物質の三態(液体⇔気体⇔固体)を利用して目的サンプルを濃縮します(減圧による低温乾燥)。
サンプルに遠心力をかけ溶媒の突沸によるサンプルの飛散を防止します。

  • 圧力を下げて溶媒の沸点を下げます。
  • 加温する事で溶媒の揮発を加速および減圧時に起こる凍結を防ぎます。

遠心濃縮装置、冷却トラップ、真空ポンプの構成になります。

  • 遠心濃縮装置:サンプルをセットする遠心チャンバーです。
  • 冷却トラップ:遠心チャンバーで気化した溶媒を低温下で凝集し回収します。
  • 真空ポンプ:遠心濃縮装置チャンバー内を減圧させます。

一体型:遠心濃縮装置、冷却トラップ、真空ポンプが1ユニットに内蔵されたタイプです。
コンポーネント:3つの分離した装置をそれぞれ接続するタイプです。

アプリケーションによって最適なシステムを使い分けます。

  • 一体型は使用方法やメンテナンスが容易で、主に分析サンプルの前処理で広く使用されています
  • コンポーネントタイプはアプリケーションに応じて各コンポーネントのアップグレードが可能です。
    主に有機合成化学・天然化学・創薬、探索研究等の分野で広く使用されています。

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