メンテナンス

【共通】データのバックアップ方法

【iTEVAソフト】

iCAP6000 シリーズ iTEVA ソフトのアプリケーションデータベースのバックアップ方法(メソッドおよび測定データ含む)

1. iTEVA コントロールセンター ツール→オプション
io001-01
2. アプリケーション データベース→データベースウイザードを実行
io001-02
3. パスワード「Thermo-123」を入力→接続テスト→取外し

(※Thermo-123で失敗する場合は『teva』と入力をお試しください)

io001-03
4. ▼をクリックし、バックアップするアプリケーションデータベースを選択し OK 
io001-04

取り外し後AnData フォルダー内の同名データベース ファイル 3 つをコピーし外部メディア等へバックアップ保存してください

  • win7:C:¥Users¥Public¥iTEVA¥AnData 
  • winXP:C:\Program Files\Thermo\iTEVA\AnData
5. 先ほど取り外した、データベースの取付(3. 同様パスワードを入力サーバー接続を実施)
io001-05
6. …をクリックし取り外したデータベースを選択し OK 
io001-06

取り付け成功後は iTEVA コントロールセンターの画面に戻っていただければ完了です

【Qtegraソフト】

制御用PC の下記のフォルダー内の全てのファイルをバックアップください(含測定ファイル、レポート雛形、コンフィグデータ)
C:¥ProgramData¥Thermo¥Qtegra¥_Application Data

また、最小限のバックアップであれば下記フォルダー内のファイル全てをバックアップください(測定データのみ)
C:¥ProgramData¥Thermo¥Qtegra¥_Application Data¥Workspace¥LabBooks


【共通】POPwindow(石英窓板)の清掃方法

POPwindowのメンテナンス

POPwindowは分光器内部を試料による直接的な汚染から守る石英の保護板です。
汚れのペースはサンプルや測定頻度によって大きく異なるため、定期的にお客様でのメンテナンスを行うことで感度維持に繋がります。

《準備するもの》
  • パウダーフリー手袋
  • エタノールまたはメタノール(等級不問)
  • キムワイプ®等の毛羽立ちの少ないウエス
  • 超純水またはイオン交換水(無い場合蒸留水)
※注意事項※
  • プラズマ消灯時のみ実施して下さい
    (絶対に点灯時にPOPwindowを脱着しないこと)
  • POPwindowの取り外しにより分光器パージが破れます。
    真空紫外域(180nm以下波長)測定感度に影響を与えるためメンテナンスのタイミングは測定終了後に行い、POPを長時間外したままにせず、洗浄後は速やかに装置にお戻し下さい。

【iCAP6000/7000シリーズのPOPwindowメンテナンス手順】

1. POPwindowの取り外し

前面扉付近の小扉を開け金属枠ごと引き出す

io003-01
io003-02
2. クリップ押えを外し石英窓板を取り出す
io003-03
3. アルコールを湿らせたウエスで汚れを拭き取る
  • 塩類が付着している場合先に水洗して落とす
  • 褐色の汚れは強めに擦ると落ちやすい
io003-04
4. 最後に超純水ですすぎ水分を拭き取る
  • 油膜やウエスの繊維が付着していないことを確認
5. 洗浄済みの窓板を金枠に嵌め装置本体に戻す
io003-05

備考:ガスケット(黒いスポンジ)が変形していたり、劣化でクッション性が無くなっている場合には予備の物に交換して下さい。
ガスケットは842312051401 Sampling O-Ring Kitに含まれています

io003-06

【iCAPPROシリーズのPOPwindowメンテナンス手順】

1. レバーを引く
io003-07
2. POPウインドウを取り出す
io003-08
3. ガラス板を金枠から取り外す(マイナスドライバーで固定ピンを外す)
io003-09

POPウインドウは軸方向測光・放射光測光の両方があります

注意:固定ピンを外す際にピンを指で軽く押さえて下さい
(勢いよく外れピンを紛失する恐れがあります)

io003-10
4. 取り出したガラス板をアルコール(エタノールなど)をしみこませたキムワイプ等で清拭したのち塵を取り除く
io003-11
  • 塩類が付着している場合先に水洗して落とす
  • 褐色の汚れは強めに擦ると落ちやすい
5. 清拭後超純水ですすぎ水分を拭き取り油膜やキムワイプの繊維が付着していないことを確認する
6. 放射光ウィンドウ、軸方向ウィンドウの2枚のガラス板を金枠に戻す
7. TOPの刻印を上向きにしてPOPウインドウを戻しレバーを押し込み固定する
io003-12

