phagocytosis, endocytosis, and receptor internalization細胞に取り込まれる粒子やタンパク質コンジュゲートが酸化されるのを追跡することで、細胞の貪食やインターナリゼーションの様々なプロセスをモニターできます。粒子やタンパク質は、細胞外環境と比べて酸性の小胞にインターナリゼーションされます。pH感受性の蛍光プローブは、経路のステージをモニターし、初期のエンドソーム(pH 6.3)からリソソーム(pH 4.7)またはリサイクルに至るプロセスを追跡することができます。

Molecular Probes®では、中性のpHではわずかな蛍光しか示さず、低pH環境下で蛍光が増強されるpHrodo™色素など幅広いpH感受性のプローブを提供し、洗浄不要なアッセイプロトコールを可能にします。

 

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ファゴサイトーシス

ファゴサイトーシスにおいて、細胞は微生物などの粒子状物質をインターナリゼーションします。このプロセスは、免疫応答やアポトーシスを起こした細胞の除去にとって重要です。ファゴサイトーシス研究用のインジケーターとして、蛍光色素で標識した細菌や酵母であるBioParticles®コンジュゲートなどがあります。

消光/洗浄を基にしたアッセイを用いてファゴサイトーシスを追跡すれば、単純な取り込みをレポートすることが可能です。また、pHインジケーターを使用して経路のステージをモニターできます。

リガンド内在化

リガンドのインターナリゼーションは、受容体媒介型エンドサイトーシスのプロセスであり、細胞はこのプロセスにより、細胞表面に存在する特異的な受容体タンパク質に結合した細胞外分子を取り込みます。リガンドのインターナリゼーションは重要な細胞シグナル伝達現象であり、Molecular Probes®では一般的な受容体をターゲットとした様々な蛍光リガンドを提供しています。

エンドサイトーシスとピノサイトーシス

エンドサイトーシスは、細胞がタンパク質や多糖類などの非粒子状物質を包み込むことにより、インターナリゼーションを行うプロセスです。このプロセスは、代謝や細胞シグナル伝達にとって重要です。蛍光タンパク質および有機色素は、小胞壁または小胞含有物を染色するのに有用な指標となります。エンドサイトーシスのプロセス中に小胞のpHが変化するので、pH指示薬は経路のステージをモニターするのに役立ちます。

抗体のインターナリゼーション

細胞表面受容体に特異的な抗体は、結合すると受容体介在型エンドサイトーシスを誘発します。主にこのような抗体は、治療を目的とした薬物、毒物、酵素またはDNAの標的デリバリー用ビークルとして研究されています。Molecular Probes®は抗体標識用の色素を幅広く取り揃えており、洗浄または消光を基にしたアッセイに使用すればインターナリゼーションをモニターすることができます。

Fluorogenic pH sensing of cellular internalization processes.(拡大)



微小管に沿ったエンドソームの輸送

マウスマクロファージを貪食しているアポトーシスHeLa細胞