データが証明する性能

CellInsight High-Content Screening Platformは鮮明で詳細な発表品質の画像と定量データを実現するよう設計されています。血管新生、アポトーシス、オートファジー、細胞の周期と増殖、エンドサイトーシス、および生存などのライフサイエンスアプリケーションの蛍光画像、グラフ、動画などでアプリケーション例をご確認ください。また、当社の抗体およびアッセイをご覧ください。下の画像ギャラリーも忘れずにチェックしてみてください。 


アプリケーションの例

Thermo ScientificのハイコンテントプラットフォームCellInsightを使用すると、蛍光スペクトル全体を活用してアッセイを最適化でき、コンポーネントを多重化することにより詳細な生物学的疑問を探求できます。当社は、CellInsightシステムに適合する多数の抗体およびアッセイを提供しています。以下は、アッセイとハイコンテントプラットフォームを組み合わせて使用したアプリケーションの包括的なリストです。

この信頼性の高い自動アッセイは、内皮細胞によって形成される新生血管(マイクロキャピラリー)を同定し、新生血管の数、その形態や分岐、および血管新生指数などの血管新生形成に関連する定量測定を提供します。

 

自動測定される特性: 

  • %結合血管
  • 平均結合血管エリア
  • 平均結合幅
  • 平均結合血管ノード間隔
  • 血管新生指数

イメージングモード: 

  • CellInsight CX5およびCX7 Platform
  • 広視野または共焦点
  • 5x倍率

プロトコルおよび試薬:

マトリゲル担体で増殖させ、血管新生化合物で処理し、5x倍率でイメージングしたHUVEC細胞。 

 

(左)細胞核をInvitrogen Molecular Probes Hoechst 33342で染色し(赤で表示)、細胞骨格(アクチン繊維)をファロイジンコンジュゲートを使用して染色しました(緑/黄で表示、幅広い標識から選択可能)。(右)Thermo Scientific HCS Studio Softwareを使用して同定した血管新生の特徴。2チャンネルアッセイでは、結合した血管は青色のオーバーレイを使用して自動的に識別され、分岐ノードはピンク色のスポットとして表示されます。検出チャンネルを追加して複数のパラメーターを自動的に測定し、同定された血管構造と関連付けることができます。

スラミンは血管新生の強力な阻害剤として機能。

スラミンに対するさまざまな反応特性をThermo Scientific HCS Studio SoftwareとThermo Scientific HCS Platformを使用して自動的に測定し、用量反応をGraphPad Prism Softwareを使用してプロットできます。

HCSのカスパーゼアッセイは、固定細胞または生細胞ではリアルタイムの活性化カスパーゼのシンプルな検出を実現します。

 

自動測定される特性: 

  • さまざまな細胞領域におけるスポットの蛍光強度、形態、およびカウント値
  • 各細胞の異なる領域間の平均蛍光強度差と比
  • 各細胞の異なる領域内におけるチャンネル間の強度およびカウント比

イメージングモード: 

  • CellInsight CX5およびCX7 Platform
  • 広視野または共焦点
  • 10xまたは20x倍率

プロトコルおよび試薬:

Hap1細胞をstaurosporineで処理し、CellEvent Caspase-3/7 Green試薬およびHoechst 33342で標識しました。Thermo Scientific CellInsight CX5 High-Content Platform(行A)Thermo Scientific HCS Studio Softwareを使用して細胞をイメージングし、これを使用して、各細胞のCellEvent緑色蛍光強度を自動で同定(行B)および定量しました。            

カスパーゼ3/7の活性化によって確認されたアポトーシス誘導の用量依存的増加。野生型Hap1(赤)とATG5欠損Hap1(青)の2種類の細胞の感度を比較しました。

このアッセイは核染色を使用して細胞を同定し、TUNEL標識を使用してDNA鎖の切断を測定します。Invitrogen Click-iT TUNEL Alexa Fluor Imaging Assay Kitは迅速かつ効率的で、アポトーシス細胞レベルが高い場合でも正確かつ定量的なデータを提供します。キットはHCS用に最適化されており、3つの波長オプションがあるため他の細胞測定との多重化を補助します。

 

自動測定される特性: 

  • 各対象の蛍光強度、形態、およびカウント値
  • さまざまな細胞領域におけるスポットの蛍光強度、形態、およびカウント値
  • 各細胞の異なる領域間の平均蛍光強度差と比
  • 各細胞の異なる領域内におけるチャンネル間の強度およびカウント比

イメージングモード: 

  • CellInsight CX5およびCX7 Platform
  • 広視野または共焦点
  • 20x倍率

プロトコルおよび試薬:

アポトーシスを誘発する処理を行いイメージングしたHeLa細胞。未処理(左)およびstaurosporine処理(右)したHeLa細胞をInvitrogen Molecular Probes Click-iT TUNEL Alexa Fluor 594 Imaging Assay, for Microscopy & HCSとInvitrogen Molecular Probes Hoechst 33342で染色しました。Thermo Scientific HCS機器を使用して細胞をイメージングし、Thermo Scientific HCS Studio Softwareを使用して蛍光強度とカウント比を測定しました。

Invitrogen Molecular Probes Click-iT TUNEL Alexa Fluor 647を使用して測定した、さまざまな化合物および細胞タイプのアポトーシス用量反応プロット。反応は、Thermo Scientific HCS PlatformとThermo Scientific HCS Studio 2.0 Cell Analysis Softwareを使用して自動的に測定し、GraphPad Prism Softwareを使用してプロットしました。

