Pierce Cell Fractionation kit- NE-PER Nuclear and Cytoplasmic extraction kit

細胞分画キットは、細胞質、膜、核、クロマチン結合、 および細胞骨格タンパク質などのさまざまな細胞分画から、1~3時間で段階的に分離、濃縮、抽出するように至適化されています。当社のオルガネラキットは、ミトコンドリア、リソソーム、およびシナプトソームなどのオルガネラを分離および濃縮するように至適化されています。これらの試薬およびキットは、その成分の品質および組成が当社により管理されているため、高いタンパク質収量を実現し、一貫した結果を提供します。

膜タンパク質抽出   トータルセルリシスバッファー

細胞分画キットおよび試薬

 核、細胞質核、細胞質、膜、細胞骨格、クロマチン結合シナプスタンパク質
 NE-PER Nuclear and Cytoplasmic Extraction ReagentsSubcellular Protein Fractionation Kits (細胞または組織)Syn-PER Synaptic Protein Extraction Reagent
適合するサンプルタイプ組織および培養細胞(哺乳類)組織および培養細胞(哺乳類)脳組織および初代ニューロン
サンプルの処理時間2時間2~3時間<1時間
機械的破砕の必要性必要(組織の場合)必要(組織の場合)必要(組織の場合)
処理されるサンプル量(目安)200万個の細胞(20 µL)で50回分200 mgの組織で25回分、または200万個の細胞(20 µL)で50回分10 gの組織または初代神経培養細胞35 mmディッシュ 500回分
タンパク質アッセイの適合性BCA Protein Assay(CER希釈1:4)、Bradford Assays(CER希釈1:4)BCA Protein Assay(すべての画分)、Bradford Assays(NEB画分)BCA Protein Assay
ダウンストリームの適合性Western blot, ELISA, EMSA, reporter assays, enzyme assays, amine reactive labeling

CER fraction only: RNA EMSA, kinase assays, RT-PCR
IP, western blot, ELISA, EMSA, reporter assays, enzyme assays, amine reactive labelingNeurotransmitter release assays, enzyme assays, immunoassays, chromatography, electrophoresis
プロテアーゼ阻害剤またはホスファターゼ阻害剤が推奨されるか?推奨キットにはプロテアーゼ阻害剤が含まれます。推奨
カタログ番号78833(15 mL)
78835(75 mL)
78840 (Cultured cells kit)
87790 (Tissue kit)
87793(100 mL)

膜タンパク質の抽出および分離用キットはこちらから

核タンパク質抽出

核を分離して核タンパク質抽出物を調製する方法は多数あります。しかし、そのほとんどはプロセスが長く、機械的ホモジナイゼーション、凍結融解サイクル、大がかりな遠心分離や透析ステップを必要とするため、壊れやすい多くの核タンパク質の完全性を損う可能性があります。NE-PER Nuclear and Cytoplasmic Extraction Kitは、機能的な細胞質タンパク質と核タンパク質の両方を2時間以内に生成する、細胞の段階的溶解を可能にします。

図2.NE-PER Nuclear and Cytoplasmic Extraction試薬を使用することで、細胞分画間のクロスコンタミを最小限に抑制  核分画・細胞質分画のクロスコンタミを最小限に抑えられます。HeLa細胞をThermo Scientific NE-PER Nuclear and Cytoplasmic Extraction Reagent、または他社の核抽出キットで抽出しました。核分画および細胞質分画のサンプルを、一般的な核、細胞質、および膜タンパク質マーカーに対する抗体を用いてウェスタンブロットにより分析しました。NE-PERキットで得られた核分画には、細胞質タンパク質や膜タンパク質の混入はほとんどありませんでした。

細胞分画

細胞内局在によるタンパク質分離は、生物学的背景を維持しながらタンパク質を濃縮する方法の1つです。異なる界面活性剤を使用して、細胞コンパートメントから分画抽出するのは従来の生化学的手法の1つです。Thermo Scientific Subcellular Protein Fractionation Kitは、細胞を機能性の細胞質タンパク質、膜タンパク質、水溶性核タンパク質、クロマチン結合タンパク質、細胞骨格タンパク質のそれぞれの分画に段階的に溶解するための試薬を組み合わせています。

図3.細胞分画手順の概略図 細胞コンパートメントは、細胞を細胞質抽出バッファー(CEB)、続いて膜抽出バッファー(MEB)、および核抽出バッファー(NEB)でインキュベートすることで連続的に抽出されます。micrococcal nuclease(MNase)をNEBに添加して細胞ペレットからクロマチン結合タンパク質を抽出し、pellet extraction buffer(PEB)を添加して細胞骨格タンパク質を可溶化します。

