NovaBright™化学発光レポーター遺伝子アッセイ

NovaBright™分泌型胎盤アルカリホスファターゼ(SEAP)キットには、高性能CSPD®アルカリホスファターゼ基質、Emerald™ルミネッセンスエンハンサー、内在性の非胎盤性アルカリホスファターゼ活性を特異的に阻害する弊社独自のバッファーシステムが含まれています。アッセイシグナルが持続的なグロー発光であるため、インジェクター非搭載のシンプルなルミノメーターでも使用することができます。

新製品NovaBright™ Phospha-Light™ EXP

SEAP Phospha-Light™ EXPおよびSEAP Phospha-Light™キット(従来品)の特長:

  • SEAPレポーター遺伝子発現検出用にデザイン
  • 培養液または培養物全体(細胞および培養液)のどちらでも測定可能
  • 細胞溶解ステップがないため、サンプルの完全性を維持可能
  • 簡単かつ迅速なアッセイ(30分以下のアッセイ時間で、1.5時間以内に結果が得られる)
  • 広範なリニアダイナミックレンジにより、比色法と比べて3桁以上も高感度
  • 独自のバッファーによって内在性アルカリホスファターゼからのシグナルをカットすることで、低バックグラウンドを確保
  • プレートリーダーでの読み取りが簡単な持続性のグローシグナルにより、インジェクターが不要で、よりハイスループットなプレートフォーマットへと容易にスケールアップ可能
  • フェノールレッドの影響を受けない


新製品SEAP Phospha-Light™ EXPアッセイフォーマットの主な特長:

  • Ready-to-useなCSPD®基質および次世代Emerald™エンハンサーを採用
  • 簡便性のためアッセイ試薬は2つに限定
  • 希釈ステップなし
  • 熱失活ステップが大幅に短縮

性能

新しいNovaBright™ Phospha-Light™ EXPキットは、従来のNovaBright™ Phospha-Light™キットや他の市販発光SEAPアッセイキットと比べて、より強いシグナル強度(グラフ1)、より高いS/N比、および最高レベルの感度を実現します。

シグナル強度がより高いSEAPレポーター遺伝子アッセイ

グラフ1より高いシグナル強度
 S/N比がより高いSEAPレポーター遺伝子アッセイ

グラフ2より高いS/N比と最高レベルの感度を得ることができます。



グラフ3SEAPレポーター遺伝子を利用することで、細胞破壊が必要なアッセイでは行いにくい経時的研究やアッセイ開発研究が可能になります。これは、TNFa処理に対するNFkBシグナル伝達の用量反応を各時点で測定した結果です。HEK293細胞へのトランスフェクションは、24ウェル組織培養ディッシュ中で、pNFkB-SEAPコンストラクトを用いて行いました。トランスフェクションから48時間経過後、培地を取り除いてTNFa含有培地と交換しました。再度培地を取り除いた後、NovaBright™ Phospha-Light™–EXPアッセイを使用して、グラフ中に示した時点でのSEAP酵素活性を測定しました。
 


グラフ4SEAPレポーター遺伝子の発現は、細胞培養液またはその上清を用いてモニタリングするため、当該の培養細胞は他の実験に使うことが可能です。ここでは、フォルスコリン誘導性遺伝子の発現をPhospha-Light™-EXP SEAPアッセイを用いて経時的にモニタリングし、培養液中のSEAP活性を測定するとともに、培養ウェル中に残存した細胞の生存率を Invitrogen PrestoBlue®アッセイで測定した事例を示します。cAMP誘導性SEAPを発現させるためのNIH/3T3細胞へのトランスフェクションは、pCRE-SEAPで、Lipofectamine® LTX with PLUS™ 試薬を用いて行いました。細胞はフォルスコリンで24時間処理して、cAMP産生を誘導しました。

多用途性

細胞を他の実験に使用可能培養細胞から取り除いた培養液中のSEAPレポーター酵素を測定可能です。タイムコース実験や複数のパラメーターを取り扱う研究に最適

または



アッセイプロトコルおよび試薬量を変えることなく、細胞を含んだ培養ウェル中のSEAPレポーター酵素を測定可能 (別のアッセイでの読み取りに細胞を使用していない場合)



細胞中のPLAP(非分泌型)レポーター酵素を測定可能

さまざまなタイプの試料で実証済みのアッセイ (一過性トランスフェクト細胞株、初代細胞、安定トランスフェクト細胞株、トランスジェニック動物の血清)[4, 7, 12, 13, 15, 17, 18, 21, 22]参考文献を参照

広範な用途—遺伝子発現、プロモーター機能、シグナル伝達経路活性化、遺伝子ノックダウン、組織特異的遺伝子療法ターゲティング、ウイルス機能実験(遺伝子発現、細胞間融合、複製、抗体中和、感染力、分泌経路モニタリング、SEAPタグタンパク質の定量など)[1, 8, 9, 10, 11, 14, 19, 20]参考文献を参照

新製品Phospha-Light™ EXPと従来品Phospha-Light™とのワークフロー対比

NovaBright™ Phospha-Light™ EXPキット

NovaBright™ SEAP 2.0キット


従来品NovaBright™ Phospha-Light™キット
 
従来品NovaBright™ SEAPキット

その他のNovaBright™化学発光レポーター遺伝子アッセイ

For Research Use Only. Not for use in diagnostic procedures.