このアッセイでは、免疫蛍光検出に基づく固定エンドポイントアッセイを使用してオートファジー小胞上のLC3Bタンパク質が定量されます。核染色を使用して細胞を同定し、各細胞に関連するLC3B発現を測定します。

 

自動測定される特性: 

  • 各対象の蛍光強度、形態、およびカウント値
  • さまざまな細胞領域におけるスポットの蛍光強度、形態、およびカウント値
  • 各細胞の異なる領域間の平均蛍光強度差と比
  • 各細胞の異なる領域内におけるチャンネル間の強度およびカウント比

イメージングモード: 

  • CellInsight CX5およびCX7 Platform
  • 広視野
  • 20x倍率

プロトコルおよび試薬:

オートファジーを誘発する処理を行いイメージングしたA549細胞。(左)A549細胞をクロロキンで処理し、Invitrogen Hoechst 33342、Invitrogen HCS CellMask Deep Red、およびInvitrogen Alexa Fluor 488ヤギ抗ウサギ抗体による抗LC3Bで染色しました。細胞はより高いクロロキン濃度でLC3Bを蓄積します。(右)Thermo Scientific CellInsight CX5 High-Content PlatformとThermo Scientific HCS Studio Softwareを使用して、オートファジーの特長を次のように自動的に同定しました:核(青)と細胞(緑の境界)、およびLC3Bは顆粒数(ピンク)と488チャンネルでの蛍光強度測定の両方によってアッセイしました。

クロロキン濃度の増加による、細胞あたりのLC3B顆粒の用量反応プロット。

クロロキン濃度の増加による、LC3B蛍光強度の用量反応プロット。

細胞周期アッセイや分裂指数測定は細胞分裂に関する洞察を提供し、細胞分裂の進行に影響する化合物や処理の効果を定量します。自動アッセイは、細胞が周期のどこで染色されたかを示す指標として細胞のDNA量を測定できます。または、ヒストンH3などの細胞分裂に関連するタンパク質レベルを検出することもできます。

 

自動測定される特性: 

  • DNA量
  • 最大3つの二次ターゲットの強度レベル
  • 単一細胞および集団レベルでの相関

イメージングモード: 

  • CellInsight CX5およびCX7 Platform
  • 広視野
  • 10x倍率

プロトコルおよび試薬:

細胞周期アッセイ。A549細胞をさまざまな量の分裂阻害剤で24時間処理しました。細胞をリン酸化ヒストンH3検出用に染色し、Invitrogen Alexa Fluor 488二次抗体を使用して検出しました。Invitrogen HCS NuclearMask Deep Red Stainを核のセグメンテーションツールとして使用しました。

ECを決定するために、GraphPad Prism Softwareによる非直線回帰を使用した、A549細胞における分裂阻害剤の用量反応プロット

この自動アッセイは、ヌクレオシドの類似体であるEdUのDNAへの取り込みに基づいて新しいDNA合成を測定します。銅触媒の「クリック」反応により、蛍光Invitrogen Alexa Fluor色素コンジュゲートがEdUに追加され、さまざまな波長の検出が可能になるため、多重化を容易にします。

 

自動測定される特性: 

  • DNA量
  • 最大3つの二次ターゲットの強度レベル
  • 単一細胞および集団レベルでの相関

イメージングモード: 

  • 総細胞数
  • 複製細胞

プロトコルおよび試薬:

A549細胞増殖アッセイ。A549細胞をさまざまな量のパクリタキセルで処理しました。細胞をInvitrogen Click-iT Plus EdU Alexa Fluor 647 Imaging Kit(赤)および Invitrogen Hoechst 33342 Stain(青)で染色しました。Thermo Scientific CellInsight CX7 High-Content Analysis Platformを使用して細胞をイメージングし、Thermo Scientific HCS Studio Softwareを使用して総細胞数と複製細胞数を測定しました。

 

さまざまな濃度の増殖阻害剤で処理し、Invitrogen Molecular Probes Alexa Fluor 647色素で標識済みのInvitrogen Molecular Probes Click-iT Plus EdUで染色したU2OS細胞の用量反応プロット

このアッセイは、基礎となる細胞内構造の変化を反映する細胞形態の変化を自動的に測定します。具体的には、このアッセイは細胞全体および核の形態に加え、F-アクチンおよび微小管繊維の数、サイズ、細胞内の位置、および配置も測定します。

 

自動測定される特性: 

  • 細胞全体の形状とサイズ
  • 細胞骨格繊維の数、サイズ、および配列
  • 細胞骨格標識の細胞内配置、位置、および構造の測定

イメージングモード: 

  • CellInsight CX5およびCX7 Platform- 2番目の画像はCX7 Platformを使用してイメージング
  • 広視野、20xまたは40x倍率

プロトコルおよび試薬:

細胞骨格再配列アッセイ。A549細胞をサイトカラシンDで処理し、Thermo Scientific CellInsight CX7 High-Content Analysis Platform.を使用して解析しました。核をInvitrogen HCS NuclearMask Blue Stainで、F-アクチンをInvitrogen Alexa Fluor 488 phalloidinで標識し、細胞全体をInvitrogen HCS CellMask Deep Red Stainを使用して分画します。このアッセイは細胞を自動的にセグメンテーションし(黄色のオーバーレイ)、アクチン繊維の位置と向きを特定します(緑色のオーバーレイ)。閾値より長いアクチン繊維が同定され、標識されます(赤色のオーバーレイ)。個々の細胞は棒グラフおよび散布図から識別できます。

