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CTS TrueCut Cas9 Protein |
ゲノム編集を基礎研究から臨床に移行する際には、細胞治療開発に適した高品質な補助材料とドキュメントが重要です。Gibco CTS TrueCut Cas9 Proteinは、厳しい仕様で製造された野生型Cas9ヌクレアーゼを必要とする臨床研究やアプリケーション向けに設計されています。
CTS TrueCut Cas9 Proteinは、USP <1043>, Ph.Eur. 5.2.12およびISO 20399 -1, -2, -3などの細胞、遺伝子および組織ベースの製品の補助材料に関する基準を満たしており、21 CFR Part 820の原則に従い、FDAに登録された製造拠点で製造されています。
*国ごとに固有のレギュラトリーサポートファイルのプロセスは、リクエストに応じて開始されるため、ドキュメント化には追加の時間が必要になります。
図1.CTS TrueCut Cas9 Proteinは、T細胞においてRUO Cas9と同等の細胞生存率と編集効率を達成しました。CTS TrueCut Cas9 ProteinおよびTrueCut Cas9 Protein v2(7.5 pmol)を、それぞれTrueGuide Synthetic sgRNA (7.5 pmol)と混合し、4つの細胞治療関連遺伝子の7つの遺伝子座をターゲットとする2つのRNP複合体を形成しました。各RNP複合体を使用し、Neon Transfection System(10 µLキット)を用いて5 x 105のT細胞にトランスフェクションしました。72時間の培養後に細胞を回収し、すべての反応を3回ずつ実施しました。(A)フローサイトメトリーによる測定と分析を行ったところ、細胞生存率は90%を超えており、これは7つの遺伝子座すべてで同様でした。(B)Ion Torrent NGSシステムを用いたTargeted Amplicon-seq Validation(TAV)で編集効率を測定したところ、結果はすべてのターゲット遺伝子座で同様でした。
図2.CTS Cas9 Proteinは10倍のエレクトロポレーション スケールにおいて、高いHDRベースのノックイン効率を達成しました。CTS TrueCut Cas9 ProteinおよびTrueCut Cas9 Protein v2(12.5 µgまたは75 pmol)を、TrueGuide Synthetic sgRNA(75 pmol)およびssODNドナー(150 pmol)と混合し、4つの治療遺伝子をターゲットとするRNP-ssODNを形成しました。Neon Transfection System(100 µLスケール)を使用して、各RNPを5 x 106のT細胞にトランスフェクションしました。培養72時間後に細胞を回収し、すべての反応を3回ずつ実施しました。(A)フローサイトメトリーによる測定と分析を行ったところ、細胞生存率はテストしたすべての遺伝子と遺伝子座において90%を超えていました。(B)Ion Torrent NGSシステムを用いたTargeted Amplicon-seq Validation(TAV)によって測定された、HDRおよびインデルによるドナー統合のパーセンテージとして計算された編集効率は、すべてのターゲット遺伝子座において2つのCas9間で同様でした。
図3.CTS Cas9 Proteinは他社製品よりも高いノックアウト効率を達成 CTS TrueCut Cas9 Proteinと他社製品Cas9を、アルファおよびベータT細胞受容体遺伝子(TRACおよびTRBC)領域をターゲットとするTrueGuide Synthetic sgRNAと混合して、Cas9-RNP複合体を作成しました。Neon Transfection Systemを使用して、個々のCas9-RNP複合体を5 x 105のT細胞にトランスフェクションしました。(A)TCRサンプルのフローサイトメトリーデータ:CTS Cas9は総合的に88.7%以上のKO効率を達成したのに対し、Supplier AのCas9では61.7%でした。(B)NGSベースのTAVによる測定:CTS Cas9はさまざまなターゲットでSupplier AのCas9と比較して高い平均KO効率を達成しました(**p<0.01)。
ロット間の一貫性やさまざまな温度下での安定性など、より詳細なサンプルデータについては、CTS TrueCut Cas9 Protein アプリケーションノートを参照してください。
パラメーター | 仕様 |
---|---|
Concentration | 9.0~11.0 mg/mL |
Activity Assay, in vitro | 非切断の参照DNAの>90%がin vitroにて開裂産物に変換 |
Endotoxin | <10.0 EU/mg |
Sterility | No growth |
Purity by RP-HPLC | ≥95% |
Purity by SDS-PAGE | ≥95% |
Aggregates | ≤5% |
Identity, RP-HPLC | Conforms |
Identity, SDS-PAGE | Conforms |
pH | 7.0–7.8 |
Residual DNase | |
Residual RNase | |
Residual host cell protein | |
Residual host cell DNA | |
Mycoplasma | |
*LOQ = limit of quantification; **LOD = limit of detection |
どちらの製品も同じCas9タンパク質ですが、CTS TrueCut Cas9 Proteinは、細胞、遺伝子および組織ベースの製品の補助材料に関する基準を満たすよう製造されています。これに加えて、トレーサビリティ関連のドキュメント、広範な安全性試験、無菌製造、無菌充填、高濃度および大容量サイズなどの前述した特長が追加されています。
当社のCas9タンパク質の保存用バッファー溶液の組成は、10 mM Tris pH 8.0(4℃)、100 mM NaCl、200 mM Na2SO4、50%グリセロールです。
当社のCas9製品に関連したサーモフィッシャーサイエンティフィックのLimited Use Label Licenses (LULL)†では、35 U.S.C. §271(e)(1)のセーフハーバー法令に該当する探索研究、前臨床研究、臨床研究活動のためのCTS TrueCut Cas9 Proteinの使用に対応しています。35 U.S.C. §271(e)(1)でカバーされる活動範囲については、お客様が特定する必要があります。この範囲を超える活動について、必要な第三者の権利を取得することは、お客様の責任となります。
† LULLを確認するには、以下のCTS Cas9 protein注文情報セクションにある各製品ページへのリンクをお進みください。
TrueCut Cas9 Proteinの注文情報は下記をご覧ください。また、TrueDesign Genome Editorを使用して、ゲノム編集実験全体に必要な材料を確認できます。
For Research Use or Non-Commercial Manufacturing of Cell-Based Products for Clinical Research.CAUTION: Not intended for direct administration into humans or animals.