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抗原を標的にして、信号を増幅するのに相応しい抗体を使用することが、信頼性の高い免疫組織化学(IHC)視覚化において明らかに最重要な要素である一方、IHC プロセスのステップのすべてが優れた画像を作成するのに重要です。不十分な IHC 染色はよく起こることですが、2、3 例を挙げるとすると、サンプル調製、抗原回復、培養時間などのワークフロー ステップの一部の変数を調整することで補正できます。
IHC に精通しているか否かにかかわらず、画像をいつでも出版できる状態にするために、まずはこれら 5 つの重要なステップをお押さえておいてください。
日付:2018 年 5 月 2 日
時間:午前 8 時(太平洋夏時間)
抗体を使用して組織切片のタンパク質を視覚化する免疫組織化学プロトコルには、非特異的なバックグラウンド効果、アーティファクト、または色素による不適切な検出を防ぐために最適化が必要なステップが多数あります。
組織サンプルをどのように調製するかによって、抗体で抗原を検出できるその構造と方法が決定されます。あなたの望む実験結果を得るためには、使用されている組織の種類に適合した固定方法を選択することが重要です。優れた抗原脱マスキングを望んでいるが、必ずしも細胞形態を保存する必要がない場合、凍結組織またはアセトン固定を使用します。あなたの試験で細胞形態を保存することが重要な場合には、ホルマリン固定パラフィン包埋(FFPE)組織サンプルが最適です。
Superfrost Excell Microscope Slides
Polysine Microscope Adhesion Slides
考えられる理由 | ヒント |
---|---|
スライドが古すぎる | 切ってすぐのスライドを使用し、保管する必要がある場合には 4 ℃で保管してください |
スライド上の組織が乾燥した | 水分を補給し、染色中は組織をバッファーで覆われた状態に保ってください |
不均等なバックグラウンド染色が不適切な脱パラフィンを示唆するかもしれない | 未使用のキシレンを使用し、より長い部分のパラフィンを取り除いてください |
考えられる理由 | ヒント |
---|---|
洗浄が不十分:微量の固定剤が原因で高いバックグラウンドにつながる可能性がある | ステップの間には PBS で少なくとも 3 回、確実に洗浄してください |
固定が不適切:組織中での抗原の拡散につながる可能性がある | 後固定の時間を増やしてください |
染色が拡散する:組織損傷によって生じた | 組織損傷を防ぐため、組織サンプルを慎重に調製してください |
検出試薬の浸透が不十分 | より薄い部分を調製してください |
さまざまな固定剤が組織抗原に違う影響を及ぼす | pH、培養時間、温度を最適化してください |
通常、組織固定プロセスはタンパク質の架橋を引き起こすため、抗原脱マスキングは抗体標識化前の必要なステップです。化学的性質により、このことはホルマリン固定においてより一般的ですが、熱(もっとも一般的に使用される方法)、単純なバッファー処理、またはプロテアーゼ消化を通じて簡単に戻すことができます。処理の選択は、エピトープ構成が抗体検出に必要とした方法によって異なります。このステップでは、抗原上のエピトープを再び露出させ、抗体と結合できるようにします。
Lab Vision PT Module Deparaffinization and Heat-Induced Epitope Retrieval Solutions (100X)
考えられる理由 | ヒント |
---|---|
固定段階中に生じたタンパク質の架橋のために抗原がまだマスクされている | 適切な抗原脱マスク法、望ましくはマイクロ波による方法をご使用ください。加圧調理器も使用できますが、水槽の使用はお勧めしません。 |
内因性酵素と抗体を組織内にブロックすることは、バックグラウンド染色を最小限に抑え、偽陽性染色を減らすために極めて重要です。通常、ブロックしないと一次または二次抗体が結合する可能性がある非特異的部位をブロックするバッファーを用いてサンプルを培養することでこれが成し遂げられます。
eBioscience IHC /ICC Blocking Buffer - Low Protein
eBioscience IHC/ICC Blocking Buffer - High Protein
Avidin/Biotin Blocking Kit
CAS-Block Histochemical Reagent
Blocker FL Fluorescent Blocking Buffer
考えられる理由 | ヒント |
---|---|
内因性ペルオキシダーゼまたはホスファターゼによる干渉 | 抗体を使用する前に 3% H2O2 のメタノール溶液または水溶液でクエンチするか、キット(すなわち、Thermo Scientific Peroxidase Suppressor)をご使用ください。アルカリホスファターゼには酵素阻害剤をご使用ください。 |
内因性ビオチン活性による干渉 | 一次抗体を培養する前にアビジン/ビオチン ブロッキング試薬を使用してブロックしてください |