【6000/7000】装置カバーの開け方

iCAP本体カバーの外し方

※お客様の日常のメンテナンスの中でカバーを外す必要はございません

【必要工具】

3mm六角レンチ(長いものと短いものがあると便利)

3mm六角レンチ

各カバーはねじ4点

左カバーネジ
io004-03
io004-04

【共通】点検を依頼したい

装置状態や経年状況により3つの点検パッケージプランの御用意がございます。
下記サービス保守ご案内ページのプロアクティブサポートプランをご参照ください。

Thermo Scientific機器 サービス保守契約

どのプランが良いかお悩みのお客様は代理店様または弊社テクニカルサポートへご相談下さい。

お問い合わせ先:
サーモフィッシャーサイエンティフィック株式会社 カスタマーサポート本部
テクニカルサポートICP発光担当宛
E-mail:support.jp@thermofisher.com
TEL :0120-753-670

Topに戻る


【6000/7000】メンテナンスサイクル

下記サービス保守ご案内ページのプロアクティブサポートプラン内資料
iCAP 7000 iCAPRQメンテナンスサイクルをご参照ください。

Thermo Scientific機器 サービス保守契約 Elemental製品点検詳細ダウンロード

Topに戻る


アプリケーション

【7000】miniポンプ用水素化物発生アクセサリキットの組立と接続方法

水素化物発生 アクセサリーキット [Enhanced] 概略図
iCAP7400 / iCAP7600 ミニポンプチューブ用

測定条件の一例
パラメータ設定
RFパワー1100W
クーラントガス14 L/min
補助ガス0.5 L/min
ネブライザーガス0.5 L/min
ポンプ回転数45 rpm

Topに戻る


【共通】ペリスタルポンプチューブの種類

ペリスタルポンプチューブ【大ポンプ用】

  • iCAP6000シリーズ、iCAP7200、iCAP7400(※1)の一部、iCAPPROシリーズで使用
  • 2タブ(=1本のチューブにストッパーが2個付)タイプ
ペリスタルポンプチューブ【大ポンプ用】
品番品名素材(色)タブの色内径(mm)本数Note
842312051511試料チューブPVC(透明)橙/白0.646水溶液試料用
842312051521排液チューブPVC(透明)白/白1.026水溶液試料用
842312051531試料チューブViton(黒)橙/白0.646有機溶媒用(オイル系)
842312051541排液チューブViton(黒)白/白1.026有機溶媒用(オイル系)
81025647試料チューブPharMed(乳白)橙/白0.646有機溶媒用
81025648排液チューブPharMed(乳白)白/白1.026有機溶媒用
81020843試料ポンプチューブSilicon(透明)橙/白0.646強酸用
81020818排液チューブSilicon(透明)白/白1.026強酸用
842312051621試料チューブSolventFlex(黄)橙/白0.646有機溶媒用(オイル系)
842312051631排液チューブSolventFlex(黄)白/白1.026有機溶媒用(オイル系)
81024069内標準用 ポンプチューブPVC(透明)橙/青0.2512内部標準オンライン添加用
842312051551内標準キット
(内標導入用チューブ)
PVC(透明)橙/青0.256内部標準オンライン添加キット
(含試料用842312051511×6、Y字継手、コイル)

ペリスタルポンプチューブ【miniポンプ用】

  • iCAP7600、iCAP7400(※2)の一部で使用
  • 3タブ(=1本のチューブにストッパーが3個付)タイプ
ペリスタルポンプチューブ【miniポンプ用】
品番品名素材(色)タブの色内径(mm)本数Note
842312052401ミニポンプ用試料チューブPVC(透明)白/白/白1.026水溶液試料用
842312052411ミニポンプ用排液チューブPVC(透明)黄/青/黄1.526水溶液試料用
842312052421ミニポンプ用試料チューブSolventFlex(黄)白/白/白1.026有機溶媒用(オイル系)、
842312052431ミニポンプ用排液チューブSolventFlex(黄)黄/青/黄1.526有機溶媒用(オイル系)
1320080ミニポンプ用試料チューブSilicon(透明)黒/黒/黒0.7626強酸用
1320090ミニポンプ用排液チューブSilicon(透明)灰/灰/灰1.2956強酸用
1320110ミニポンプ用排液チューブPharMed(乳白)灰/灰/灰1.29512有機溶媒用
842312052651内標準キット
(内標導入用チューブ)
PVC(透明)橙/緑/橙0.386内部標準オンライン添加キット
(含試料用842312052401×6、Y字継手、コイル)