細胞領域、核強度、アクチン繊維数、チューブリン繊維数、およびアクチン繊維強度によって示される、サイトカラシンに対する細胞用量反応。

HCS DNA Damage Kitは二次抗体コンジュゲートを使用してリン酸化H2AXを検出し、Image-iT Dead Green色素を使用して細胞毒性を検出し、Hoechst 33342を使用して生細胞と死細胞の両方で核を標識します。

 

自動測定される特性: 

  • 細胞全体の形状とサイズ
  • 細胞骨格繊維の数、サイズ、および配列
  • 細胞骨格標識の細胞内配置、位置、および構造の測定

イメージングモード: 

  • DNA損傷
  • 細胞毒性

プロトコルおよび試薬:

HCS DNA Damage Kitを使用して、DNA損傷や細胞浸透性の変化を検出および定量できます。

エンドサイトーシスは、栄養素の獲得や受容体シグナル伝達などの多くの細胞プロセスに関与していす。特定分子の内在化の度合いの解析は、エンドサイトーシスのマーカーとして使用できます。一般的に使用されるマーカーにはLDL、EGF、またはtransferrinなどのリガンドや、蛍光色素に結合した分子量10,000のデキストランなどの液相マーカーがあり、それらの局在を測定します。

 

自動測定される特性: 

  • 各対象の蛍光強度、形態、およびカウント値
  • さまざまな細胞領域におけるスポットの蛍光強度、形態、およびカウント値
  • 各細胞の異なる領域間の平均蛍光強度差と比
  • 各細胞の異なる領域内におけるチャンネル間の強度およびカウント比

イメージングモード: 

  • CellInsight CX5およびCX7 Platform- 2番目の画像はCX5 Platformを使用して撮影
  • 広視野または共焦点
  • 20x倍率

プロトコルおよび試薬:

GFP-EGF受容体コンストラクトを安定的に発現しているU2OS細胞をpHrodo Red EGF Conjugateとともにインキュベートし、PitStop 2阻害剤(Abcam, Inc.)で処理してエンドサイトーシスを阻害しました。細胞をInvitrogen Hoechst 33342およびpHrodo Red EGF Conjugateで染色しました。染色した細胞をThermo Scientific CellInsight CX5 High-Content Platformを使用してイメージングし(行A)、HCS Studio Softwareを使用して解析しました。内在化EGF受容体とEGFリガンドは自動的に同定されました(行B): 核(青)、細胞(緑の境界)、EGFまたはEGF受容体を顆粒数(pHrodo EGFは赤、GFP-EGF受容体は緑)でアッセイしました。

U2OS細胞における、Pitstop 2阻害剤(Abcam, Inc.)濃度の増加にともなうEGF受容体(緑色の線)およびEGF内在化(赤色の線)の用量依存的損失。高濃度のPitstop 2阻害剤では、細胞はEGF受容体とそのリガンドを内在化できません。

化合物が哺乳類細胞株の脂質代謝に与える潜在な毒性副作用を特性評価するために、HCS LipidTOX中性脂質染色剤を画像ベースのハイコンテントスクリーニング(HCS)アッセイ用に開発しました。LipidTOXアッセイシリーズには、固定細胞用の中性脂質染色剤と生細胞用のリン脂質染色剤が含まれており、これらをマルチプレックスアッセイで組み合わることができます。

 

自動測定される特性: 

  • さまざまな細胞領域におけるスポットの蛍光強度、形態、およびカウント値

イメージングモード: 

  • CellInsight CX5およびCX7 Platform

プロトコルおよび試薬:

  • 以下の選択ガイドを参照

LipidTOX Green Neutral Lipid Stainで可視化し、Hoechst 33342で対比染色した骨髄由来hMSC中の脂質小胞

脂肪症/脂肪生成

  HCS LipidTOX Deep Red Neutral Lipid Stain, for cellular imagingHCS LipidTOX Red Neutral Lipid Stain, for cellular imagingHCS LipidTOX Green Neutral Lipid Stain, for cellular imaging
測定対象固定細胞中の中性脂質液滴に対する高いアフィニティー
一般的なフィルターセットCy5Texas RedFITC
レポーターLipidTOX Deep Red neutral lipid stainLipidTOX Red neutral lipid stainLipidTOX Green neutral lipid stain
励起/発光(nm)637/655577/609495/505
生細胞の適合性なし
増殖培地に添加不可
ホルムアルデヒド固定可能固定後に標識した細胞
マルチプレックスリン脂質症検出試薬とマルチプレックス可能(下表を参照)
プラットフォームイメージング、HCS
文献目録引用文献
フォーマット125 μL(脂肪症用は1,200アッセイ/脂質生成用は240アッセイ)
カタログ番号 H34477H34476H34475

脂肪症/リン脂質症

  HCS LipidTOX Phospholipidosis and Steatosis Detection Kit  
測定対象リン脂質症および脂肪症の連続解析用キット
一般的なフィルターセット
レポーターLipidTOX Green neutral lipid stain  
励起/発光(nm)495/505  
生細胞の適合性なし  
増殖培地に添加不可  
ホルムアルデヒド固定可能固定後に標識  
マルチプレックス    
文献目録    
プラットフォーム    
フォーマット10プレート/1,200アッセイ  
カタログ番号H34158  

