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バイオ医薬品に対する包括的な特性評価は、規制機関が定めた安全性基準を満たすため、またタンパク質医薬品の有効性を確保するために不可欠です。液体クロマトグラフィー(LC)と質量分析(MS)の組み合わせによるインタクトタンパク質分析は、タンパク質の精密質量およびタンパク質アイソフォームの相対量に関する情報を提供します。これらの複雑かつ不均質なタンパク質医薬品の分析には、高分解能精密質量(HR/AM)分析計が有効ですHR/AM と併せて、強力なデコンボリューションアルゴリズムを用いることで、タンパク質修飾の構造確認および精確な同定が加速します。
バイオ医薬品の特性評価は医薬品の開発・製造のあらゆる工程で必要です。医薬品開発では、細胞株から産生したたモノクローナル抗体(mAb)の構造特性評価に液体クロマトグラフィー質量分析(LC-MS)を使用します。その主な目的は、特定の抗原に対して高い特異性と活性を示す、望みの mABb を産生するモノクローナル細胞集団を特定することです。製造工程を通してインタクトな生物製剤の分析は続けられ、ロット出荷に向けて純度および不均質性を評価します。
バイオ医薬品分子をインタクトな状態で評価するためには、複数の分析手法を活用します。タンパク質の精密質量および不均一性に関する情報は短い脱塩ステップに続く質量分析で得られます。その情報はさまざまなグリコフォームの定量やタンパク質バリアントの分析に重要で、医薬品の製剤化および保管の際の重要な考慮事項です。バイオ医薬品は還元および/または消化を施すことで、サブユニットレベルで解析可能です。治療用抗体サブユニットを分析すると、その重鎖および軽鎖の正確な分子量が得られ、さらなるトップダウン分析により配列確認もできます。
タンパク質をネイティブまたはネイティブ様条件下で分析すると荷電の程度が低減され、その結果 mAb をより高い m/z 範囲でより高い空間分解能で検出できます。たとえば、ネイティブ質量分析条件下では、システイン結合抗体薬物複合体(ADC)の分析に欠かせない構造上重要な非共有結合が維持されます。
質量分析の専門家 Stephane Houel 博士が米国製薬科学者(AAPS)協会のポスター発表で、インタクトプロテイン質量分析を用いた抗体薬物複合体の特性評価について解説しています。
酵素標識された抗体 N-グリカンを含む ADC に対して Thermo Scientific Q Exactive Plus および Orbitrap Fusion 質量分析計を用いた特性評価について報告します。
バイオ医薬品クロマトグラフィーの専門家 Shanhua Lin 博士が HPLC 2016 協会のポスター発表で、抗体サブユニットの特性評価のための新規アプローチ法について詳細に解説しています。
この科学ポスターでは、モノクローナル抗体(mAb)を還元剤および IdeS 酵素で複数の大きなサブユニット断片に分解しています。2 つのアプリケーション、すなわち完全な脱グリコシル化の確認、および電荷変異と酸化変異を兼ね備えた変異体のモニタリングに対して、高速 LC/MS 分離法を行います。
クロマトグラフィーの専門家 Shane Bechler 博士が、高速かつ再現性の高いワークフローにおいて質量分析で医薬品タンパク質を高塩濃度溶液から迅速に精製するための簡便な方法について解説しています。
モノクローナル抗体の特性評価において、質量分析は不可欠なツールです。しかし、サンプルマトリクスにはさまざまな塩、安定剤、界面活性剤、その他のアダクト形成イオンが含まれるのが一般的です。本ポスターでは、これらの干渉種を迅速に除去する方法をご覧ください。
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