【チューブ選択ガイド】

  • ※1 2017年9月 以降に納品されたiCAP7400装置
    S/N IC74○C1727○○     赤の数字以上の装置が対象
  • ※2 2017年8月 以前に納品されたiCAP7400装置
    S/N IC74○C1726○○    赤の数字以下の装置が対象
  • 試料用チューブと排液用チューブは内径が異なり、スプレーチャンバーに排液が溜まりにくい設計になっています。必ず内径の大きいものが排液用となります。
  • 一般水溶液用チューブ(PVC製)はある程度の酸耐性がありますが10%を超える無機酸を流した場合白く変色することがあります。変質が劣化に繋がるため、高濃度の無機酸を日常的に使用される場合はコストも加味しsilicon製チューブの使用をお勧め致します。
  • 有機溶媒は溶媒種と素材に相性があります。短時間の耐性があっても使用中劣化することもあるため初めての測定時には必ずテストを行って下さい。一般的に溶媒測定時には試料はチューブを使用せず、排液のみチューブを使用することが多くなります。その場合試料はネブライザーの負圧吸引を利用して導入します。
  • チューブ価格は代理店様経由でのご案内となります。品番を添えて代理店様へご依頼をお願い致します。
  • Miniタイプポンプと大ポンプの仕様変更も可能です。エンジニアによる訪問交換作業が必要となります(有償)

Topに戻る


【共通】内部標準キットを使用した際の内部標準比率

内標キット使用時(オンライン添加)の内部標準希釈率について

【 6000・7200・新7400用・PROポンプチューブ】※2タブチューブ

試料チューブ面積:0.321mm2
内標チューブ面積:0.049mm2
試料:内標準液=6.55:1

PROポンプチューブ

【旧7400・7600用ミニポンプチューブ】※3タブチューブ

試料チューブ面積:0.817mm2
内標チューブ面積:0.113mm2
試料:内標準液=7.23:1

ミニポンプチューブ

仕様・ユーティリティ

【6000/7000】ガスの消費量

【プラズマ用:Ar】

点灯時:約13L/min
ただし正確な流量はメソッド条件で可変されます。
(上記はプラズマガス 12L/min、補助ガス 0.5L/min、ネブライザーガス0.5L/minの場合)

【パージ用:ArまたはN2】

検出器保護に0.2L/min、分光器パージに待機(トリクル)時 1L/min、プラズマ点灯(ノーマル)時 3L/minを消費します。
ただし6200と7200の分光器パージは1L/min固定になります。

Topに戻る


【共通】高周波利用設備申請について

全てのICP発光分析装置(ICP-OES)およびICP質量分析装置(ICP-MS)は、高周波利用設備に該当します。そのため設置前に許可を受ける必要があります。高周波利用設備を無許可の状態で運用した場合、電波法第110条の規定により処罰の対象となります。

総務省ウェブサイトからダウンロードの上、申請には次の書類が必要になります。
また、装置を設置する都道府県により申請先が異なりますのでご注意ください。

【装置を新規で導入する場合】

総務省ホームページ「高周波利用設備設置等のための手続き及びダウンロード 」内「1 高周波利用設備許可申請」より下記書類をダウンロードしてください。

1. 許可申請書

「1 高周波利用設備許可申請」 ⇒ 「ア 許可申請書」⇒「WORD書類」または「PDF書類」をダウンロード
※記載例は「申請書記載例」よりダウンロード
ICP-OESの設備の種別は「各種設備」に該当します。

2. 添付書類

「1 高周波利用設備許可申請」 ⇒ 「イ 添付書類」⇒「WORD書類」または「PDF書類」をダウンロード
※記載例は「添付書類記載例」よりダウンロード

【記載例】

3. 添付図面等(高周波利用設備の外観図」及び「設置場所を中心とした半径200m以内の地図」が必要)

【⾼周波利⽤設備の外観図資料】
《iCAP6000/7000 シリーズ》

《iCAPPROシリーズ》

【「設備の増設」又は「取替」もしくは「設置場所の変更(注)」の場合に行う手続きの場合】

総務省ホームページ「高周波利用設備設置等のための手続き及びダウンロード 」内
「2 高周波利用設備変更許可申請」より下記書類をダウンロードしてください。

(注)設置場所の変更手続きは内容により申請手続きが変わる場合があります。詳細は総務省ウェブサイト高周波利用設備設置等のための手続きをご確認ください。

1. 変更許可申請書

 「ア 変更許可申請書」⇒「WORD書類」または「PDF書類」をダウンロード
※記載例は「申請書記載例」よりダウンロード

3. 添付図面等(高周波利用設備の外観図」及び「設置場所を中心とした半径200m以内の地図」が必要)