内因性酵素による干渉 | 抗体の添加前に組織サンプルを洗浄する代わりに余分なバッファーを排出してください |
一次抗体を選択する時、免疫組織化学用途での試験を済ませておいてください。Invitrogen の抗体製品群は、最適化され、IHC に関して試験済みの 36,000 を超える高品質抗体から構成されています。一次抗体は非結合形式(間接検出法用)または結合形式(直接検出法用または多重検出用)で入手可能です。二次抗体も、比色/発色または蛍光ベースの IHC 用のさまざまなコンジュゲートで入手可能です。
抗原検出に加えて、免疫組織化学用に調製された組織部分で細胞の過程も分析できます。EdU 標識を比色検出と組み合わせたクリック ケミストリーを使用することで、従来の比色染色によって固定された組織中の細胞増殖の直接検出が可能です。さらに、クリック ケミストリーを TUNEL 標識と共に使用することで、アポトーシス事象中に生じる断片的な DNA の比色検出が可能です。
Click-iT EdU Colorimetric IHC Detection Kit
Click-iT TUNEL Colorimetric IHC Detection Kit
考えられる理由 | ヒント |
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一次抗体と二次抗体が活性を失ってしまった | 抗体の保管条件、汚染、pH の変化、または複数回の凍結/解凍のサイクルを確認してください |
一次抗体が IHC 用途で機能しない | 抗体が IHC 用途での使用に適しているものとしてリストに掲載されているか確認してください |
組織中に存在する標的タンパク質を標識化するのに抗体が不十分 | データシートの推奨事項に従って、適切な抗体希釈バッファーと適切な抗体価測定を使用してください |
一次抗体の結合が不十分 | 抗体濃度を上げるか、培養時間を 4 °C で一晩に延ばしてください |
すべての種類の組織調製(固定法)に対して一次抗体を検証していない | 一次抗体と実行する予定の IHC の種類(ホルマリン/PFA、調製直後、凍結、など)に対して IHC 機能用途がリスト掲載されているか確認してください |
タンパク質標的または一次抗体(二次抗体を使用する場合)に対して不適切な抗体種/アイソタイプ | 一次抗体と二次抗体の適合性(抗体種とアイソタイプの適合性)を確認してください |
蛍光シグナルの喪失 | 蛍光 IHC を行う場合、シグナルの衰退を防止するために二次抗体が暗所で保管されていることを確認してください |
対象タンパク質が組織内に存在しないかもしれない | タンパク質の局在化を確認し、陽性対照を実施してください |
対象タンパク質が組織内に豊富にない | ビオチン結合二次抗体と結合ストレプトアビジンを用いてシグナルを増幅させてください |
リン酸タンパク質であって、特殊なリン酸化抗体培養条件を必要とする | 標的タンパク質の翻訳後修飾を確認し、抗体特有の実験条件を確認してください |
使用された抗原回復法によってエピトープが修正されたかもしれず、抗体が認識しない | 違う抗原回復法(pH 6 または pH 9 のバッファーと熱、酵素法など)を使用してください |
対象タンパク質が核タンパク質であって、抗体で検出することができない | Triton-X のブロッキングバッファーと抗体希釈バッファーを使用して膜を透過できるようにしてください |
高濃度の二次抗体が抗原検出を低下させる可能性がある | シグナル強度を確認するために濃度を測定することでトラブルを解決してください |
HRP に直接結合された標準二次抗体が十分なシグナル増幅を行わないかもしれない | ポリマーベースの検出試薬またはアビジン/ビオチンベースの検出システムを使用してください |
PBS バッファーが細菌(汚染された)を含み、これがタンパク質のホスホ部位を傷付ける可能性がある | すべてのバッファーが無菌/きれいで、調製して間もないものであることを確認してください。透明度を目視で検査してください。 |
酵素基質反応が正常ではない | HRP の存在下でアジ化ナトリウムを含むバッファーを使用しないでください。そして、脱イオン水が、酵素の活性に影響を及ぼすペルオキシダーゼ阻害物質を含む可能性があることにご注意ください。 |
不正確/非特異的な結合 | 培養期間を増やすか、ブロッキング剤を変更するか、またはその両方を行ってください |
考えられる理由 | ヒント |
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一次抗体の非特異的結合:濃度が高過ぎる場合、高いバックグラウンドと非特異的結合を生じさせる | 一次抗体の希釈率を上げ、抗体価測定を行って濃度を最適化してください |
二次抗体の非特異的結合 | 二次抗体と同じ種からの正常血清で組織を処理することで濃度を下げるか、Invitrogen の吸着済み、親和性精製済み二次抗体を使用してください |
同じ種に抗体を使用(すなわち、マウス組織上にマウス抗体) | 一次抗体による培養前に、マウスオンマウスのブロッキング試薬で組織を処理してください |
