高い感度と広範囲なダイナミックレンジ

Applied Biosystems QuantStudioリアルタイムPCRシステムは、他のシステムでは見落とされる可能性のある極めて小さな遺伝子発現の変化をわずか1.5倍から検出可能です。最大10ログのダイナミックレンジは、さまざまなサンプルタイプや条件間の広範囲の発現変化を追跡します。 

遺伝子発現の1.5倍の変化を検出。


1回のランで複数遺伝子をマルチプレックス

QuantStudioシステムはOptiFlexシステムを搭載しており、ウェル間および機器間のデータ確度を向上させます。このシステムでは、励起および発光が分離されたフィルターチャネルにより、複数遺伝子の高度なマルチプレックスが可能です。OptiFlexシステムにより、TaqManベースおよびSYBRベースのアッセイの両方を同一ランで実行できます。

OptiFlexシステムでは、励起および発光が分離されたフィルターチャネルにより高度なマルチプレックスが可能です。

励起および発光フィルターの数は異なり、QuantStudio 1システムには3つ、QuantStudio 7 Proシステムにはフィルターの21の組み合わせが可能な6つのフィルターがあるため、1回の実験で複数の遺伝子の定量が可能です。そのため、実験デザインで最大限の柔軟性を得られます。以下の表に、各システムの色素適合性をまとめています。


インタラクティブなタッチスクリーン

実験条件の編集やプレートレイアウトの確認を容易にするタッチスクリーンにより、時間を節約したり、エラーを低減できます。事前に最適化されたプロトコルテンプレートやワークフローのロック機能は、実験の一貫性を向上させます。実験をセットアップすると、ラン中に結果が表示されます。ビューを操作して、特定のグラフまたはデータポイントを表示できます。

QuantStudioリアルタイムPCRシステムでは、サーマルサイクリング条件の編集やプレートレイアウトの確認が容易です(左)。増幅プロットの表示では、サンプルウェルのサブセットまでドリルダウンできます(右)。


VeriFlexヒートブロック

ほとんどのQuantStudioシステムには、3~6ゾーンの96ウェルVeriFlexブロックが含まれます。VeriFlexブロックは、最適な温度制御を実現するよう設計されており、一貫性のない結果の原因となる可能性のある僅かなばらつきを低減します。さらに、1回のランで、各ゾーンを異なる温度で実行することも可能です。これにより、同一のランで複数の実験を実施できるため、生産性を最大化できます。

QuantStudioシステムのVeriFlexヒートブロックは、各ゾーンの精密な温度制御を可能にし、他のリアルタイムPCRシステムで使用されるグラジエントシステムと比較してブロック全体のばらつきを低減します。


置き換え可能なブロック

ラボの貴重なスペースを節約できます。7 Pro、6 Pro、12 Flex、7 Flexを含むいくつかのQuantStudioシステムは置き換え可能なブロックを備えており、ラボの変化するニーズに対応します。96ウェルの小規模な最適化から、特定のシステムでは最大12,000のデータポイント(3,072のスルーホールのOpenArrayプレート4枚を実行)の最適化まで可能なオプションをご用意しています。ブロックの交換は容易で、ツールは不要です。 

置き換え可能なブロック備えたQuantStudio 7 Proシステム。


設計および解析用ソフトウェア

高品質のデータセットを容易に作成できます。Applied Biosystems qPCRの設計および解析モジュールは、qPCRデータ分析用のオンラインツールキットを提供するモジュールセットです。このソフトウェアは当社のクラウドベースプラットフォームであるConnectを活用し、柔軟かつ高速で使いやすい多用途解析ツールを提供し、qPCRと関連データの機能的理解を促進します。モジュールの特長には以下が含まれます:

設計および分析

qPCR装置ファイルの作成、編集、および分析機能。

ジェノタイピング

視覚的表示が向上し、統合されたアレル差異プロットの追跡を含むため、SNP アッセイの完全な品質管理により、バックグランドノイズから真のシグナルを正確に検出します。

High Resolution Melting(HRM)解析

核酸配列の変異を同定するための、PCR後分析用に設計されています。このめメソッドはPCR融解(解離)曲線におけるわずかな差異の検出に基づいています。

有無分析

リアルタイムPCRデータ。または読み取り後データを分析および解釈し、特定のがサンプルに存在するかどうかを判断できます。プレートグリッドビューで、ターゲット配列の有無を簡単に確認できます。

標準曲線

未知量の遺伝子を確実に定量し、標準曲線を他の実験からインポートできるため、柔軟な分析を実現します。

hPSCスコアカード分析

TaqMan hPSCスコアカードパネルを使用して作成した遺伝子発現プロファイルを、十分に特性評価された多能性幹細胞株のリファレンスセットと比較してスコア化します。

相対定量

向上した視覚化機能により、迅速でパワフルな遺伝子発現解析を実現し、増幅プロットまでドリルダウンできるため、統合相関、ボルケーノおよびクラスター分析などの相対定量が可能です。。