Gateway® デスティネーションベクター

Gateway® 組換えクローニングシステムにおける幅広い選択肢

Gateway® クローニングテクノロジーは、タンパク質発現、遺伝子機能解析のための、迅速で高効率のクローニング手法です。新しい3種類のGateway®デスティネーションベクター がお客様の遺伝子発現実験での選択肢を広げます。これらの新しいベクターには、Gateway® 組換え配列が含まれ、部位特異的組換え反応により、配列を迅速かつ効率的に導入できます。これらのベクター提供によって、Gateway®組換えクローニングテクノロジーが適用できるアプリケーションがさらに豊富になりました。

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誘導発現による哺乳類細胞での高レベル発現

pT-REx™-DEST30 およびpT-REx™-DEST31は、T-REx™ システムのベクターであり、完全長CMVプロモーターを使用した誘導型哺乳類細胞発現系として、高レベルかつ制御された遺伝子発現を実現します。T-REx™では、ウイルス性の転写活性化因子が使用されていないため、毒性の心配はありません。ネオマイシン耐性遺伝子がベクターに存在するため、GENETICIN®を使用して、安定発現細胞株を容易に選択することが可能です。さらに、pT-REx™-DEST31 ではポリヒスチジン(6xHis)タグが融合して発現されるため、ProBond™樹脂による迅速なタンパク質精製または抗-His 抗体による検出が可能となります。

制御された高レベルの大腸菌 発現

pET™-DEST42 は、大腸菌発現系における高レベル発現かつ発現制御のために、T7/lacプロモーターが使用されています。 ベースとなる発現レベルを最小化するために、ベクターはpBR322の低コピー複製開始点を有します。C末端融合のV5エピトープおよびポリヒスチジン(6xHis)タグは、抗V5抗体または抗Hisタグ抗体による検出を可能にします。

新しいGateway®デスティネーションベクター:

ベクター発現系特長ベクターサイズ
pT-REx™-DEST30哺乳類細胞CMV プロモーター、ウイルス性転写活性化因子不含、ネオマイシン耐性7544 bp
pT-REx™-DEST31哺乳類細胞CMV プロモーター、ウイルス性転写活性化因子不含、ネオマイシン耐性、N-末端
6X ヒスチジンアフィニティータグ
7559 bp
pET™-DEST42大腸菌T7 プロモーター、 C末端V5エピトープタグ、C末端
6X ヒスチジンアフィニティータグ
7440 bp