培養温度が高い | 温度を下げるか、蛍光 IHC で 4 °C の培養を使用してください |
ホルマリンまたはパラホルムアルデヒド固定剤によって蛍光 IHC で緑色スペクトルの自己蛍光が生じる | 赤色スペクトルまたは赤外範囲(IR 検出システムを使用可能な場合)のフルオロフォアを使用してください |
ポリクローナル抗体の非特異的結合 | ポリクローナルの代わりにモノクローナル一次抗体を使用して、交差反応性を下げてください |
抗体の濃度が高過ぎて、非特異的結合を生じさせる | 一次および/または二次抗体の濃度を下げて、非特異的結合を減らしてください |
基質濃度が高過ぎる | 基質培養時間を減らし、基質をさらに希釈してください。最初に選択したものが機能しない場合は、異なる酵素/基質の組み合わせをお選びください |
サーモフィッシャーサイエンティフィックは、比色または蛍光標識抗体によって染色された組織の画像を得るためのもっとも革新的な顕微鏡システムをいくつか提供しています。
考えられる理由 | ヒント |
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光源/光路が正しく設定されていない | 光源を有効にするか、光路を調整してください |
フォーカスが正しく設定されていない | フォーカスを調整してください |
フィルターが正しく調整されていない | EVOS FL Auto 2 Imaging System に関する支援が必要な場合は、テクニカル サポートにお問い合わせください |
染色が機能しない | 陽性対照を実施して染色法が機能したことを確認し、染色法がステップを抜かしていたか、あるいは間違って実行していたかを注意深く確認してください。さらに支援が必要な場合は、テクニカル サポートにお問い合せください。 |
考えられる理由 | ヒント |
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対物レンズが汚れている | 視覚化前に対物レンズをしっかりときれいにしてください |
画像の光学収差 | カバーガラスの厚みを確認してください |
蛍光 IHC サンプルに発光スペクトルが重なっている | 使用される標識に適したフィルターセットを選択し、スペクトルの別の領域からのフルオロフォアを選択してください |
色原体と封入剤の不適合がシグナル崩壊につながる | 基質と封入剤の間の適合性を確認してください。酵素および蛍光標識を含む水性封入剤または酵素標識のみを含む有機封入剤を使用してください。非水性封入剤を含む DAB 基質を使用し、多重分析で水性封入剤を使用してください。 |
封入剤とカバーガラスの屈折率の不適合 | 組織の透明性と画質のために封入剤とガラス(RI = 1.52)の屈折率(RI)をできるだけ合わせてください。異なる種類の封入剤は異なる RI を示します。 |
組織サンプルをどのように調製するかによって、抗体で抗原を検出できるその構造と方法が決定されます。あなたの望む実験結果を得るためには、使用されている組織の種類に適合した固定方法を選択することが重要です。優れた抗原脱マスキングを望んでいるが、必ずしも細胞形態を保存する必要がない場合、凍結組織またはアセトン固定を使用します。あなたの試験で細胞形態を保存することが重要な場合には、ホルマリン固定パラフィン包埋(FFPE)組織サンプルが最適です。
Superfrost Excell Microscope Slides
Polysine Microscope Adhesion Slides
考えられる理由 | ヒント |
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スライドが古すぎる | 切ってすぐのスライドを使用し、保管する必要がある場合には 4 ℃で保管してください |
スライド上の組織が乾燥した | 水分を補給し、染色中は組織をバッファーで覆われた状態に保ってください |
不均等なバックグラウンド染色が不適切な脱パラフィンを示唆するかもしれない | 未使用のキシレンを使用し、より長い部分のパラフィンを取り除いてください |
考えられる理由 | ヒント |
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洗浄が不十分:微量の固定剤が原因で高いバックグラウンドにつながる可能性がある | ステップの間には PBS で少なくとも 3 回、確実に洗浄してください |
固定が不適切:組織中での抗原の拡散につながる可能性がある | 後固定の時間を増やしてください |
染色が拡散する:組織損傷によって生じた | 組織損傷を防ぐため、組織サンプルを慎重に調製してください |
検出試薬の浸透が不十分 | より薄い部分を調製してください |
さまざまな固定剤が組織抗原に違う影響を及ぼす | pH、培養時間、温度を最適化してください |
通常、組織固定プロセスはタンパク質の架橋を引き起こすため、抗原脱マスキングは抗体標識化前の必要なステップです。化学的性質により、このことはホルマリン固定においてより一般的ですが、熱(もっとも一般的に使用される方法)、単純なバッファー処理、またはプロテアーゼ消化を通じて簡単に戻すことができます。処理の選択は、エピトープ構成が抗体検出に必要とした方法によって異なります。このステップでは、抗原上のエピトープを再び露出させ、抗体と結合できるようにします。