リン脂質症/脂肪生成

  HCS LipidTOX Green Phospholipidosis Detection ReagentHCS LipidTOX Red Phospholipidosis Detection Reagent
測定対象生細胞とインキュベートした後にリン脂質蓄積を標識
一般的なフィルターセットFITCTexas Red
レポーターLipidTOX Green phospholipid stainLipidTOX Red phospholipid stain
励起/発光(nm)495/525595/615
生細胞の適合性あり
増殖培地に添加
ホルムアルデヒド固定可能
マルチプレックス中性脂質染色剤とマルチプレックス可能(上の表を参照)
文献目録引用文献
プラットフォームイメージング、HCS
フォーマット125 μL(1,200アッセイ)
カタログ番号H34350H34351

この自動アッセイはInvitrogen MitoTracker Orangeをミトコンドリア機能のインジケーターとして使用します。これは、生細胞のミトコンドリアへの蓄積がミトコンドリアの膜電位に比例するためです。Invitrogen Hoechst 33342は細胞を同定するためのセグメンテーションツールとして使用されます。Invitrogen Image-iT DEAD Green Viability Stainなどの生細胞染色剤を容易に組み込むことができ、アッセイをさらにマルチプレックスできます。これら3種類の色素は、ホルムアルデヒド固定および界面活性剤浸透化の際に蛍光シグナル強度を十分に保持するため、固定エンドポイントアッセイや、特定のタンパク質検出における免疫細胞化学などのアプリケーションに有用です。

 

自動測定される特性: 

  • ミトコンドリア膜電位
  • 細胞生存
  • 核の形状とサイズ

イメージングモード: 

  • CellInsight CX5およびCX7 Platform
  • 広視野
  • 10xまたは20x倍率

プロトコルおよび試薬:

自動細胞カウントおよび核形態測定のための核のセグメンテーションを示すHoechst 33342染色後のHepG2。  

細胞膜浸透性に基づいて死細胞を標識し、生存率を測定するために使用されるImage-iT DEAD Green Stain。 

MitoTracker Orangeは分極膜を持つミトコンドリアを標識し、シグナル強度は膜電位およびミトコンドリアの健康状態に比例します。 

異なる濃度のvalinomycinで処理したHepG2細胞の用量反応プロット。細胞をInvitrogen MitoTracker Orangeで染色してミトコンドリア膜電位を測定し、Invitrogen Hoechst 33342色素で染色して核のシグナル強度に基づいて総細胞数を計数し、Invitrogen Image-iT DEAD Greenで染色して死細胞を同定しました。Thermo Scientific HCS Platformを使用して自動でイメージングおよび解析し、そのデータを用いて細胞損失、ミトコンドリア膜電位、および膜浸透性のEC50値をGraphPad Prism Softwareで計算しました。 

この自動アッセイにより、ニューロンおよび神経突起形態の定量と相関化が可能になります。シンプルな神経突起伸長測定から、さらなる神経突起伸長および分岐の複雑な解析まで、解析は多岐にわたります。

 

自動測定される特性: 

  • 細胞数
  • 細胞サイズ
  • 神経突起数
  • 神経突起の長さ
  • 神経突起の分岐
  • 解析は画像取得中に実行されるため、最適化されたデータセットを取得して、選択したニューロン数を確保し、統計的ニーズを満たせます。

イメージングモード: 

  • CellInsight CX5およびCX7 Platform
  • 広視野または共焦点
  • 10x倍率

プロトコルおよび試薬:

一次ニューロンの神経突起伸長アッセイ。(左)海馬一次ニューロン調製物をInvitrogen Hoechst 33342(青)とAlexa Fluor 647免疫コンジュゲートを使用して標識しました。(右)神経突起の伸長は、Thermo Scientific HCS Studio Softwareを使用して自動的に特定しました。細胞本体は青で、ニューロンは緑で同定されます。

ニューロン数、神経突起数、神経突起長、および神経突起強度の自動測定を使用した、ラット海馬ニューロンへのグルタミン酸塩およびカイナイト濃度の影響を示す用量反応プロット。

CellROX色素などの蛍光性レポーターを使用すると、生細胞や固定細胞調製物のROS生成をリアルタイムで解析できます。

 

自動測定される特性: 

  • 各対象の蛍光強度、形態、およびカウント値
  • さまざまな細胞領域におけるスポットの蛍光強度、形態、およびカウント値
  • 各細胞の異なる領域間の平均蛍光強度差と比
  • 各細胞の異なる領域内におけるチャンネル間の強度およびカウント比

イメージングモード: 

  • CellInsight CX5およびCX7 Platform- 2番目の画像はCX5 Platformを使用して撮影
  • 広視野または共焦点
  • 10xまたは20x倍率

プロトコルおよび試薬:

Hap1細胞をmenadionで処理し、CellROX GreenおよびHoechst 33342で標識しました。Thermo Scientific CellInsight CX5 High-Content Platform(行A)とThermo Scientific HCS Studio Softwareを使用して細胞をイメージングし、これを使用して各細胞のCellROX緑色蛍光を自動的に同定(行B)して、その強度を定量しました。

