配列特異的プロテアーゼを使用し、タンパク質をより小さなフラグメントまたはペプチドに切断します。トリプシンはタンパク質消化に最適なプロテアーゼです。しかし、Glu-C、 LysN、Lys-C、Asp-N、キモトリプシンのような他の酵素を用いて分離または配列 解析用に消化することで、各タンパク質の配列カバー率を改善することや、さまざまなMSアプリケーション用の固有のペプチド配列を作成することができます。Thermo Scientific™ Pierce™ プロテアーゼは、最適なタンパク質消化を目的に高度に精製・修飾されており、質量分析(MS)で使用するためにバリデート済みです。 

  • 包括的—さまざまな消化に対応する広範囲のプロテアーゼ
  • 簡便—ゲル内およびin-solution の完全なキットに加え、さまざまなサイズのパックに入った単体のプロテアーゼもご利用いただけます。
  • 経済的—いくつかのプロテアーゼはバルクおよび特別に包装されていますので、費用効率の向上や最適な選択が可能となります。
  • バリデート済み—すべてのプロテアーゼは十分に試験されており、処理されたサンプルはThermo Scientific 社の質量分析計を用いて分析済みです。

お客さまのアプリケーションのために適切なMSグレードのプロテアーゼをお選びください。

 
 Pierce™ Trypsin Protease, MS GradePierce™ LysN Protease, MS GradeLysC Protease, MS GradeGlu-C Protease, MS GradeAsp-N Protease, MS Grade
SourcePorcine pancreatic extractsGrifola frondosaLysobacter enzymogenesStaphylococcus aureusPseudomonas fragi
Cleavage specificityCarboxyl side of arginine and lysine residuesAmino side of lysine residues1066
Modified?Yes, TPCK-treated and methylated

No

NoNoNo
FormatsLyophilized or FrozenLyophilizedLyophilizedLyophilizedLyophilized
Standard packaging20 or 100 µg/vial20 µg/vial20 µg/vial10 µg/vial2 µg/vial
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ゲル内または溶液中 でのトリプシン消化ですか?

溶液中消化で実施するか、またはゲル内消化で実施するかは、一般的にサンプルの量および/またはその複雑さによって決定されます。

溶液中消化は、サンプル量が少なく、低度から中程度の複雑さをもつサンプルにお奨めです。溶液中消化は、サンプルのハイスループット可能にします。

高度に複雑なサンプルに対し、SDS-PAGE ワークフローがタンパク質変性と分離を組み合わせているため、ゲル内消化は固有の利点を持ち、サンプル中の関連するタンパク質量を可視的に表示しますが、 ペプチド回収率は減少します。

弊社はゲル内および溶液中の双方でのサンプル処理用の完全なキットを提供いたします。 

関連製品


特徴を示すデータ

タンパク質LysNトリプシン混合
モエシン21%24%37%
Src基質コルタクチン25%10%30%
グルタミン酸脱水素酵素116%12%28%
エポキシドヒドロラーゼ 113%14%23%

LysN プロテアーゼまたはトリプシンを用いて溶液中消化したときのA549 細胞ライセート中の選択したタンパク質の配列カバー率。配列カバー率の合計は、LysN とトリプシンでそれぞれ消化した後にCIDを用いてLC-MS/MS 解析を行ったときの合計したカバー率を表しています。

For Research Use Only. Not for use in diagnostic procedures.