アミノ基間架橋剤 | Thermo Fisher Scientific

弊社のアミノ基間架橋剤は、ホモバイファンクショナルでアミン特異的なタンパク質架橋剤であり、NHS エステルおよびイミドエステル反応基を利用して、第一級アミンへの選択的なコンジュゲーションを行うことができます。架橋剤の種類は、短鎖型、長鎖型、開裂性、不可逆性、膜透過性、および細胞表面用をご用意しております。

弊社のアミン反応性架橋剤には、有用な特徴がさまざま存在します：

NHS エステル架橋剤

N―ヒドロキシコハク酸イミドエステル（NHS エステル）の化学反応特性に基づいた、アミン特異的な架橋剤です
NHS 活性エステル基は、カルボン酸分子を EDC で活性化することで形成されます
NHS 活性エステル架橋剤と標識化合物が、弱アルカリ性（pH 7.2～8.5）条件下で第一級アミンと反応することで、安定したアミド結合が形成されます

イミドエステル架橋剤

イミドエステル反応基に基づいた、従来からあるアミン反応性架橋剤です
イミドエステル架橋剤が第一級アミンと反応することで、アミド結合が形成されます
アルカリ性（pH 10）でアミンが存在しない、ホウ酸バッファーのようなベストな条件下で使用すると、第一級アミンへの特異性を発揮します

その他のアミン反応性架橋剤

アミン特異的な分子コンジュゲーション、およびホスフィン、アルデヒドまたはハロゲン化アリール反応基による重合に特化した架橋剤・キットをご用意しております。

反応基	製品	スペーサーアーム（Å）	開裂性	水溶性	膜透過性	可逆性
NHSエステル	DSG	7.7	非該当	無	有	無
	DSS	11.4	非該当	無	有	無
	BS3	11.4	非該当	有	無	無
	TSAT（3 官能性）	4.2	非該当	無	無	無
	BS（PEG）5	21.7	非該当	有	無	無
	BS（PEG）9	35.8	非該当	有	無	無
	DSP	12.0	チオール	無	有	無
	DTSSP	12.0	チオール	有	無	無
	DST	6.4	過ヨウ素酸塩	有	有	無
	BSOCOES	13.0	塩基	無	有	無
	EGS	16.1	ヒドロキシルアミン	無	有	有
	Sulfo-EGS	16.1	ヒドロキシルアミン	有	無	有
イミドエステル	DMA	8.6	非該当	有	有	有
	DMP	9.2	非該当	有	有	有
	DMS	11.0	非該当	有	有	有
	DTBP	11.9	チオール	有	有	無
ジフルオロ	DFDNB	3.0	非該当	無	有	有

Molecular Probes® N―（t-BOC）―アミノオキシ酢酸・テトラフルオロフェニルエステル

アミン反応性の保護ヒドロキシルアミンであり、有機溶媒中での新たなアルデヒドおよびケトン反応プローブ合成に有用な、Molecular Probes® N―（t-BOC）―アミノオキシ酢酸・テトラフルオロフェニルエステルもご用意しております。t-BOC 基は、脂肪族アミンとの結合後、トリフルオロ酢酸を用いて定量的に取り除くことができます。

Resources

Pierce Protein Methods

Crosslinker Selection Guide

Crosslinking reagents technical handbook

Polyethylene glycol (PEG) and pegylation of proteins

In-vivo Crosslinking Selection Guide

For Research Use Only. Not for use in diagnostic procedures.