Lab Vision PT Module Deparaffinization and Heat-Induced Epitope Retrieval Solutions (100X)
考えられる理由 | ヒント |
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固定段階中に生じたタンパク質の架橋のために抗原がまだマスクされている | 適切な抗原脱マスク法、望ましくはマイクロ波による方法をご使用ください。加圧調理器も使用できますが、水槽の使用はお勧めしません。 |
内因性酵素と抗体を組織内にブロックすることは、バックグラウンド染色を最小限に抑え、偽陽性染色を減らすために極めて重要です。通常、ブロックしないと一次または二次抗体が結合する可能性がある非特異的部位をブロックするバッファーを用いてサンプルを培養することでこれが成し遂げられます。
eBioscience IHC /ICC Blocking Buffer - Low Protein
eBioscience IHC/ICC Blocking Buffer - High Protein
Avidin/Biotin Blocking Kit
CAS-Block Histochemical Reagent
Blocker FL Fluorescent Blocking Buffer
考えられる理由 | ヒント |
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内因性ペルオキシダーゼまたはホスファターゼによる干渉 | 抗体を使用する前に 3% H2O2 のメタノール溶液または水溶液でクエンチするか、キット(すなわち、Thermo Scientific Peroxidase Suppressor)をご使用ください。アルカリホスファターゼには酵素阻害剤をご使用ください。 |
内因性ビオチン活性による干渉 | 一次抗体を培養する前にアビジン/ビオチン ブロッキング試薬を使用してブロックしてください |
内因性酵素による干渉 | 抗体の添加前に組織サンプルを洗浄する代わりに余分なバッファーを排出してください |
一次抗体を選択する時、免疫組織化学用途での試験を済ませておいてください。Invitrogen の抗体製品群は、最適化され、IHC に関して試験済みの 36,000 を超える高品質抗体から構成されています。一次抗体は非結合形式(間接検出法用)または結合形式(直接検出法用または多重検出用)で入手可能です。二次抗体も、比色/発色または蛍光ベースの IHC 用のさまざまなコンジュゲートで入手可能です。
抗原検出に加えて、免疫組織化学用に調製された組織部分で細胞の過程も分析できます。EdU 標識を比色検出と組み合わせたクリック ケミストリーを使用することで、従来の比色染色によって固定された組織中の細胞増殖の直接検出が可能です。さらに、クリック ケミストリーを TUNEL 標識と共に使用することで、アポトーシス事象中に生じる断片的な DNA の比色検出が可能です。
Click-iT EdU Colorimetric IHC Detection Kit
Click-iT TUNEL Colorimetric IHC Detection Kit
考えられる理由 | ヒント |
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一次抗体と二次抗体が活性を失ってしまった | 抗体の保管条件、汚染、pH の変化、または複数回の凍結/解凍のサイクルを確認してください |
一次抗体が IHC 用途で機能しない | 抗体が IHC 用途での使用に適しているものとしてリストに掲載されているか確認してください |
組織中に存在する標的タンパク質を標識化するのに抗体が不十分 | データシートの推奨事項に従って、適切な抗体希釈バッファーと適切な抗体価測定を使用してください |
一次抗体の結合が不十分 | 抗体濃度を上げるか、培養時間を 4 °C で一晩に延ばしてください |
すべての種類の組織調製(固定法)に対して一次抗体を検証していない | 一次抗体と実行する予定の IHC の種類(ホルマリン/PFA、調製直後、凍結、など)に対して IHC 機能用途がリスト掲載されているか確認してください |
タンパク質標的または一次抗体(二次抗体を使用する場合)に対して不適切な抗体種/アイソタイプ | 一次抗体と二次抗体の適合性(抗体種とアイソタイプの適合性)を確認してください |
蛍光シグナルの喪失 | 蛍光 IHC を行う場合、シグナルの衰退を防止するために二次抗体が暗所で保管されていることを確認してください |
対象タンパク質が組織内に存在しないかもしれない | タンパク質の局在化を確認し、陽性対照を実施してください |
対象タンパク質が組織内に豊富にない | ビオチン結合二次抗体と結合ストレプトアビジンを用いてシグナルを増幅させてください |
リン酸タンパク質であって、特殊なリン酸化抗体培養条件を必要とする | 標的タンパク質の翻訳後修飾を確認し、抗体特有の実験条件を確認してください |
