™ Flow Cytometry Kit
BrdU を使用して新しい DNA の合成を解析する従来の解析法とは異なり、Click-iT® EdU Pacific Blue™ Flow Cytometry Assay Kit は、取り込んだヌクレオシドに蛍光標識する過程に、 DNA を変性する必要がありません。 その結果、きわめてシンプルで安定的なフローサイトメトリー用の細胞増殖解析法が完成しました。また、お客様の実験プロトコルに新たなパラメータを追加できるメリットもあります。

  • 正確で一貫した性能 — 変性ステップや厳しい処理は必要ありません
  • 簡単な方法—初回や毎回の使用時にも機能し、かかる時間を短縮
  • コンテントの豊富な結果 — 細胞形態、抗原、およびdsDNA完全性をよりよく維持
Click-iT™テクノロジー

Click-iT® を使用した細胞増殖のフローサイトメトリー解析 Jurkat 細胞は、10 μM の EdU で 2 時間処理した後、固定および透過処理して Click 反応液で染色して洗浄し、細胞周期解析のために 7-aminoactinomycin D(7-AAD)で対比染色しました。 405 nm レーザー励起、450⁄50 nm および 675⁄20 nm のバンドパスフィルターを使用したフローサイトメーターで細胞を解析しました。

 

CountBright™ 細胞絶対数計数用ビーズ

CountBright™ 細胞絶対数計数用ビーズCountBright™ 細胞絶対数計数用ビーズは、幅広い励起と蛍光波長(UVから635 nm 励起および385nmの蛍光まで)にわたって高いシグナルの蛍光を発するキャリブレーション済みマイクロスフィア溶液です。 CountBright™ 細胞絶対数計数用ビーズは細胞サンプルと混合し、フローサイトメトリーにより分析されます。 ビーズと細胞データを比較し、サンプル中の細胞の絶対数を計算することができます。 CountBright™ ビーズはテストサンプルと混合されているため、絶対細胞数はより正確であり、マルチプラットフォームによる細胞密度よりもシンプルです。 CountBright™ 細胞絶対数計数用ビーズは全血リシスサンプルを含めたあらゆるサンプルタイプに使用できます。
CountBright計数用ビーズ

生細胞と死細胞の判別および絶対細胞数計測
530/30 nm バンドパスフィルターで収集したcalcein蛍光シグナルと 610/20 nm バンドパスフィルターで収集したethidium homodimer-1蛍光シグナルのプロットにより、生細胞と死細胞だけでなくカウントビーズも明確に分離します(C36950)。 Jurkat 細胞(ヒト T 細胞白血病)の生細胞と熱処理細胞の混合液を LIVE/DEAD® Viability/Cytotoxicity Kit の試薬で処理しました。このサンプルにカウントビーズを加え、488 nm 励起のフローサイトメトリーで解析しました。