LEDベースの蛍光、明視野照明、および共焦点機能

カタログ番号:HCSDCX7LEDPRO

 

Thermo Scientific CellInsight CX7 LED Pro High-Content Screening PlatformはLEDベースのプラットフォームで、サンプルから必要な情報を抽出するのに適したイメージングモードを備えています。サンプルの読み取りに適したモードをウェルごと、およびチャンネルごとに選択できます。高性能の光学系と高感度カメラによって実現する解像度とダイナミックレンジを備えています。蛍光スペクトル全体を使用してアッセイを最適化し、任意のチャンネルに対して広視野または共焦点光学のいずれかを選択できます。特長仕様ビデオサンプルデータ、および試薬選択ガイドセクションをご覧ください。


特長

CellInsight CX7 LED Pro platformはすべてのハイコンテントスクリーニングプラットフォームに共通する特長に加えて、以下を備えています。

次世代のsCMOSカメラ

 CX7 LED Proは、このクラスでは最高レベルのsCMOSカメラにアップグレードされており、最大量子効率が95%を超え、バックグラウンドは1.0e-readyノイズという低さです。すべての波長で露光時間がより短くなっているため、この量子効率はハイスループットパフォーマンスをさらに高めます。-20℃に冷却されるため、バックグラウンドノイズを犠牲にすることなく、最大65,536階調の検出により実験のアッセイウィンドウを強化できます。

 

Olympus X-line対物レンズの CX7 LED Proへの導入

CX7 LED ProはOlympus X-line対物レンズを使用しているため、装置の画像品質とアッセイ性能をさらに向上させます。新しいCX7 LED Pro platformを使用することで、発表品質のイメージングが標準となります。

 

生細胞実験の最適化

CX7 LED Proの光は生細胞の実験用に最適化されています。レーザー照明はバックグラウンドが低く、より均一でより明るい画像を提供します。

 

共焦点イメージングモード

40または70ミクロンのデュアルピンホールサイズのCrEST™スピンディスク共焦点技術を採用しています。CrEST共焦点は光路に直接組み込まれているため、高分解能の共焦点イメージング性能を提供します。

明視野イメージングモード

このモードはRGBおよび黄褐色の照明にLEDアレイを使用しているため、H&Eのような従来の染色剤を使用して組織学サンプルの比色吸光度を測定できます。

 

広視野イメージングモード

7色のライトエンジンは切り替え時間と強度変動を低減するため、スキャン時間を短縮して定量性能を向上させます。

 

自動化

CX7 LEDはプレートハンドリングとスキャンを完全自動化するように構成されています。

 

マルチプレックス

蛍光測定により比色吸光データを多重化することで、検証および相関の可能性を広げられます。

 


仕様

カテゴリー

項目

概要

光学系

カメラ

Photometrics高解像度蛍光カメラ:

  • 高解像度、-20℃まで熱電冷却
  • 最大量子効率(QE):>95%
  • 低いバックグラウンド1.0e-readyノイズ
  • 65,536階調(16ビット)検出

 

光源

LEDの固体7色ライトエンジンは付属のフィルターセットとともに使用して、以下の励起/発光(Ex/Em、nm)を提供。

  • 386/440(Alexa Fluor 350色素など)
  • 438/480(Alexa Fluor 405色素など)
  • 485/521(Alexa Fluor 488色素など)
  • 549/600(Alexa Fluor 555色素など)
  • 560/607(Alexa Fluor 594色素など)
  • 650/694(Alexa Fluor 647色素など)
  • 740/810(Alexa Fluor 750色素など)

 

対物レンズ

標準(Olympus™対物レンズ):

  • 10x(0.4 NA)X-line
  • 20x(0.45 NA)Achroplanシステム
  • 20x(0.7 NA)Olympus対物レンズ
  • 40x(0.6 NA)Olympus対物レンズ

オプション(Olympus対物レンズ):

  • 1.25x(0.04NA)
  • 2x(0.08 NA)
  • 4x(0.16 NA)X-Line
  • 20x(0.8 NA)X-Line
  • 40x(0.95 NA)X-Line
  • 60x(0.90 NA)

 

対応する画像形式

JPG、BMP、GIF、PNG、TIF、C01、DIB

物理特性

サイズ

20 x 32 x 18インチ(50.8 x 81.3 x 45.7 cm)

 

重量

68 kg(150 lb)

システム

データ管理

Thermo Scientific Store Image and Database Management Softwareに適合

 

ソフトウェア

Thermo Scientific HCS Studio 5.0 Cell Analysis Software with Cell-Painting Bioapplication

 

PC

32GB (4x8GB) RAM、Intel® Xeon® Processor 3.7GHz Turbo、1.8TB Hard Driveおよび256 Boot DriveのRAID I Controller搭載Windows 10 Professional 64-Bit PC。

Dell 24インチ高画質ワイドスクリーンモニター、または同等のモニター、キーボード、およびマウスを含む

 

ワット数

300 W


ビデオおよびデモ


サンプルデータ

CellInsight CX7 Platformを使用してイメージングしたHeLa細胞

 

Invitrogen HCS NuclearMask Blue(青)、Invitrogen MitoTracker Orange(緑)、およびInvitrogen Alexa Fluor 647 Phalloidin(赤)で染色し、Thermo Scientific CellInsight CX7 Platformを使用して取得したHeLa細胞の画像。

CellInsight CX7 Platformを使用してイメージングしたA549細胞

 

Invitrogen HCS CellMask Blue(青)、Invitrogen Alexa Fluor 488 Phalloidin(緑)、およびInvitrogen Alexa Fluor 750ヤギ抗マウスIgG二次抗体(ピンク)で染色し、Thermo Scientific CellInsight CX7 Platformを使用して取得したA549細胞の画像.

CellInsight CX7 Platformを使用してイメージングしたヒト乳がん組織切片

 

KI67-DABで染色し、ヘマトキシリン&エオシンで対比染色した固定ヒト乳がん組織のCellInsight CX7 Platformによる3色明視野画像。

CellInsight CX7 LED機器を使用してイメージングしたHeLa細胞

 

チューブリン抗体、続いてInvitrogen Alexa Fluor Plus 488抗体で標識し、Hoechst 34580で染色したHeLa細胞。CellInsight CX7 LED機器で60x対物レンズと共焦点モードを使用してイメージングしました。

CellInsight CX7 LED機器を使用してイメージングしたHeLa細胞

 

チューブリン抗体、続いてInvitrogen Alexa Fluor Plus 647抗体で標識し、Hoechst 34580で染色したHeLa細胞。CellInsight CX7 LED機器で60x対物レンズと共焦点モードを使用してイメージングしました。

CellInsight CX7 LED機器を使用してイメージングしたHeLa細胞

 

ATP合成酵素V抗体、続いてAlexa Fluor Plus 488抗体で標識し、Hoechst 34580で染色したHeLa細胞。CellInsight CX7 LED機器で60x対物レンズと共焦点モードを使用してイメージングしました。


試薬選択ガイド

Thermo Scientific CellInsight CX7 LED Proハイコンテント機器を使用すると、蛍光スペクトル全体を活用してアッセイを最適化でき、コンポーネントをマルチプレックス化することにより詳細な生物学的疑問を探求できます。細胞の生存、増殖、および機能用の試薬や細胞構造を決定するための試薬に関する詳細をご覧ください。アッセイおよびハイコンテントプラットフォームを使用する特定のアプリケーションについてはアッセイの選択くをご確認ださい。 


研究用にのみ使用できます。診断用には使用いただけません。