オルガネラ分離キット

 ミトコンドリアミトコンドリアリソソームシナプトソーム
 
 Mitochondria Isolation Kit for TissueMitochondria Isolation Kit for Cultured CellsLysosome enrichment Kit for Tissues and Cultured CellsSyn-PER synaptic protein extraction reagent
適合するサンプルタイプ心臓および肝臓組織培養細胞(哺乳類)組織および培養細胞組織または初代培養ニューロン
サンプルの処理時間1時間40分2時間<1時間
機械的破砕の必要性DounceオプションDounceオプション必要:Dounce、超音波処理、またはpolytron必要:Dounce
処理されるサンプル量(目安)50~200 mgの軟組織または硬組織からの抽出50回分200万個の哺乳培養細胞50回分50~200 mgの細胞または組織50回分10 gの組織または初代神経培養細胞35 mmディッシュ 500回分
タンパク質アッセイの適合性BCA Protein AssaysBradford AssaysBCA Protein AssaysDetergent Compatible BradfordBradford AssaysBCA Protein Assays
ダウンストリームの適合性Western blot, ELISA, amine reactive labeling, apoptosis, signal transduction, and metabolic studiesWestern blot, ELISA, amine reactive labeling, apoptosis, signal transduction, and metabolic studiesWestern blot, 2D/MS, electron microscopy, disease profiling, gene expression, signal transduction, and interaction or localization studiesWestern blot, enzymatic activity assays, protein-protein interaction studies, immunoprecipitations, neurotransmitter release study
プロテアーゼ阻害剤またはホスファターゼ阻害剤が推奨されるか?両方を推奨両方を推奨推奨、EDTAフリー推奨、EDTAフリー
カタログ番号89801898748983987793

活性を維持しながら主要な細胞内成分を濃縮

Mitochondria integrity is retained after isolation using Thermo Scientific Mitochondria isolation kit noted by expression of cytochrome C and VDAC in the isolated fraction in western blot analysis

図4.培養細胞から抽出したミトコンドリアの完全性。Thermo Scientific Mitochondria Isolation Kitの試薬ベース法(AおよびB)またはDounceホモジナイゼーション法(CおよびD)を用いてC6細胞から抽出しました。ミトコンドリア(M)および細胞質(C)分画を、cytochrome C(AおよびC)またはvoltage-dependent anion channel(VDAC)(BおよびD)に対するウェスタンブロッティングにより解析しました。Thermo Scientific SuperSignal West Pico PLUS Chemiluminescent Substrate(カタログ番号34580)を使用して検出しました。結果は、ミトコンドリアをインタクトな状態で抽出できたことが示されました。

図5.Thermo Scientific Syn-PER Reagentを使用して抽出したサンプルは、自家調製したバッファーの場合よりもシナプスタンパク質がより濃縮されます。マウス脳組織ホモジネート(H)、サイトゾル(C)分画、およびシナプトソーム(Syn)懸濁液からの総タンパク質(10 µg)をウェスタンブロッティングにより解析しました。新鮮なマウス脳(200 mg)から生成されたシナプトソーム懸濁液の総タンパク質収量は、Syn-PER Reagentを使用した場合、自家調製したバッファーと比較して3倍高くなりました。

細胞分画キットおよび試薬

 核、細胞質核、細胞質、膜、細胞骨格、クロマチン結合シナプスタンパク質
 NE-PER Nuclear and Cytoplasmic Extraction ReagentsSubcellular Protein Fractionation Kits (細胞または組織)Syn-PER Synaptic Protein Extraction Reagent
適合するサンプルタイプ組織および培養細胞(哺乳類)組織および培養細胞(哺乳類)脳組織および初代ニューロン
サンプルの処理時間2時間2~3時間<1時間
機械的破砕の必要性必要(組織の場合)必要(組織の場合)必要(組織の場合)
処理されるサンプル量(目安)200万個の細胞(20 µL)で50回分200 mgの組織で25回分、または200万個の細胞(20 µL)で50回分10 gの組織または初代神経培養細胞35 mmディッシュ 500回分
タンパク質アッセイの適合性BCA Protein Assay(CER希釈1:4)、Bradford Assays(CER希釈1:4)BCA Protein Assay(すべての画分)、Bradford Assays(NEB画分)BCA Protein Assay
ダウンストリームの適合性Western blot, ELISA, EMSA, reporter assays, enzyme assays, amine reactive labeling

CER fraction only: RNA EMSA, kinase assays, RT-PCR
IP, western blot, ELISA, EMSA, reporter assays, enzyme assays, amine reactive labelingNeurotransmitter release assays, enzyme assays, immunoassays, chromatography, electrophoresis
プロテアーゼ阻害剤またはホスファターゼ阻害剤が推奨されるか?推奨キットにはプロテアーゼ阻害剤が含まれます。推奨
カタログ番号78833(15 mL)
78835(75 mL)
78840 (Cultured cells kit)
87790 (Tissue kit)
87793(100 mL)

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核タンパク質抽出

核を分離して核タンパク質抽出物を調製する方法は多数あります。しかし、そのほとんどはプロセスが長く、機械的ホモジナイゼーション、凍結融解サイクル、大がかりな遠心分離や透析ステップを必要とするため、壊れやすい多くの核タンパク質の完全性を損う可能性があります。NE-PER Nuclear and Cytoplasmic Extraction Kitは、機能的な細胞質タンパク質と核タンパク質の両方を2時間以内に生成する、細胞の段階的溶解を可能にします。