CellROX Greenとともにロードし、メナジオンで1時間処理したHap1細胞におけるROS産生の用量依存的増加。

Click-iT Plus OPP Alexa Fluor Protein Synthesis Assay Kitは、HCSフォーマットでタンパク質合成を検出するための迅速で高感度のメソッドを提供します。このアッセイでは、メチオニン含有完全培地で新たに翻訳されたタンパク質にO-プロパルギル-ピューロマイシン(OPP)を効率的に導入します。タンパク質は、明るくて光安定性の高いAlexa Fluor色素で、高速かつ特異性が高く、穏やかなクリック反応によって蛍光標識されます。

 

自動測定される特性: 

  • 各対象の蛍光強度、形態、およびカウント値
  • さまざまな細胞領域におけるスポットの蛍光強度、形態、およびカウント値
  • 各細胞の異なる領域間の平均蛍光強度差と比
  • 各細胞の異なる領域内におけるチャンネル間の強度およびカウント比

イメージングモード: 

  • CellInsight CX5およびCX7 Platform- 2番目の画像はCX5 Platformを使用して撮影
  • 広視野または共焦点
  • 10xまたは20x倍率

プロトコルおよび試薬:

Hap1細胞をcyclohexamideで処理し、Hoechst 33342およびClick-iT OPPで標識した後、化学選択性検出のためにAlexa Fluor 488アジド(Click-iT Plus OPP Alexa Fluor 488 Protein Synthesis Assay Kit)を添加しました。Thermo Scientific CellInsight CX5 High-Content Platform(行A)およびThermo Scientific HCS Studio Softwareを使用して細胞をイメージングし、これを使用して各細胞のClick-iT OPP緑色蛍光を自動的に同定(行B)して、その強度を定量しました。

Cyclohexamideで処理した細胞のタンパク質合成における用量依存的減少。野生型Hap1(赤)とATG5欠損Hap1(青)の2種類の細胞の感度を比較しました。 

この自動アッセイは固定細胞イメージングプロトコルを使用して、多能性幹細胞(PSC)から中胚葉細胞への移行と心筋細胞表現型をモニターします。3チャンネルアッセイでは、細胞を固定し、核染色で染色して局在化を測定し、多能性(Oct4)および心臓への分化(Nkx2.5)に関連する核転写因子に対する一次抗体で染色します。

 

自動測定される特性: 

  • 核マスクの同定
  • チャンネルごとに同定および局在化されるスポット

イメージングモード: 

  • CellInsight CX5およびCX7 Platform
  • 広視野
  • 10x倍率

プロトコルおよび試薬:

DAPI(青)で染色したH9細胞の分化状態を測定するためのOct4(緑)およびNKx2.5(赤)の免疫蛍光検出。

分化した幹細胞の同定。DAPI染色を使用すると自動的に核マスク(青色の輪郭)が生成され、核領域内の分化マーカー(この場合はOct4)陽性細胞が赤色でハイライトされます。 

幹細胞分化アッセイの結果。Oct4+およびNkx2.5+の核の割合を、指定した時点で固定した細胞で定量しました。分化前(0日目)は、全細胞のほぼ100%がOct4+/Nkx2.5–で、多能性状態と一致していました。6日目には、解析した細胞の90%以上が両方のマーカーで共陽性でした。6日目以降は、Oct4+細胞の頻度は低下し、多能性の低下と、最終的に分化した心筋細胞表現型への移行と一致しました。 

この自動アッセイは、シナプス前およびシナプス後マーカーの共局在を利用してシナプスを特定し、それをニューロンおよび神経突起形態と相関させます。

 

自動測定される特性: 

  • 神経突起数
  • 神経突起の長さ
  • 神経突起の分岐
  • 前ナプシス小胞
  • シナプス後のスポット
  • シナプス数
  • 解析は画像取得中に実行されるため、最適化されたデータセットを取得して、選択したニューロン数を確保し、統計的ニーズを満たすことができます。

イメージングモード: 

  • CellInsight CX5およびCX7 Platform
  • 広視野または共焦点
  • 20x倍率

プロトコルおよび試薬:

シナプス形成アッセイ。(左)海馬一次ニューロン調製物をInvitrogen Hoechst 33342 Stain(青)とInvitrogen Alexa Fluor 488 MAP2抗体コンジュゲートを使用して標識しました。(中央と右)シナプス形成の特性を、Thermo Scientific HCS Studio Softwareを使用して自動的に特定しました。細胞本体は青で、スポットはピンクで同定されます。神経突起は緑で同定され、スポットと神経突起のオーバーラップは黄色で標識されます。

シナプス前強度、シナプス後強度、小胞数、およびシナプス数の自動測定を使用した、ラット海馬ニューロンへのグルタミン酸塩およびカイナイト濃度の影響を示す用量反応プロット。

この自動アッセイでは、細胞質から核への活性化転写因子の転座が自動的に検出され、各細胞について定量されます。このアッセイは、核染色、全細胞染色、および転写因子に対する特異的標識の3つの検出チャンネルを使用して簡便に実行できます。

 

自動測定される特性: 

  • 細胞質および核における転写因子の強度
  • 細胞質から核への転座の尺度としての、細胞質と核の転写因子強度の差
  • 細胞質から核への転座の尺度としての、細胞質と核の転写因子強度の比率
  • 1つまたは複数のターゲットの核と細胞質の強度差または比率がユーザー定義可能な閾値を超える、ウェル内の細胞の割合
  • 核の形状とサイズ

イメージングモード: 

  • CellInsight CX5およびCX7 Platform
  • 広視野
  • 10xまたは20x倍率

プロトコルおよび試薬:

