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6月2日日曜日、14人の中高生がライフテクノロジーズジャパン本社で実験や社員との交流会に参加しました。これは日本科学未来館の会員(クラブMiraikan)向けの「リアルラボ」というイベントであると同時に、ライフテクノロジーズにとってはDNA Anniversaryの記念企画でありグローバルボランティアデイの一環です。昨年はGibco 50周年記念として、高校生向け幹細胞実験教室を開催しました。またライフテクノロジーズでは、毎年5月24日をグローバルボランティアディとして、その日の前後に世界中の社員がボランティアに取り組んでいます。今回、日本では、理科が大好きなクラブ未来館の中高生たちが、髪の毛を採取してアルコール脱水素酵素の遺伝子型をライフテクノロジーズのリアルタイムPCRシステムで確認したり、社員の仕事紹介を介して様々な職業を知ることができるイベントとして開催しました。
ちょっと痛い?髪の毛の採取
最初に参加者はなるべく根元の細胞が残るように髪の毛を抜きます。髪の長い子は良いけれど、短髪の子はちょっと大変です。そんな時の用心のため、スタッフは毛抜きを手に待機。でも自分でやりたいと最後まで頑張る子が多かったようです。ここからアルコール脱水素酵素の遺伝子型を調べます。実験は、専門のスタッフが担当しました。もちろんサンプルに関しては、本人以外は分からない様に匿名化して扱います。
先端の研究機器に興味津々
実験室には、半導体シーケンサIon Torrentや新製品のProFlex PCR システムなど、ライフテクノロジーズの最新の研究機器が並んでいます。参加者は、半導体シーケンサの原理を聴いたり、新発売のProFlexPCRシステムの説明を熱心に聴きました。今回、ProFlexPCRシステムも実験に使用しました。
ライフテクノロジーズの社員からの仕事紹介
このイベントは、実験や研究機器の紹介だけでなく、社員との交流も目的です。社会には様々な職業をあり、研究者以外にも多くの職業選択の可能性があることを伝えます。そしてライフテクノロジーズでは、どういう専門を持つスタッフがいるか、大学での専攻や毎日の仕事の様子をユーモアを交えて話しました。その後、少人数のグループに分かれて、質疑応答。質問のしやすい雰囲気で社員との交流が進みました。
いよいよ結果発表!
最後に実験結果の発表です。事前に、今回調べた酵素が、体の中でどういう働きをしているか、地域差の傾向などを勉強して、実験結果を聞きました。測定はリアルタイムPCRシステムのStepOnePlus™ Real-Time PCR Systemで行いましたが、全員の結果がすべて出ていました。実験担当のスタッフもほっと一息です。今回の測定は、保護者確認のもと、すべて匿名化して行いました。参加者は、自分の結果をそれぞれ持ち帰りました。
参加した中高生からのコメント
「学校では教えてくれない専門的なことを教えてもらえた」「会社のことが分かって良かった」という感想がありました。また印象に残ったことは、「実験結果の発表」や「キャピラリーシーケンサやIonProtonの仕組み」といった高度な内容も。参加者の質問に答える社員も真剣そのもの。最後に連携先の日本科学未来館の科学コミュニケーターの鈴木さんが、遺伝子型の違いが薬の効き方の個人差に関係していること、副作用の予測できる可能性があることなど、医療との関係を説明しました。この様な体験から将来の素敵な研究者が育っていくことを期待しています!