飲料水中の無機イオンや消毒副生成物の低減

飲料水中の汚染物質を低減

当社は、化学的に処理された飲料水中に有害な汚染物質が含まれていないことを確認するための幅広いソリューションを提供しています。これには、水サンプル中の消毒副生成物(塩素酸塩、亜塩素酸塩、臭素酸塩、ハロ酢酸)、無機陽イオン(アルカリ土類金属およびアンモニウム)、無機陰イオン(フッ化物、塩化物、臭化物、亜硝酸塩、リン酸塩、硫酸塩、過塩素酸塩、六価クロム)の分析が含まれます。当社の専門家チームと連携して、環境規制要件の変化に迅速かつ確実に対応し、研究の妨げとなる課題を克服しましょう。

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米国EPA分析メソッドのためのワークフロー

当社は、各種の分析物と水のタイプに対応し、コスト効率、堅牢性、再現性に優れた方法で無機陰イオン、陽イオン、消毒副生成物の検出、同定、分析を行えるよう、さまざまなワークフローを提供しています。

飲料水サンプル中に微量レベルで存在する9種類のハロ酢酸、臭素酸塩、ダラポンを、タンデムIC-MS/MSにより迅速に測定

飲料水中に低濃度で含まれる9種類のハロ酢酸、臭素酸塩、ダラポンの同定および定量を、独自の選択性イオン交換カラムを用いて行うことができます。このIC-MS/MSメソッドは、サンプルの前処理が不要で、水サンプル中のすべての分析物を35分で測定でき、従来の米国EPAメソッド557より39%高速です。標準溶液(DI水)、実験室用合成サンプルマトリックス(LSSM)、水道飲料水に対し、優れたメソッド精度と正確性が得られます。全9種のHAA、臭素酸塩、ダラポンに対する検量線、最低濃度報告レベル(LCMRL)、メソッド検出限界(DL)などを含むあらゆるメソッド検証が、米国EPAメソッド557ガイドラインに準拠して提示されています。

「HAA測定に用いていた最初のガスクロマトグラフィー電子捕獲検出器(GC-ECD)メソッドは、労働集約的であり、回収の問題も抱えていました。新しくて扱いやすいIC-MS/MSシステムを採用して以降は、結果に対する信頼性が向上し、飲料水サンプル中に含まれる低濃度のHAAの同定と定量が行えるようになりました。直接検出により、面倒なサンプル調製ステップである試料の酸性化、抽出、誘導体化などが不要になり、分析時間が全体的に短縮されました。」

ゲルハルト・パルカ、衛生学シニアケミスト、エリー郡公衆衛生研究所

コンパクトなイオンクロマトグラフィーシステムを使用した、飲料水中の無機陰イオンの測定

このアプリケーションプルーフノートでは、米国EPAメソッド300.1に準拠した飲料水中の無機陰イオンの測定を実証しています。炭酸塩/重炭酸塩溶離液とDionex IonPac AS22-Fast-4 µmを使用することで、7種類の一般的な無機陰イオン(フッ化物、塩化物、臭化物、亜硝酸塩、硝酸塩、リン酸塩、硫酸塩)を5分以内に分離できます。

環境水中の無機陽イオンおよびアンモニウムの低コストでの測定

一般的なアルカリやアルカリ土類陽イオンおよびアンモニウムは、米国では飲料水の主要な汚染物質とは見なされていませんが、同国でも定期的なモニタリングは行われており、ヨーロッパと日本では規制対象となっています。米国でのアンモニウム測定は、廃水排出に関する規制遵守のために行われます。この規制は、2013年に米国EPAにより発行された基準に基づいており、淡水中のアンモニア毒性の影響から水生生物を保護することを目的としています。

シンプルかつ低コストのイオンクロマトグラフィーワークフローの詳細をご覧ください。これには、統合イオンクロマトグラフィーシステム、オートサンプラー、抑制導電率検出などが含まれており、飲料水や廃水サンプル中の無機陽イオンおよびアンモニウムのルーチン測定に適しています。

無機イオンおよび消毒副生成物汚染についての学習教材

無機イオンおよび消毒副生成物汚染についての学習教材

当社が提供しているさまざまなソリューションは、サンプルあたりのコストのしきい値、スループット要件、検出限界、規制準拠のニーズ、並びに無機陰イオン、無機陽イオン、消毒副生成物の検査で生じる分析上の課題に対応します。

卓越した分離能と感度を備えたイオンクロマトグラフィーによって、一度に複数の陰イオンまたは陽イオン汚染物質を分析できます。最新のクロマトグラフィー技術は、Reagent-Freeイオンクロマトグラフィー(RFIC)システムや高圧イオンクロマトグラフィー(HPIC)システムなどの最先端テクノロジーを取り入れることで、高品質かつ高精度の結果を得ることを可能にしています。当社は包括的な製品ポートフォリオを取り揃えているため、環境科学者の方々はそれぞれの分析およびコストの要件に合った装置やカラムをお選びいただけます。

複雑なマトリックス中の分析物の定量には、トリプル四重極(QqQ)および高分解能高精度質量(HRAM)の両方が利用可能です。QqQとHR/AMはどちらも固有の特長があり、さまざまな分子タイプの定量において高い信頼性をもたらします。

ニーズHRAMQqQ
ノンターゲットスクリーニングfull circleempty circle
ターゲットスクリーニングfull circlefull circle
ノンターゲット定量およびターゲット定量full circlethree quarters circle
ターゲット定量のみthree quarters circlefull circle
レトロスペクティブ分析full circleempty circle
empty circle= 適用外 = Poor = Goodthree quarters circle = Betterfull circle= Best

テクノロジーへのクイックリンク


ビデオ:IC-MSの基礎と特長


サンプルマトリックス別の環境汚染物質ソリューション

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