転写因子活性化(左)HeLa細胞をTNFαで処理し、固定および透過処理後、Invitrogen HCS NuclearMask Blueで染色し(青)、非間接的免疫蛍光法によりNFκBを標識しました(緑)。(右)アッセイにおける細胞の特性をThermo Scientific HCS Studio Softwareを使用して自動的に検出しました:核(青のオーバーレイ)、細胞質(緑のオーバーレイ)、およびNFκB強度。赤のオーバーレイは転座が発生しなかった細胞を示します。

細胞質と核のNFκBシグナル強度の差と比。細胞質と核のNFκB強度差は自動的に計算されプロットされました。NFkBの細胞質と核の強度の差の散乱図における赤い点は、NFκBの転座を示さなかった細胞に相当します。

TNFα濃度の増加によるNFkBの活性化を示す用量反応プロット。Y軸は、NFkB転座の尺度として核(転座NFkBを含有)と周囲の細胞質(転座しなかったNFkBを含有)の強度差を示します。 

膜の完全性は、細胞生存率アッセイで一般的に測定されるパラメーターです。膜が損傷していない細胞では細胞不透過性のDNA結合色素が膜損傷細胞に侵入し、このDNA染色はシングルチャンネルアッセイの基礎として使用できる細胞死インジケーターとして機能します。Invitrogen Image-iT DEAD Green Viability Stain(緑;カタログ番号I10291)は死細胞の染色に最適です。死細胞の核を標識し、固定および透過化で染色が維持され、他の手法で容易にマルチプレックスできるためです。

 

自動測定される特性: 

  • シングルチャンネル
  • 2チャンネル
  • 総細胞数
  • 生細胞数
  • 死細胞数

イメージングモード: 

  • CellInsight CX5およびCX7 Platform
  • 広視野
  • 10x倍率

プロトコルおよび試薬:

マルチプレックスによるシングルチャンネル生存率アッセイ。Camptothecinで処理し、総細胞数カウント用にInvitrogen Hoechst 33342(青色チャンネル)で染色したHeLa細胞。死細胞をInvitrogen Image-iT DEAD Green(緑色チャンネル)で染色し、増殖細胞をInvitrogen Click-iT PLUS EdUおよびInvitrogen Alexa Fluor 647 picolyl azide(濃赤チャンネル)で標識しました。  

2チャンネル生存率アッセイ。A549細胞をさまざまな濃度のカンプトセシンで処理し、Invitrogen LIVE/DEAD Cell Imaging Kitで標識しました。生細胞はLIVE Greenプローブを隔離し、死細胞はDEAD Red色素に対して浸透性を示すようになります。細胞を総細胞数カウント用に、Invitrogen Hoechst 33342で対比染色しました。 

シングルチャンネル生存率アッセイ。Camptothecinで処理し、Invitrogen Image-iT DEAD Greenで染色して、Thermo Scientific CellInsight CX5 High Content Screening Platformを使用して測定したHeLa細胞の用量反応曲線。  

2チャンネルを用いた生存率アッセイ。Invitrogen LIVE/DEAD Cell Imaging Kitを使用して測定した、細胞生存率へのCamptothecin濃度の影響を示す用量反応プロット。 

画像のセグメンテーションは、目的の対象(細胞)をバックグラウンドや解析とは関係のないその他の特性から分離し、バイオマーカーの核への転座や、特定の細胞区画内のバイオマーカーレベルの変化など、適切な空間的状況における目的の項目の測定を可能にします。画像セグメンテーションの鍵となるアプローチは、細胞の特定の部分—核、細胞質、細胞膜、またはその他のオルガネラ—に選択的な蛍光色素を用いて細胞全体を描写することです。

   

自動測定される特性: 

  • 細胞質
  • 細胞膜
  • オルガネラ
  • イメージングモード: 

  • CellInsight CX5およびCX7 Platform 
  • 広視野
  • 10x倍率
  • 試薬

  • 細胞構造用製品の詳細をご確認ください
  • 図2.HCS CellMask Blue stainで測定したHeLa細胞サイズに対するcytochalasin D処理の影響。HeLa細胞をDMSO(左)または10 µMのcytochalasin D(右)で3時間処理し、固定および透過処理しました。次にサンプルをHCS CellMask Blue Stain、繊維状アクチンの可視化用にAlexa Fluor 488色素結合phalloidin(赤)、マウス抗αチューブリンIgG(Alexa Fluor 555ヤギ抗マウスIgGで検出、緑)、および核の対比染色用にTO-PRO-3 Iodide(マゼンタ)で標識しました。棒グラフは、HCS CellMask Blue Stainによって測定した細胞サイズの定量測定値を示し、cytochalasinD処理の効果を示しています。

    図3.CellMask Deep Red Plasma Membrane Stainを使用した生細胞膜の画像セグメンテーション。ミトコンドリアターゲットeGFP(疑似緑色)コンストラクトでトランスフェクションしたHaCaT細胞(不死化ヒトケラチノサイト細胞株)を、1 µMのHoechst 33342(疑似青色)でインキュベートし、その後8 μg⁄mLのCellMask Deep Red Plasma Membrane Stain(疑似赤色)で染色しました。Zeiss Cell Observer HS顕微鏡で細胞をイメージングしました。Zeiss AxioVision 3D Deconvolutionモジュールと、200 nm TetraSpeck蛍光マイクロスフェアを使用して取得した点像分布関数により、画像スタックをデコンボリューションしました。画像は、ドイツ・ホンブルグにあるSaarland大学生物物理学部のChristian Junker氏から提供されました。