使用された抗原回復法によってエピトープが修正されたかもしれず、抗体が認識しない | 違う抗原回復法(pH 6 または pH 9 のバッファーと熱、酵素法など)を使用してください |
対象タンパク質が核タンパク質であって、抗体で検出することができない | Triton-X のブロッキングバッファーと抗体希釈バッファーを使用して膜を透過できるようにしてください |
高濃度の二次抗体が抗原検出を低下させる可能性がある | シグナル強度を確認するために濃度を測定することでトラブルを解決してください |
HRP に直接結合された標準二次抗体が十分なシグナル増幅を行わないかもしれない | ポリマーベースの検出試薬またはアビジン/ビオチンベースの検出システムを使用してください |
PBS バッファーが細菌(汚染された)を含み、これがタンパク質のホスホ部位を傷付ける可能性がある | すべてのバッファーが無菌/きれいで、調製して間もないものであることを確認してください。透明度を目視で検査してください。 |
酵素基質反応が正常ではない | HRP の存在下でアジ化ナトリウムを含むバッファーを使用しないでください。そして、脱イオン水が、酵素の活性に影響を及ぼすペルオキシダーゼ阻害物質を含む可能性があることにご注意ください。 |
不正確/非特異的な結合 | 培養期間を増やすか、ブロッキング剤を変更するか、またはその両方を行ってください |
考えられる理由 | ヒント |
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一次抗体の非特異的結合:濃度が高過ぎる場合、高いバックグラウンドと非特異的結合を生じさせる | 一次抗体の希釈率を上げ、抗体価測定を行って濃度を最適化してください |
二次抗体の非特異的結合 | 二次抗体と同じ種からの正常血清で組織を処理することで濃度を下げるか、Invitrogen の吸着済み、親和性精製済み二次抗体を使用してください |
同じ種に抗体を使用(すなわち、マウス組織上にマウス抗体) | 一次抗体による培養前に、マウスオンマウスのブロッキング試薬で組織を処理してください |
培養温度が高い | 温度を下げるか、蛍光 IHC で 4 °C の培養を使用してください |
ホルマリンまたはパラホルムアルデヒド固定剤によって蛍光 IHC で緑色スペクトルの自己蛍光が生じる | 赤色スペクトルまたは赤外範囲(IR 検出システムを使用可能な場合)のフルオロフォアを使用してください |
ポリクローナル抗体の非特異的結合 | ポリクローナルの代わりにモノクローナル一次抗体を使用して、交差反応性を下げてください |
抗体の濃度が高過ぎて、非特異的結合を生じさせる | 一次および/または二次抗体の濃度を下げて、非特異的結合を減らしてください |
基質濃度が高過ぎる | 基質培養時間を減らし、基質をさらに希釈してください。最初に選択したものが機能しない場合は、異なる酵素/基質の組み合わせをお選びください |
サーモフィッシャーサイエンティフィックは、比色または蛍光標識抗体によって染色された組織の画像を得るためのもっとも革新的な顕微鏡システムをいくつか提供しています。
考えられる理由 | ヒント |
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光源/光路が正しく設定されていない | 光源を有効にするか、光路を調整してください |
フォーカスが正しく設定されていない | フォーカスを調整してください |
フィルターが正しく調整されていない | EVOS FL Auto 2 Imaging System に関する支援が必要な場合は、テクニカル サポートにお問い合わせください |
染色が機能しない | 陽性対照を実施して染色法が機能したことを確認し、染色法がステップを抜かしていたか、あるいは間違って実行していたかを注意深く確認してください。さらに支援が必要な場合は、テクニカル サポートにお問い合せください。 |
考えられる理由 | ヒント |
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対物レンズが汚れている | 視覚化前に対物レンズをしっかりときれいにしてください |
画像の光学収差 | カバーガラスの厚みを確認してください |
蛍光 IHC サンプルに発光スペクトルが重なっている | 使用される標識に適したフィルターセットを選択し、スペクトルの別の領域からのフルオロフォアを選択してください |
色原体と封入剤の不適合がシグナル崩壊につながる | 基質と封入剤の間の適合性を確認してください。酵素および蛍光標識を含む水性封入剤または酵素標識のみを含む有機封入剤を使用してください。非水性封入剤を含む DAB 基質を使用し、多重分析で水性封入剤を使用してください。 |
封入剤とカバーガラスの屈折率の不適合 | 組織の透明性と画質のために封入剤とガラス(RI = 1.52)の屈折率(RI)をできるだけ合わせてください。異なる種類の封入剤は異なる RI を示します。 |
For Research Use Only. Not for use in diagnostic procedures.