レーザーベースの蛍光、明視野照明、および共焦点機能

カタログ番号:HCSDCX7LZRPRO

 

Thermo Scientific CellInsight CX7 LZR Pro Platformは高度なスクリーニング技術をシームレスに統合し、ライフサイエンス全域で超高速な解析を可能にする優れた性能を提供します。CX7 LZR Proは新しいライフサイエンスモデルにおける難しいニーズを満たすよう設計され、レーザーベースの蛍光照明と一体型ニプコースピンディスク共焦点技術の両方を採用しているため、シンプルな単層から厚いスフェロイドサンプルまで幅広いサンプルで発表品質のイメージングを実現します。 

 

デュアルモードのソフトウェアベースおよびレーザーベースのオートフォーカス方式は、シンプルなモデルから複雑なモデルまで研究できるプラットフォームの多様な機能に貢献しています。On-the-fly phenotyping 機能により画像捕捉と解析の同時実行が可能で、リアルタイムのマルチプレックスサイトメトリー測定を実現できます。Thermo Scientific Amiraソフトウェアオプションは、神経細胞の3D形態トレーシングや腫瘍内の免疫細胞とがん細胞の共局在など、非常に複雑な研究モデルの3次元解析を可能にし、次世代のトランスレーショナル研究を可能にします。 

 

以下の特長仕様ビデオサンプルデータ、および試薬選択ガイドセクションをご覧ください。 

特長

CellInsight CX7 LZR Pro platformはすべてのハイコンテントスクリーニングプラットフォームに共通する特長に加えて、以下を備えています。

次世代のsCMOSカメラ

CX7 LZR Pro platformはsCMOSカメラにアップグレードされており、最大量子効率が95%を超え、1.0e-readyノイズの低いバックグラウンドです。すべての波長で露光時間を短縮することで、この量子効率はハイスループットパフォーマンスをさらに高めます。-20℃に冷却することで、バックグラウンドノイズを犠牲にすることなく、最大65,536階調の検出により実験のアッセイウィンドウを強化できます。

 

CX7 ProにOlympus X-Line対物レンズのご紹介

CX7 LZR Pro platformでは、Olympus X-Line対物レンズを使用することにより、装置の画像品質とアッセイ性能がさらに向上します。新しいCX7 LZR Pro platformを使用すれば、発表品質のイメージングが標準となります。

 

レーザーベースの照明 

7つの独立したレーザーはマルチプレックス可能な蛍光細胞標識と連携し、最高レベルのスピードと画像品質を実現します。

レーザー照明は、バックグラウンドが低く、より均一でより明るい画像を提供します。

レーザー光エンジン

視野を均一に照射するため、定量に適切な最高レベルの画像品質を得られます。

LED照明と比較して、3D共焦点スクリーニング時間が最大6倍長くなります。

 

短い露光時間とレーザーオートフォーカス機能

画像の取得を高速化します。 

 

近赤外(785 nm)レーザー励起

近赤外(785 nm)レーザー励起により、マルチプレックス機能を拡張できます。

 

オートフォーカス

デュアルモードのオートフォーカスソフトウェアおよびレーザーオートフォーカスモードは幅広いサンプルタイプに対応します。

 

非常に明るい照明

広視野または共焦点3Dイメージングにおいて厚みのあるサンプルを透過できます。


仕様

カテゴリー項目概要
光学系カメラ

Photometrics高解像度蛍光カメラ:

  • 高解像度、-20°Cまで熱電冷却
  • >最大量子効率(QE):95%
  • 1.0e-readyノイズの低いバックグラウンド
  • 65,536階調(16ビット)検出
  光源高出力レーザー照射。付属のフィルターセットにより、UVから近赤外までのイメージングが可能な設計。
  対物レンズ

標準(Olympus™対物レンズ):

  • 10x (0.4 NA) X-line
  • 20x (0.45 NA) Achroplanシステム
  • 20x (0.7 NA) Olympus対物レンズ
  • 40x (0.6 NA) Olympus対物レンズ

オプション(Olympus対物レンズ):

  • 1.25x (0.04 NA)
  • 2x (0.08 NA)
  • 4x (0.16 NA) X-line
  • 20x (0.8 NA) X-line
  • 40x (0.95 NA) X-line
  • 60x (0.90 NA)
  対応する画像形式JPG、BMP、GIF、PNG、TIF、C01、DIB
物理特性サイズ20 x 32 x 18インチ(50.8 x 81.3 x 45.7 cm)
  重量68 kg(150 lb)
システムデータ管理Thermo Scientific Store Image and Database Management Softwareに適合
  ソフトウェアCell Paintingバイオアプリケーションが追加されたThermo Scientific HCS Studio 5.0 Cell Analysis Software
  PC32GB(4x8GB)RAM、Intel® Xeon® Processor 3.7GHz Turbo、1.8TB Hard Driveおよび256 Boot DriveのRAID I Controller搭載Windows 10 Professional 64-Bit PC。
Dell 24インチ高画質ワイドスクリーンモニター、または同等のモニター、キーボード、およびマウスを含む
  ワット数300 W

ビデオおよびデモ

Thermo Scientific CellInsight CX7 LZR Pro High-Content Analysis Platformのご紹介

サンプルデータ

ヒト神経細胞の免疫蛍光画像

CellInsight CX7 LZR Pro機器で取得した共焦点画像。ニューロンをDAPIとMAP2(560 nM)の両方で蛍光染色し、核と細胞体/神経突起をそれぞれ対比染色しました。(60X対物レンズ(0.9NA);ニプコースピンディスク40ミクロンピンホール設定)

HeLaスフェロイドの免疫蛍光画像

HeLaスフェロイドをKi67抗体で標識した後、Invitrogen Alexa Fluor 647およびAlexa Fluor 488 Phalloidinで標識し、核をHoechst 34580色素で染色しました。CellInsight CX7 LZR Pro機器を使用して、10x対物レンズと70ミクロンピンホール設定でイメージングしました。

LED照明

共焦点スキャン

スフェロイドの3D共焦点スキャンはLED照明よりも高速

 

10x/0.4 NA対物レンズを付けたCellInsight CX7 LZRを使用して、A549スフェロイドの4色の3Dスタックを取得しました。4色すべてに対して70 µm共焦点を使用しました(20スライス、7 µm刻み)。照明には405、488、651、および647レーザーを使用しました。CellInsight CX7 LZR platformを使用した場合のスキャン速度の向上をLED機器と比較すると、1ウェルスキャンで5.8倍、39ウェルスキャンで6.1倍でした。

CX7 LZR Pro platformを使用した、スフェロイド中の増殖細胞のイメージング

CX7 LZR Pro HCS機器を使用した、スフェロイド中の増殖細胞のイメージングおよび解析。

CX7 LZR Proプラットフォームを使用したEdUのセグメンテーションと定量による、スフェロイドサイズのイメージングと検出

CellInsight CX7 LZR Proシステムを使用したEdUおよびスフェロイドサイズのセグメンテーションと定量。


試薬選択ガイド

Thermo Scientific CellInsight CX7 LZR Proハイコンテント機器を使用すると、蛍光スペクトル全体を活用してアッセイを最適化でき、コンポーネントをマルチプレックス化することにより詳細な生物学的疑問を探求できます。細胞の生存、増殖、および機能用試薬や細胞構造を決定するための試薬に関する詳細を覧ください。アッセイおよびハイコンテントプラットフォームを使用する特定のアプリケーションについては、アッセイの選択をご確認ください。


研究用にのみ使用できます。診断用には使用いただけません。