【装置を新規で導入する場合】の3.をご参照ください。

Topに戻る


【共通】最新のソフトウェアバージョンと対応OS

ICP発光分光分析装置ソフトウエア 最新バージョンリスト (2021. 10. 20 現在)
対応装置最新バージョン対応OS・制約事項
iCAP PROSeriesQtegra-2.11.4776.211 (2.11 SR2)Windows 10 Pro
iCAP 7000SeriesQtegra-2.10.4345.236 (2.10 SR10)Windows 10 Pro
iCAP 6000Series※1Qtegra-2.8.3170.392 (2.8 SR3) ※2Windows 7 (64,32bit) Pro
iCAP 6000SeriesiTEVA 2.8.0.97 (issue 9.9.2)Windows 7 (64,32bit) Pro
iCAP 7000Series※3(win10非対応)
IRIS Intrepid ⅡTEVA 1. 6. 4Windows XP Pro

※1  Qtegraライセンスをご購入頂き、尚且つ高周波電源部がMk2タイプの装置
※2  windows7対応Qtegraの最終バージョンとなります
※3  お客様のご都合によりiTEVAソフトをご使用いただいている装置

Topに戻る


【6000/7000】装置最大消費電力

最大消費電力を一覧表にまとめました

iCAP6000 or 7000シリーズ本体4000W
tdermoFlex900 50Hz750W
tdermoFlex900 60Hz900W
オートサンプラー ASX-260100W
オートサンプラー ASX-520200W
水素化物発生装置 HYD-100600W
超音波ネプライザー U5000AT+500W
その他
標準的なコンピュータとモニター460W
標準的なプリンター200W

Topに戻る


【6000/7000】装置排熱量

iCAP6000/7000シリーズ装置排熱量

【iCAP本体】

約2880 W、ただしiCAPの熱の大部分は排気で放出され冷却装置は放熱の一部もカバーするため、これらは最終的な値ではございません。

【チラー】
  • TF900:ユニット自体は1050 W(冷却能力とコンプレッサーとファンモーターの運転)
    ポンプモーターは、100~150W(ポンプ型による)
  • CFIシリーズ:約1000W
【PC+モニタ】

約100W

Topに戻る


【6000/7000】装置要求排気仕様

iCAP6000/7000シリーズ装置要求排気量

※赤矢印部で計測(ホース末端)
ICP-OES Duo :10 m/s±10%、480m3/h
ICP-OES Radial:5 m/s±10%、240m3/h

Topに戻る


【6000/7000】付属チラー装置の冷媒情報

冷却水循環装置充填冷媒量と圧縮機出力について

ThermoFlexシリーズTF900TF1400TF2500
圧縮機電動機定格出力248W248W563W
冷媒R134AR134AR134A
冷媒量538.6g538.6g822.1g
CFIシリーズCFI600TCFI701CFI910
圧縮機電動機定格出力361W361W399W
冷媒R410AR410AR410A
冷媒量330g175g760g
MerlinシリーズM33M75
圧縮機電動機定格出力248W563W
冷媒R134AR134A
冷媒量238g下記

注:M75は製造番号によって冷媒充てん量が異なっております。
1)S/Nが264116xxxxxxのもの、368g
2)S/Nが264216xxxxxx or 264316xxxxxxのもの、425g
3)S/Nが264125xxxxxx or 264126xxxxxxのもの、 311g
4) S/Nが264225xxxxxx, 264226xxxxxx, 264325xxxxxx, 264326xxxxxx のもの、400g

Topに戻る


【共通】アスベスト含有の有無について

アスベスト及びリフラクトリセラミックファイバー(代替アスベスト)の使用について

下記いずれも使用されておりません

【ICP本体】
  • iCAP6000/7000シリーズ:使用無
  • iCAPPROシリーズ:使用無
【冷却水循環装置】
  • Merlinシリーズ:使用無
  • ThermoFlexシリーズ:使用無
  • CFIシリーズ:使用無
  • SMCシリーズ:使用無
【オプション装置】
  • オートサンプラー SETACシリーズ:使用無
  • オートサンプラー SCシリーズ:使用無
  • 水素化物発生装置 HYDシリーズ:使用無
  • 冷却チャンバー PC3:使用無
  • 冷却チャンバー ISOMIST:使用無
  • 超音波ネブライザー U5000:使用無

Topに戻る