ProtoArray®ヒトタンパク質マイクロアレイは、たいていの市販されている蛍光マイクロアレイスキャナーで簡単に読み取ることができます。表1の対応スキャナーリストをご確認ください。

蛍光実験の検出法

感度が高く、バックグラウンドが低く、シグナルが安定し、入手しやすい蛍光マイクロアレイスキャナーを使用することで、蛍光検出法はマイクロアレイにおける相互作用検出により適した方法となります。推奨の蛍光検出法は、弊社のMolecular Probes® Alexa Fluor®検出システムです。Alexa Fluor® 647蛍光色素は、Cy®5色素のような他の市販色素と比べて明度・安定性が高く、タンパク質アレイにおける相互作用をより高感度に検出します。弊社では、Alexa Fluor® 647を用いた検出法のS/N比が、Cy®5を用いた検出法のそれよりもおよそ2倍以上高いことを実証しています。表1は、既知の対応スキャナーのリストです。お手持ちのスキャナーのProtoArray®ヒトタンパク質マイクロアレイへの対応についてご質問がございましたら、テクニカルサポートまでご連絡ください。

表1スキャナーのProtoArray®ヒトタンパク質マイクロアレイへの対応
対応非対応
LiCor Odyssey® CLxAffymetrix GeneChip® Scanner 3000
LiCor Odyssey® SAAgilent DNA Microarray Scanner
Molecular Devices GenePix® 4000AAlpha Innotech AlphaArray®*
Molecular Devices GenePix® 4000BAppliedPrecision® arrayWoRx® 4-color Biochip Reader*
Molecular Devices GenePix® Professional 4200ATelechem SpotLight*
Molecular Devices GenePix® 4300A 
Molecular Devices GenePix® 4400A 
Perkin Elmer ScanArray® Express* 
Perkin Elmer ScanArray® Express HT* 
Perkin Elmer ScanArray® Lite 
Tecan LS Series Laser Scanner 
Tecan PowerScanner 
* 対応/非対応の判定は、類似した他のスキャナーとの比較に基づいています
放射標識実験の検出法

ホスフォイメージャー、または一般的なオートラジオグラフィーフィルムを使用して検出します。ホスフォイメージャーまたはオートラジオグラフィーフィルムには、少なくとも50 μmの解像度が必要です。ほとんどのX線フィルム上の銀粒子は50 μmより小さく、たいていの一般的なデスクトップスキャナーは、最低でも50 μm解像度のスキャニングが可能です。トリチウム標識した低分子のプロファイリングには、トリチウム感受性蛍光スクリーンを使用する必要があります。

キナーゼ基質プロファイリングの標準的な露光時間は、16~18時間です。トリチウム標識低分子およびメチルトランスフェラーゼ基質のプロファイリングアッセイについては、標準的な露光時間は2週間です。ホスフォイメージャーでデータを取得する際は、最小解像度である600 dpiで使用する必要があります。

For Research Use Only. Not for use in diagnostic procedures.