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Gateway®クローニングを始めるには、Gateway® 特異的組換え配列(att 配列) を含むTOPO®クローニングベクターへ遺伝子を載せ換える、あるいは既にGateway®エントリーベクターのフォーマットになっているUltimate™ ORF クローンをご購入いただくことなど様々な方法があります。
従来の制限酵素クローニング法など、一般的なクローニングには多くのステップが含まれ煩雑であるほか、クローニング方法に制約がある場合があります。 例えば、対象遺伝子の配列によっては、任意の制限酵素が使用できない可能性があります。つまり、対象遺伝子配列中にクローニングに使用したい制限酵素認識配列が存在すると、クローニング操作中に遺伝子が切断され、途中で分断してしまうために用いる事ができません。
Gateway® クローニング テクノロジーは、対象配列ごとにクローニング方法を検討するという従来法の制限を外し、すべての配列を同一プラットフォームで様々な遺伝子発現ベクターへクローニングすることを可能にします。
Gateway® クローニングは1時間で99%の組換え反応効率を得ることができ、制限酵素、リガーゼ不要のほか、配列方向性とリーディングフレームを維持することができるため、クローニングに要する時間、手間を節減できます。Gateway® テクノロジーは、発売以来1500件以上の学術論文に採用されてきました。この技術によりさまざまな研究分野間でのコラボレーションが容易となり、学際的な科学研究のため、多く研究機関からのベクターのアクセスが可能となりました。また複数配列を導入できる応用的なMultiSite Gateway® テクノロジーは、プロモーター配列の検討や融合遺伝子の組み合わせなどタンパク質発現と遺伝子機能解析に理想的なクローニング方法として開発されました。
Gateway® テクノロジーの利点
図1Gateway® テクノロジーは、部位特異的な組換え反応で複数のベクターへの乗換えを容易にします。一度遺伝子をエントリー クローンにクローニングすると、その遺伝子は1つまたは複数のデスティネーション ベクターへ同時並列に移すことができます。