タンパク質濃縮には、細胞内のタンパク質の配列、抗体エピトープ、翻訳後修飾(PTM)、または活性部位結合に基づいて細胞内タンパク質を分離するためのさまざまな技術があります。タンパク質の濃縮は、少量のタンパク質の分離やプロテオミクス解析のためにサンプルの複雑性を低減する上で欠くことができません。特定のタンパク質やタンパク質複合体の濃縮は、免疫沈降法などのイムノアフィニティ技術の使用やリン酸化タンパク質の濃縮などのPTMによる特定のアフィニティ結合を通じて、最も容易に行うことができます。弊社の画期的なThermo Scientific™ ActivX™ プローブと濃縮キットをご使用になると、キナーゼやGTPアーゼ、セリン加水分解酵素などのいくつかの酵素クラスを特異的に標的とすることができます。

  • 包括的—タンパク質濃縮を目的とした複数の戦略のための試薬とキット
  • 最適化—試薬とキットは、すべてタンパク質の収率を最大限にし、非特異的結合を低減するように設計されています。
  • 簡便—使いやすいスピンや磁気フォーマットによって、タンパク質の濃縮をより迅速に行うことができます。
  • 柔軟性—キットは、培養した哺乳類の細胞や組織と共に使用できます。
  • バリデート済み—すべての製品は十分に試験されており、処理したサンプルは弊社の質量分析計を使用して分析されています。

お客さまのアプリケーションのためにタンパク質濃縮に適切な製品をお選びください。

 
 Phosphoprotein
Enrichment Kit
Streptavidin IP-MS KitProtein A/G IP-MS KitKinase Enrichment Kit with ATP ProbeActivX TAMRA-FP Serine Hydrolase Probe
Typical research goalsDiscovery proteomicsTargeted proteomicsTargeted proteomicsDiscovery proteomicsDiscovery proteomics
TargetPhosphorylated proteinsSingle or homologous proteinsSingle or homologous proteinsATP binding sitesActive serine hydrolase enzymes
Binding/labeling mechanismMetal chelate affinity to phosphate groups

Biotinylated antibody affinity to target

Antibody affinity to targetBiotinylated ATP analog to active site lysineTAMRA-labeled fluorophosphanate binds to active site serine
Enrichment of targetPre-digestion (protein)Pre-digestion (protein)Pre-digestion (protein)Post digestion (peptide)Post digestion (peptide)
Enrichment formatIMACImmobilized StreptavidinImmobilized Protein A/GImmobilized StreptavidinImmobilized anti-TAMRA mAb
Base beadAgaroseMagneticMagneticAgaroseAgarose
 Order nowOrder nowOrder nowOrder nowOrder now

特徴を示すデータ

 標的A431HEK293
抗対ターゲット抗体ネガティブコントロール抗ターゲット抗体ネガティブコントロール
配列
カバー率
EGFR65%0%16%0%
AKT136%2%68%6%
AKT250%0%82%0%
AKT38%0%62%0%
PTEN16%0%36%0%

弊社のマススペクトロメトリーによる解析用の Pierce ストレプトアビジン磁気ビーズを使用した培少量から中程度の量のEGFR-AKT パスウェイターゲットの濃縮。EGFR-AKTパスウェイターゲットは、2種類の細胞株(A431 およびHEK293)からビオチン化抗体を用いて免疫沈降させ、Pierce ストレプトアビジン磁気ビーズで捕獲しました。IP溶出物はin-solutionで消化し、LC-MS/MSによる解析を行い、配列カバー率の評価ならびにイソ型に特異的なペプチドを同定しました。

酵素のターゲットキャプチャーと解析を目的としたウェスタンブロッティングとMSワークフロー

酵素のターゲットキャプチャーと解析を目的としたウェスタンブロッティングとMSワークフロー概略図は、ActivXプローブを使用した、キナーゼ、GTPアーゼ、またはセリン加水分解酵素のプロファイリング、キャプチャーおよび検出を目的とした2つの並行するワークフローを示しています。阻害剤を使用して酵素をプレインキュベーションすると、プローブで標識したタンパク質のウェスタンブロッティング(セリン加水分解酵素に対してのみ蛍光SDS-PAGE)またはプローブで標識したペプチドの質量分析によって、阻害剤の特異性、結合アフィニティおよび力価を決定することができます。

 標的A431HEK293
抗対ターゲット抗体ネガティブコントロール抗ターゲット抗体ネガティブコントロール
配列
カバー率
EGFR65%0%16%0%
AKT136%2%68%6%
AKT250%0%82%0%
AKT38%0%62%0%
PTEN16%0%36%0%

弊社のマススペクトロメトリーによる解析用の Pierce ストレプトアビジン磁気ビーズを使用した培少量から中程度の量のEGFR-AKT パスウェイターゲットの濃縮。EGFR-AKTパスウェイターゲットは、2種類の細胞株(A431 およびHEK293)からビオチン化抗体を用いて免疫沈降させ、Pierce ストレプトアビジン磁気ビーズで捕獲しました。IP溶出物はin-solutionで消化し、LC-MS/MSによる解析を行い、配列カバー率の評価ならびにイソ型に特異的なペプチドを同定しました。

酵素のターゲットキャプチャーと解析を目的としたウェスタンブロッティングとMSワークフロー

酵素のターゲットキャプチャーと解析を目的としたウェスタンブロッティングとMSワークフロー概略図は、ActivXプローブを使用した、キナーゼ、GTPアーゼ、またはセリン加水分解酵素のプロファイリング、キャプチャーおよび検出を目的とした2つの並行するワークフローを示しています。阻害剤を使用して酵素をプレインキュベーションすると、プローブで標識したタンパク質のウェスタンブロッティング(セリン加水分解酵素に対してのみ蛍光SDS-PAGE)またはプローブで標識したペプチドの質量分析によって、阻害剤の特異性、結合アフィニティおよび力価を決定することができます。

これ以外の質量分析用のためのタンパク質濃縮用製品

For Research Use Only. Not for use in diagnostic procedures.