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建材、塗料、コーティング材から、医薬品、石油化学製品、ポリマーにいたるまで、新製品の開発や既存製剤の品質管理では、レオロジー特性を正確に把握することが重要となります。製品の最適化があらゆる業界にとって課題となる中、Thermo Scientificのレオメーターおよび粘度計は、粘度、降伏応力、粘弾性、チキソトロピー、安定性試験、せん断回復、レベリング、たれ性、相転移などに対し、広範な測定能力を発揮します。
モルタル、セメント、ビチューメン、セラミックスラリーなどの建築材料は、その配合を最適化することで耐久性と適用性を向上させることができ、その成果はさまざまな過酷な条件に曝された場合にも発揮されます。たとえばビチューメンバインダー材料については、一貫した品質管理を保証するためのレオロジー試験プロトコルが過去数十年にわたって整備されています。同様にレオロジー試験を利用して、コンクリート混合物の特定タイプの金型その他の用途への適合性を判断することも可能です。Thermo Scientificのレオメーターおよび粘度計は、各種温度での粘度測定から複数の応力クリープリカバリー試験にいたるまで、高耐久性の建材製造で必要とされる正確なデータを迅速に提供することができます。
化粧品やパーソナルケア製品は、クリーム、軟膏、スプレー、フォーム、ゲルなどの形状で提供されますが、これらについて最高の品質を一貫して維持し続けることは一筋縄ではいきません。原材料の多くは単純な粘度測定による評価で十分だとしても、加工法や実際の使用時の挙動も含めた製品としての使用期限を予測したり調整したりするためには、広範なレオロジー試験が必要です。Thermo Scientific HAAKEレオメーターおよび粘度計は、さまざまな化粧品およびパーソナルケア製品で必要とされる、信頼性の高い分析を行うことができます。
レオロジーについて指導を行う教師は、学生が短時間で習熟できる、直感的な装置とソフトウェアを求めています。レオメーターおよび粘度計の利用は、学生が適切な操作法をすばやく習得し、単純な粘度測定から複雑なレオロジー調査にいたるまで、再現性の高い結果を迅速に取得するのに役立ちます。
貴重な地球資源の保護に対する取り組みが進む中、より持続的にエネルギーを生産および貯蔵するニーズはますます高まっています。たとえば、バッテリー性能を向上させる多くの革新的な材料が商品化されていますが、これらの開発をサポートしているのが、正極および負極活物質についてのレオロジー特性の解明です。Thermo Scientificの装置を利用することで、ラボの技術者は広範囲のせん断速度にわたる電極スラリーの流動と粘度挙動を正確に測定できますが、こうした知見は、研究者が持続可能性に優れた未来のエネルギーを新しく開発していく際の基礎となります。
食品で最重要視される食感、安定性、賞味期限などの特性の多くは、測定可能なレオロジーパラメーターと相関があります。レオロジー挙動についての理解は、食品研究者が消費者の嗜好を満たす新しい成分配合を開発する際に役立ちます。液体や半固体の簡易的な粘度測定から固体製品の破断試験にいたるまで、HAAKE粘度計およびレオメーターは、原材料と最終製品についての包括的な調査に必要なツールとして機能します。
塗料、インク、コーティング剤は、高度に構造化された液体であり、最終製品の流動挙動に影響を与える多数の成分で構成されています。バインダーは、光沢、耐久性、柔軟性、靭性などの特性に影響を与えます。そして添加物は、表面張力の変更、チキソトロピック挙動の最適化、塗膜の仕上がり外観の向上をもたらします。塗料、インク、コーティング剤のレオロジーパフォーマンスの評価には、包括的な試験方法が必要です。Thermo Scientificの装置が可能とする幅広い測定機能は、これらの製剤の最適化を促進し、バッチ間の一貫性の確保に貢献します。
Thermo Scientificレオメーターは、高圧および高温下での原油サンプルの粘度測定、掘削泥の降伏応力の測定、パイプライン輸送の最適化に対応し、石油生産の最適化を可能にします。当社の提供するハイエンドの卓上型レオメーターでは、さまざまな条件下で粘度および粘弾性特性を測定できます。また当社は、サンプル特性についての新たな知見をもたらす分析メソッドの組み合わせも提供しています。
当社の回転式レオメータープラットフォームは、R&Dラボでの開発から生産現場での品質管理にいたるまで、ポリマーのライフサイクルの評価に用いることができます。ポリマーはその化学構造や分子量により、複雑な流動および変形の挙動を示します。ポリマー材料の粘弾性特性の測定は、配合の改善に必要なだけではなく、さまざまなアプリケーションで求められる各種の特性をもたらす製造プロセスでも必要とされます。
プロセス制御レオメーターによるリアルタイムでの粘度、メルトフローインデックス、メルトボリュームレートの測定は、反応時間が速くメルトフローレートの低いポリマー製造やリサイクルラインでも行うことができます。オプションの光学ブロックを使用することでセンサー統合が可能となり、分光法を用いた化学構造の同時解析などが行えます。
レオロジー特性は、液体および半固体の医薬品についての安定性を理解する際に重要です。たとえば点鼻薬は、有効成分をスプレー塗布できるようにする関係上、特定の粘度が要です。同様に、点眼薬その他の点滴で投与されるタイプの製品は、重力の影響下でボトルからゆっくりと滴下されるものでなければなりません。レオロジーは、新しい製剤の安定性と有効期間について信頼できる予測を行うことによって、製薬会社の製品開発の加速に貢献します。
HAAKEレオメーターでは、光化学硬化反応の前、中、後で、感光性サンプルの特性がどう変化するかを示すレオロジー特性評価を行うことができ、その結果を新規材料の開発に活用することが可能です。またHAAKE MARS 40/60レオメーターは、FT-IRと組み合わせてレオロジーデータとFT-IRスペクトルを同時に収集することも可能で、硬化中のサンプル内の構造変化を調査することができます。
食品、ポリマーなどの分野におけるレオメーターのアプリケーションや、レオロジーの基礎、当社レオメーターの特長など、20タイトル以上の幅広いオンデマンド・コンテンツを日本語版にてご用意しております。ぜひご視聴ください。
For Research Use Only. Not for use in diagnostic procedures.