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Cas9ヌクレアーゼ |
CRISPR-Cas9ゲノム編集の実験において、Cas9ヌクレアーゼはgRNAに結合し、特定のゲノム標的配列での二本鎖切断を誘導します。Cas9酵素が機能するには、こうした標的配列において、目的とする切断部位の近くにプロトスペーサー隣接モチーフ(PAM)サイトが存在している必要があります。Cas9ヌクレアーゼは、実験デザインやご希望のワークフローに合わせて複数のフォーマットを用意しており、正確なDNA切断と遺伝子ノックアウトを可能にします。
Cas9タンパク質 | Cas9 mRNA | Cas9プラスミド | Cas9レンチウイルス | |
対象 | ほとんどのCRISPR研究および前臨床アプリケーション | 安定発現細胞株の作製 | ||
主な特長 |
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主な制限事項 | なし | 翻訳が必要 |
| ウイルス形質導入に対する細胞応答の可能性あり |
推奨の導入方法 | Lipofectamine CRISPRMAX Transfection Reagent | Lipofectamine MessengerMAX Transfection Reagent | Lipofectamine 3000 Transfection Reagent | レンチウイルスによる形質導入 |
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詳細を見る | Cas9タンパク質 オプション | Cas9 mRNAオプション | Cas9レンチウイルス オプション |
プラスミドやmRNAフォーマットとは対照的に、当社のTrueGuide合成gRNAと複合体を形成したTrueCut Cas9タンパク質のトランスフェクションでは、転写と翻訳をバイパスして、Cas9酵素を用いた実験における編集効率を大幅に向上させます。また、CRISPRプラスミドは細胞内に72時間以上留まるためオフターゲットの切断を悪化させる可能性があるのに対して、TrueCut Cas9タンパク質は24時間以内に細胞から除去されるため、オフターゲット効果は最小限に抑制されます。
図1.CRISPR-Cas9ゲノム編集フォーマットの比較。Cas9とガイドRNAの細胞への導入は、DNA、RNA、またはあらかじめ形成されたリボ核タンパク質複合体(RNP)のフォーマットにて行われます。プラスミドDNAベクター(左上)を用いる場合、Cas9遺伝子はまず核で転写され、細胞質に輸送されて翻訳される必要があり、mRNA/gRNA混合物(下)では翻訳をする必要があります。 当社のTrueCut Cas9タンパク質とTrueGuide synthetic gRNAを組み合わせた試薬とタンパク質の複合体(右上)は、これらの予備工程(すなわち転写と翻訳)を回避し、よりシンプルで効率的なゲノム編集を実現します。
For Research Use Only. Not for use in diagnostic procedures.