Search Thermo Fisher Scientific
リガンドインターナリゼーション
リガンドインターナリゼーションは、受容体媒介型エンドサイトーシスのプロセスであり、この間に細胞は、細胞表面に存在する特異的受容体タンパク質に結合した細胞外分子を取り込みます。リガンドインターナリゼーションは重要な細胞シグナル伝達現象であり、当社では一般的な受容体を標的とした様々な蛍光リガンドをご用意しています。
洗浄不要アッセイ
特異的な受容体媒介型エンドサイトーシス経路の研究には、EGF、LDL、トランスフェリンといった一般的な受容体を標的とするpHrodo™標識蛍光リガンドなどが利用できます。
非常に簡便な洗浄不要アッセイのフォーマットにはpHrodo™ RedまたはpHrodo™ Green が使用されており、初期エンドソームからリソソーム形成までエンドサイトーシス経路のステージを識別することができ、消光や洗浄は必要ありません。
pHrodo™ 色素は中性のpHではほとんど蛍光を発しませんが、pHの低下に伴い赤色または緑色の蛍光シグナルの増強を示します。蛍光シグナルの増加により、エンドサイトーシス経路の進行をモニターすることができます。
マウス単球/マクロファージ細胞（MMM細胞、ATCC）は、 Live Cell Imaging Solution 中でpHrodo™ Redをコンジュゲートしたトランスフェリンによる処理を行い、NucBlue® Live ReadyProbes™試薬により対比染色をしました。 標識されたトランスフェリンがインターナライズされた場所では赤色の点状スポットが見られます。
消光または洗浄の必要なアッセイ
特異的な受容体媒介型エンドサイトーシス経路の研究には、EGF、LDL、トランスフェリンといった一般的な受容体を標的とするpHrodo™標識蛍光リガンドなどが利用できます。
多様なリガンドにコンジュゲートしたAlexa Fluor® 色素により、様々な波長が選択でき、それぞれ一波長蛍光測定が可能です。アッセイには、結合しなかったコンジュゲートを細胞表面から除去するための洗浄ステップまたは細胞外シグナルの消光が必要です。
A431細胞におけるトランスフェリンおよびトランスフェリン受容体の可視化。
A431細胞を、緑色の蛍光を発するAlexa Fluor® 488トランスフェリンとインキュベートした後、固定・透過処理を行いました。 トランスフェリン受容体の同定には抗トランスフェリン受容体マウスIgG1モノクローナル抗体を用い、赤色の蛍光を発するAlexa Fluor® 555ヤギ抗マウスIgG抗体によって可視化しました。 黄色の蛍光は共局在している領域を示しています。 核はDAPIで染色しました。
リガンドインターナリゼーションの選択ガイド
| リードアウト |
蛍光強度によって受容体媒介型エンドサイトーシスをイメージングする洗浄不要アッセイです
| |||
|---|---|---|---|---|
| 測定レンジ |
初期エンドソームから初期リソソーム形成までをモニターします
| |||
| リガンド |
EGF
|
トランスフェリン
| ||
| 一般的なフィルターセット |
TRITC
|
FITC
|
TRITC
| |
| 標識 |
pHrodo™ Red
|
pHrodo™ Green
|
pHrodo™ Red
| |
| 励起/蛍光 (nm) |
560/585
|
509/533
|
560/585
| |
| シグナル対ノイズ比 |  | |||
| 光安定性 |  | |||
| マルチプレキシング |
可
| |||
| 生細胞 |
可
| |||
| 固定細胞 |
不可
| |||
| 固定可能 |
可
| |||
| プラットフォーム* |
I, M, FC
| |||
| フォーマット |
20 µg
|
20 µg
|
1 mg
| |
| カタログ番号 | ||||
| I＝イメージング、M＝マイクロプレート、FC＝フローサイトメトリー。 | ||||
| リードアウト |
蛍光強度によって受容体媒介型エンドサイトーシスをイメージングする消光または洗浄の必要なアッセイ
| |||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 測定レンジ |
蛍光シグナルはエンドサイトーシスの進行による影響は受けません
| |||||
| リガンド |
LDL
|
トランスフェリン
|
EGF
| |||
| 一般的なフィルター セット |
Texas Red®
|
FITC
|
FITC
|
Texas Red®
|
FITC
|
TRITC
|
| 標識 |
Alexa Fluor® 594
|
Alexa Fluor® 488
|
Alexa Fluor® 488
|
Alexa Fluor® 594
|
Alexa Fluor® 488
|
Alexa Fluor® 555
|
| 励起/蛍光 (nm) |
590/617
|
495/519
|
495/519
|
590/617
|
495/519
|
555/565
|
| シグナル対ノイズ比 | | |||||
| 光安定性 | | |||||
| 文献 | ||||||
| マルチプレキシング |
可
| |||||
| 生細胞 |
可
| |||||
| 固定細胞 |
不可
| |||||
| 固定可能 |
可
| |||||
| プラットフォーム* |
イメージング
| |||||
| フォーマット |
200 µl
|
200 µl
|
5 mg
|
5 mg
|
100 µg
|
100 µg
|
| カタログ番号 | ||||||
| リードアウト |
蛍光強度によって受容体媒介型エンドサイトーシスをイメージングする洗浄不要アッセイです
| |||
|---|---|---|---|---|
| 測定レンジ |
初期エンドソームから初期リソソーム形成までをモニターします
| |||
| リガンド |
EGF
|
トランスフェリン
| ||
| 一般的なフィルターセット |
TRITC
|
FITC
|
TRITC
| |
| 標識 |
pHrodo™ Red
|
pHrodo™ Green
|
pHrodo™ Red
| |
| 励起/蛍光 (nm) |
560/585
|
509/533
|
560/585
| |
| シグナル対ノイズ比 | | |||
| 光安定性 | | |||
| マルチプレキシング |
可
| |||
| 生細胞 |
可
| |||
| 固定細胞 |
不可
| |||
| 固定可能 |
可
| |||
| プラットフォーム* |
I, M, FC
| |||
| フォーマット |
20 µg
|
20 µg
|
1 mg
| |
| カタログ番号 | ||||
| I＝イメージング、M＝マイクロプレート、FC＝フローサイトメトリー。 | ||||
| リードアウト |
蛍光強度によって受容体媒介型エンドサイトーシスをイメージングする消光または洗浄の必要なアッセイ
| |||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 測定レンジ |
蛍光シグナルはエンドサイトーシスの進行による影響は受けません
| |||||
| リガンド |
LDL
|
トランスフェリン
|
EGF
| |||
| 一般的なフィルター セット |
Texas Red®
|
FITC
|
FITC
|
Texas Red®
|
FITC
|
TRITC
|
| 標識 |
Alexa Fluor® 594
|
Alexa Fluor® 488
|
Alexa Fluor® 488
|
Alexa Fluor® 594
|
Alexa Fluor® 488
|
Alexa Fluor® 555
|
| 励起/蛍光 (nm) |
590/617
|
495/519
|
495/519
|
590/617
|
495/519
|
555/565
|
| シグナル対ノイズ比 | | |||||
| 光安定性 | | |||||
| 文献 | ||||||
| マルチプレキシング |
可
| |||||
| 生細胞 |
可
| |||||
| 固定細胞 |
不可
| |||||
| 固定可能 |
可
| |||||
| プラットフォーム* |
イメージング
| |||||
| フォーマット |
200 µl
|
200 µl
|
5 mg
|
5 mg
|
100 µg
|
100 µg
|
| カタログ番号 | ||||||