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インタクトタンパク質の質量分析
インタクトタンパク質の質量を確実に決定
タンパク質の特性評価で使用される分析ツールの中でも、高分解能精密質量（HRAM）を用いた質量分析は、さまざまなグリコフォームやタンパク質バリアントの定量において、その重要性が高まっています。UHPLCとOrbitrapベースの質量分析計を組み合わせた新しいメソッドにより、プロテオフォームのプロファイルに関する情報を迅速に得られ、創薬、開発、QCにおいて各種バイオ医薬品を直接比較できます。
このページの内容
インタクトタンパク質の質量分析ワークフロー
インタクト質量分析用の関連クロマトグラフィーソリューション
バイオ医薬品用に設計された新しいインタクトタンパク質分析用クロマトグラフィー
新しいVanquish Flex UHPLCは、完全にバイオコンパチブルな流路と定評のあるコンプライアンス機能により、高い信頼性を提供します。タンパク質製剤の特性評価のために、極めて広範囲のカラムケミストリーを使用できるとともに、保持時間の安定性、感度、分離効率で卓越した性能を発揮します。業界トップクラスの質量分析、蛍光、荷電粒子検出とシームレスに統合し、高い汎用性をもたらします。AppsLabから無料でダウンロード可能なワンクリックのワークフローに加え、工具不要なViperフィッティングによって、極めてシンプルな操作性を提供します。
新しい抗体用クロマトグラフィーケミストリー - MAbPac RPカラム
モノクローナル抗体（mAb）、フラグメント、バリアント、抗体薬物複合体（ADC）、PEG化タンパク質、生体特異的タンパク質の高性能逆相（RP）LCやLC-MSによる特性評価には、新しいMAbPac RPカラムをご利用ください。このカラムは、優れた分解能、長いカラム寿命、低いキャリーオーバーを実現します。高分解能分離を実現するため、表面修飾、粒子径、また細孔径の最適化を行いました。
優れた脱塩性による同定能力の向上
MSPac DS-10脱塩カートリッジは、不揮発性塩含有サンプルのLC-MS分析で見られるバックグラウンドの汚染やノイズを低減します。分析前にこれらの塩を除去することにより、分析対象物のレスポンスが高まり、感度が向上して、より信頼性の高い同定が可能になります。単独での使用、または高分離能の分析カラムとの組み合わせが可能です。
インタクト質量分析用のOrbitrap質量分析計
| Orbitrap Exploris 480質量分析計 | Orbitrap Eclipse Tribrid質量分析計 | Orbitrap Exploris 240質量分析計 | Q Exactive UHMR質量分析計 | |
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| 利点 | 卓越した簡便性とコンパクトなフットプリントを兼ね備え、パフォーマンスとインテリジェンスを両立させることで、高レベルの探索研究が可能となり、豊かな知見を得るために必要な定量精度と選択性を実現し、インタクトタンパク質分子量の迅速な特定やバイオ医薬品のグリコフォーム不均一性の特定が行えます。 | 最高レベルの柔軟性をもたらす新しいイノベーションにより試験スコープを拡大するとともに、内蔵型インテリジェンスによりインタクトタンパク質の分子量やバイオ医薬品のグリコフォーム不均一性を特定する際のデータ品質と信頼性を最大化し、新たな発見を押し進めます。 | 高い明瞭性を誇るスペクトルは、確信の持てるバイオ医薬品特性評価を実現し、リサーチラボ環境およびルーチンラボ環境のいずれにおいても、信頼性の高いバイオ医薬品の定量・同定を可能とします。変性およびネイティブ条件下でのインタクト質量分析を始め、サブユニット分析やミドル／トップダウン分析、さらにはペプチドおよびジスルフィド結合マッピングまでを網羅しています。 | 高m/zでの感度の大幅向上と、最大m/z 25 kの超高質量四重極での選択性を活用したネイティブインタクト質量分析およびトップダウン分析の卓越した性能により、他の方法では取得不可能な詳細構造が提供され、複雑な生物学的プロセスのより深遠な理解が可能となります。 |
| リソース | ||||
| 分解能 | m/z 195で480,000 | m/z 200で7,500～500,000 FWHM（1Mオプション） | m/z 200で最大240,000 FWHM | m/z 400で最大200,000 FWHMの分解能 |
| スキャン速度 | 最大40 Hz | 最大40 Hz | 22 Hz | 12,500（@ m/z 400）の分解能で12 Hz |
| 質量範囲 | 40～6,000 m/z（BioPharmaオプションで最大8,000 m/z） | 50～6,000（HMRnで最大8,000） | 40～6,000 m/z（BioPharmaオプションで最大8,000） | 最大m/z 80,000の超高質量範囲 |
| ダイナミックレンジ | Orbitrapで検出した単一マススペクトル内で>5,000 | >Orbitrapで検出した単一マススペクトル内で>5,000 | >Orbitrapで検出した単一のマススペクトル内で>5,000 | Orbitrapで検出した単一マススペクトル内で>5,000 |
| 質量精度： | 内標準法：<1 ppm RMS、外標準法：<3 ppm RMS | 内標準法：<1 ppm RMS、外標準法：<3 ppm RMS | 内標準法：<1 ppm RMS、外標準法：<3 ppm RMS | 内標準法：<1 ppm RMS 外標準法：<3 ppm RMS |
高電界非対称波形イオンモビリティスぺクトロメトリー（High-Field Asymmetric waveform Ion Mobility Spectrometry：FAIMS）を使用して、質量分析アッセイのイオン選択性を最適化し、ケミカルバックグランドノイズを低減できます。FAIMSは共溶出化合物からの干渉を効果的に防止し、SN比を100倍以上向上させます。
インタクト質量分析用の関連ソフトウエア
強力でありながらシンプルなタンパク質デコンボリューションおよびペプチドマッピング用ソフトウエア
BioPharma Finderソフトウエアのインタクトタンパク質ワークフローは、インタクトタンパク質のスクリーニング、同定、および特性評価に高い生産性と信頼性をもたらします。2種類のデコンボリューションアルゴリズムは、Orbitrap質量分析計から得た高品質のHRAMデータの利点を最大限に活用します。インタクトタンパク質の特性評価に加え、アミノ酸配列の確認、既知／未知の翻訳後修飾の部位と種類の同定を可能にする一方で、ペプチドマッピングワークフローを用いて相対量の情報も提供します。また、ジスルフィド結合、配列バリアント分析、配列変異に関する機能も有しています。
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