    ハイコンテント用の抗体およびアッセイ

    その他の特異的一次または二次抗体については、次のリンクを使用して選択してください:


    CellInsight CX7 LZR Platformから取得した画像

    新しいCellInsight CX7 Pro Platformを使用することで可能になるハイスループットイムノアッセイスクリーニング

     

    CellInsight CX7とCX7 Pro機器間のFirePlex™-HT no-washiイムノアッセイの比較。ハイスループットスクリーニング用に最適化されたno-wash FirePlexアッセイをメーカーのプロトコルに従って実施し、ウェルあたり5および10の分析対象物を検出しました。分析対象物の再現性とダイナミックレンジ幅をアッセイするために、10点からなる標準曲線を作成し、定量しました。結果として得られたアッセイを、CellInsight CX7(左の画像)またはCX7 Pro(右の画像)プラットフォームのいずれかを使用して測定し、FirePlex Analysis Workbench Softwareを使用して定量しました。CX7 Pro機器(右の画像)のみが、ダイナミックレンジ2.5(15-bit)または3.0(16-bit)を超えることができ、プレート内CVは15%未満でした。ダイナミックレンジと再現性性能の大幅な向上は、CX7 Pro機器の優れた光学系と95%のQE検出能によるものです。この実験は、HTスクリーニングを考慮して、15-および16-bit CX7 Pro sCMOSカメラモードの両方を使用してAbcam™により検証しました。

    がん免疫学アプリケーション:乳がんスフェロイドにおける抗体依存性細胞致死のイメージング

     

    乳がんスフェロイドにおける抗体依存性細胞致死。Dynabeads Untouched Human NK Cells Kitで分離したヒトNK細胞をCellTracker Deep Red Dyeで標識しました。ヒト乳がん細胞(SKBR3)をNunclon Sphera 96ウェルプレートで一晩培養してスフェロイドを形成させ、抗HER2抗体Trastuzumabで処理し、その後、NK細胞に4時間暴露させました。細胞をCellEvent Caspase-3/7 Green Detection ReagentとHoechst 33342で染色し、CellInsight CX7 LZR High-Content ScreeningPlatformでイメージングしました。画像は複数のZ断面の最大強度を投影したものです。CellEvent Caspase-3/7 Green Detection Reagentを使用して、スフェロイド中のNK細胞および抗体媒介アポトーシスを研究しました。CellTracker Deep Redはスフェロイド内のNK細胞の追跡に使用しました。SKBR3細胞のHER2に結合したトラスツズマブは、抗体依存性細胞アポトーシスによりNK細胞抗腫瘍反応を増幅させています。

    スフェロイドイメージングおよび解析アプリケーション:EdUの増殖とスフェロイドサイズのセグメンテーションと定量

     

    CellInsight CX7 LZRシステムを使用したEdUおよびスフェロイドサイズのセグメンテーションと定量。A549細胞をNunclon Sphera 96Uウェルマイクロプレートにウェルあたり5,000細胞の密度で播種し、CO2インキュベーターで24時間インキュベートしました。EdUを最終濃度が10 µMになるように添加し、1時間インキュベートしました。その後、スフェロイドを4%ホルムアルデヒドで洗浄および固定し、0.25% Triton X-100で透過処理しました。Click-iT EdU Alexa Fluor 488 HCS Assay Kitを使用して、キットのプロトコルに従いスフェロイドをEdU用に染色しました。CellInsight CX7 LZR High Content Screening Platformで共焦点モードを使用して、プレートを4x対物レンズでイメージングしました。画像は200枚の光学zスライス(各1ミクロン)の最大強度を投影したものです。Morphology Explorer BioApplicationを使用したHCS Studio 2.0 Softwareで定量しました。スフェロイドを1つの対象物としてセグメンテーションし、EdU陽性細胞はスフェロイド内のスポットとしてカウントしました。Morphology Explorer BioApplicationを使用して、スフェロイドを対象物全体としてセグメンテーションし、EdU陽性細胞はスフェロイド内でセグメンテーションして細胞数をプロットしました。

    BioApplicationの生細胞モードでの3Dスフェロイドの共焦点イメージング

     

