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二次抗体は、宿主動物を別種の抗体を用いて免疫することで作製されます。例えば、抗マウス抗体は、精製された特異的マウス抗体をマウス以外の動物に注入することによって生成されます。 二次抗体を生成するための宿主動物種としては、ヤギ、ロバ、ヒツジ、ニワトリ、ウサギを用いるのが一般的ですが、ウマ、 リャマ、ネコ、ウシ、イヌなど、その他の動物種のものもご用意しております。
詳細情報:
Step 1: Search for the target species of interest (e.g., “anti-mouse” or “goat anti-rabbit” or “alexa fluor 488”).
Step 2: Narrow results by host species, conjugate, application, and other criteria using side filters.
典型的な二次抗体は、特異性が高過ぎたり(例えば、一次抗体の宿主一種のみを認識する場合)、低過ぎたり(例えば、すべてのIgGとそのフラグメントを認識する場合)することがあります。このような制約は多くの場合、実験システムを注意深くデザインしたり、適切な二次抗体を選択することで解決できます。
以下の事項を考慮することは、二次抗体の選択を検討する際に有用です:
最も一般的な二次抗体は、ターゲット動物種由来の免疫グロブリン貯留集団に対して生成されるものです。例えば、ヤギを精製マウスIgGで免役すると抗マウスIgG抗体が生成されます。生成された抗体は、マウスIgGの全クラス、重鎖と軽鎖(H&L)、フラグメント、および同一保存領域を共有するその他すべての分子(例えば、IgMはIgGと同じκ軽鎖を共有する)に結合することができます。一方、ヤギをマウスIgG1抗体のみで免疫すると、マウスIgG1抗体および同一保存領域を共有する分子に特異的な抗体だけが生成されます。
免疫グロブリンドメイン構造の多くが高度に保存されているため、クラス特異的な二次抗体については、アフィニティー精製と吸収処理によって他の免疫グロブリンとの交差反応性を最小化する必要があります。前述の例で言えば、固定化したマウスIgG1抗体を用いたアフィニティー精製により、マウスIgG1に結合するすべてのヤギ抗体が精製されます。精製された抗マウス IgG1抗体を、マウスIgG2a、IgG2b、IgG3、IgMなどを含むクロマトグラフィーカラムに通すことでさらに精製し、IgG1アイソタイプ以外と交差反応する抗体をすべて除去します。
さらに、二次抗体については、宿主の免疫に用いた以外の動物種から採取した固定化血清タンパク質を含むカラムに通すことで、より一層の精製が行われる場合があります。このような吸収処理法(「Cross-Adsorbed」と呼ばれる)は、複数種由来の一次抗体や、免疫グロブリンなどの血清タンパク質が存在する可能性があるサンプルを用いた実験に推奨される、付加的な精製ステップです。
Thermo Scientific™ Superclonal™二次抗体は、多様な実験において、マウス、ウサギ、ヤギ一次抗体を精密かつ正確に検出できるようにデザインされた、組換え体抗体テクノロジーに進展をもたらす製品です。各Superclonal二次抗体は、ELISA、ウェスタンブロット法、細胞イメージングにおいて良好な結果が得られるよう、定式化および最適化されています。