図2.NE-PER Nuclear and Cytoplasmic Extraction試薬を使用することで、細胞分画間のクロスコンタミを最小限に抑制  核分画・細胞質分画のクロスコンタミを最小限に抑えられます。HeLa細胞をThermo Scientific NE-PER Nuclear and Cytoplasmic Extraction Reagent、または他社の核抽出キットで抽出しました。核分画および細胞質分画のサンプルを、一般的な核、細胞質、および膜タンパク質マーカーに対する抗体を用いてウェスタンブロットにより分析しました。NE-PERキットで得られた核分画には、細胞質タンパク質や膜タンパク質の混入はほとんどありませんでした。

細胞分画

細胞内局在によるタンパク質分離は、生物学的背景を維持しながらタンパク質を濃縮する方法の1つです。異なる界面活性剤を使用して、細胞コンパートメントから分画抽出するのは従来の生化学的手法の1つです。Thermo Scientific Subcellular Protein Fractionation Kitは、細胞を機能性の細胞質タンパク質、膜タンパク質、水溶性核タンパク質、クロマチン結合タンパク質、細胞骨格タンパク質のそれぞれの分画に段階的に溶解するための試薬を組み合わせています。

図3.細胞分画手順の概略図 細胞コンパートメントは、細胞を細胞質抽出バッファー(CEB)、続いて膜抽出バッファー(MEB)、および核抽出バッファー(NEB)でインキュベートすることで連続的に抽出されます。micrococcal nuclease(MNase)をNEBに添加して細胞ペレットからクロマチン結合タンパク質を抽出し、pellet extraction buffer(PEB)を添加して細胞骨格タンパク質を可溶化します。

オルガネラ分離キット

 ミトコンドリアミトコンドリアリソソームシナプトソーム
 
 Mitochondria Isolation Kit for TissueMitochondria Isolation Kit for Cultured CellsLysosome enrichment Kit for Tissues and Cultured CellsSyn-PER synaptic protein extraction reagent
適合するサンプルタイプ心臓および肝臓組織培養細胞(哺乳類)組織および培養細胞組織または初代培養ニューロン
サンプルの処理時間1時間40分2時間<1時間
機械的破砕の必要性DounceオプションDounceオプション必要:Dounce、超音波処理、またはpolytron必要:Dounce
処理されるサンプル量(目安)50~200 mgの軟組織または硬組織からの抽出50回分200万個の哺乳培養細胞50回分50~200 mgの細胞または組織50回分10 gの組織または初代神経培養細胞35 mmディッシュ 500回分
タンパク質アッセイの適合性BCA Protein AssaysBradford AssaysBCA Protein AssaysDetergent Compatible BradfordBradford AssaysBCA Protein Assays
ダウンストリームの適合性Western blot, ELISA, amine reactive labeling, apoptosis, signal transduction, and metabolic studiesWestern blot, ELISA, amine reactive labeling, apoptosis, signal transduction, and metabolic studiesWestern blot, 2D/MS, electron microscopy, disease profiling, gene expression, signal transduction, and interaction or localization studiesWestern blot, enzymatic activity assays, protein-protein interaction studies, immunoprecipitations, neurotransmitter release study
プロテアーゼ阻害剤またはホスファターゼ阻害剤が推奨されるか?両方を推奨両方を推奨推奨、EDTAフリー推奨、EDTAフリー
カタログ番号89801898748983987793

活性を維持しながら主要な細胞内成分を濃縮

Mitochondria integrity is retained after isolation using Thermo Scientific Mitochondria isolation kit noted by expression of cytochrome C and VDAC in the isolated fraction in western blot analysis

図4.培養細胞から抽出したミトコンドリアの完全性。Thermo Scientific Mitochondria Isolation Kitの試薬ベース法(AおよびB)またはDounceホモジナイゼーション法(CおよびD)を用いてC6細胞から抽出しました。ミトコンドリア(M)および細胞質(C)分画を、cytochrome C(AおよびC)またはvoltage-dependent anion channel(VDAC)(BおよびD)に対するウェスタンブロッティングにより解析しました。Thermo Scientific SuperSignal West Pico PLUS Chemiluminescent Substrate(カタログ番号34580)を使用して検出しました。結果は、ミトコンドリアをインタクトな状態で抽出できたことが示されました。

図5.Thermo Scientific Syn-PER Reagentを使用して抽出したサンプルは、自家調製したバッファーの場合よりもシナプスタンパク質がより濃縮されます。マウス脳組織ホモジネート(H)、サイトゾル(C)分画、およびシナプトソーム(Syn)懸濁液からの総タンパク質(10 µg)をウェスタンブロッティングにより解析しました。新鮮なマウス脳(200 mg)から生成されたシナプトソーム懸濁液の総タンパク質収量は、Syn-PER Reagentを使用した場合、自家調製したバッファーと比較して3倍高くなりました。

関連製品およびダウンストリームアプリケーション

For Research Use Only. Not for use in diagnostic procedures.