    生細胞モードでの3Dスフェロイドの共焦点イメージング。(A)A549細胞をU底プレートに5,000/ウェルの密度で播種し、CO2インキュベーターで48時間インキュベートしました。LIVE/DEAD Viability/Cytotoxicity Kitを使用して、生スフェロイドの生細胞および死細胞を標識しました。CellInsight CX7 LZR HCS機器で共焦点を使用して、プレートを10x対物レンズで自動イメージングしました。画像は複数のZ断面の最大強度を投影したものです。染色した死細胞はスフェロイドのコア(赤)で観察され、生細胞(緑)はスフェロイドの周囲で観察されました。(B)A549細胞をU底プレートに5,000/ウェルの密度で播種し、CO2インキュベーターで24時間インキュベートしました。その後、生スフェロイドをMitoTracker Orange CMTMRosおよびCellEvent Caspase-3/7 Green Detection Reagentで30分間染色しました。CellInsight CX7 LZR HCS機器で共焦点を使用して、プレートを10x対物レンズで自動イメージングしました。画像は複数のZ断面の最大強度を投影したものです。A549スフェロイドでは、MitoTracker Orange染色で見られるようにほとんどの細胞は健康で、アポトーシス細胞はほとんど観察されませんでした。(C)A549細胞をU底プレートに5,000/ウェルの密度で播種し、CO2インキュベーターで24時間インキュベートしました。その後、スフェロイドをImage-iT Green Hypoxia Reagentで30分間染色しました。CellInsight CX7 LZR HCS機器で共焦点を使用して、10x対物レンズでプレートを自動イメージングしました。画像は複数のZ断面の最大強度を投影したものです。A549スフェロイドは、Image-iT Green Hypoxia Reagentによる染色として観察される低酸素状態を示しています。(D)SKBR3細胞をU底プレートに5,000/ウェルの密度で播種し、CO2インキュベーターで24時間インキュベートしました。その後、スフェロイドをpHrodo Red標識のHerceptin抗体とともに24時間インキュベートしました。CellInsight CX7 LZR HCS機器で共焦点を使用して、プレートを4x対物レンズで自動イメージングしました。画像は複数のZ断面の最大強度を投影したものです。内在化したpHrodo標識のHerceptin抗体が細胞内小胞で観察されます。(E)Culture One Supplementを添加したNeurobasal Plus Medium中で、神経幹細胞(NSC)からニューロスフェアを分化させました。その後、ニューロスフェアをTubulin Tracker Deep Redで1時間染色しました。CellInsight CX7 LZR HCS機器で共焦点を使用して、プレートを4x対物レンズで自動イメージングしました。画像は複数のZ断面の最大強度を投影したものです。Tubulin Tracker Deep Redは、神経幹細胞から分化したニューロスフェアの突起を染色します。(F)HeLa細胞をU底プレートに5,000/ウェルの密度で藩主し、CO2インキュベーターで24時間インキュベートしました。活性化T細胞をCellTracker Deep Redで標識し、約5,000個の細胞を各ウェルに添加しました。スフェロイドを活性化T細胞と2時間インキュベートした後、pHrodo Green AM Intracellular pH Indicatorで30分間染色しました。細胞をPBSで3回洗浄し、CellInsight CX7 LZR HCS機器で共焦点を使用して、4x対物レンズでイメージングしました。画像は複数のZ断面の最大強度を投影したものです。活性化T細胞を添加すると、pHrodo Green AMの蛍光が細胞内で増加します。

    スフェロイド中の増殖細胞のイメージングと解析

     

    HeLaスフェロイド中の増殖細胞の解析。HeLa細胞をNunclon Sphera U底プレートに5,000/ウェルの密度で播種し、CO2インキュベーターで24時間インキュベートしました。スフェロイドを50 µMのhydroxyureaで24時間処理しました。その後、スフェロイドを10 µMの5-ethynyl-2’-deoxyuridine(EdU)とともに30分間振動させました。スフェロイドをPBSで洗浄し、Click-iT EdU Alexa Fluor 488 HCS Assayを使用して増殖細胞を染色しました。その後、スフェロイドを洗浄し、Alexa Fluor 647色素を結合させたKi67抗体で染色しました。CellInsight CX7 LZR HCS機器で共焦点を使用して、スフェロイドを10x対物レンズで自動イメージングしました。画像は複数のZ断面の最大強度を投影したものです。スフェロイドを1つの対象物としてセグメンテーションし、EdU陽性細胞およびKi67陽性細胞はスフェロイド内の点として定量しました。コントロールスフェロイドでは、EdU陽性細胞とKi67陽性細胞の両方が観察されました。Hydroxyure処理スフェロイドでは、活発に増殖しているS期細胞が消失し(EdU陰性)、Ki67陽性細胞のみが観察されました。

    がん免疫学アプリケーション:T細胞の浸透と肺がんスフェロイド致死のイメージング

     

    T細胞の浸透と肺がんスフェロイド致死。Gibco Minomed Essential Medium(MEM)を使用して、Nunclon Sphera U底プレートにA549細胞を播種して2日間培養し、スフェロイドを形成させました。 Dynabeads Human T-Expander CD3/CD28を使用してヒト(末梢血単核細胞(PBMC)から分離したT細胞 を72時間活性化させ、 CellTracker Deep Red Dyeで標識した後に、肺がんス フェロイドに添加して4時間培養しました。細胞を CellEvent Caspase 3/7 Reagentで標識しました。CellInsight CX7 LZR High-Content Platformで、生細胞全スフェロイドイメージングを使用してT細胞の浸透と腫瘍細胞毒性を評価しました。CellEvent Caspase 3/7 Reagent(緑)による染色の増加に見られるように、活性化T細胞はスフェロイド(赤)を貫通し、スフェロイド全体にわたり標的細胞でアポトーシスを誘導しました。


    引用文献

    Thermo Scientificのハイコンテントスクリーニングシステムは、定評のある出版物で幅広く引用されています。査読付き出版物におけるHCA機器の引用をご紹介しています。HCAは、蛍光顕微鏡、画像処理、自動化された細胞測定、および情報化ツールのパワフルな組み合わせで構成されており、基礎研究における基盤となる発見と、創薬化合物の発見の進展を可能にしています。研究者がThermo Scientific CellInsight High-Content Screening (HCS) Platformをどのように利用して研究成果を発表しているかをご覧ください。

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    試薬、抗体、時間を無駄にすることなく、細胞の染色結果を視覚化できます。


    研究用にのみ使用できます。診断用には使用いただけません。