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抗体薬物複合体(ADC)とは、タンパク質(通常は、モノクローナル抗体(mAb))が ADC リンカーを用いて低分子医薬品と共有結合(複合体化)したものです。mAb の標的能力と効力のあるがん細胞死滅薬と組み合わせることにより、正常細胞と異常細胞の正確な識別が可能になります。これらのバイオ医薬品の開発は、複合体化された医薬品の効力により mAb 単独の開発よりも困難です。詳細な ADC 特性評価用に設計された専用の UHPLC システム、質量分析、および LC カラムなどの当社の高度な技術により、新しい分子の分離および特性評価を簡単に行うことができます。
Thermo Scientific MAbPac HIC-Butyl HPLC カラムを使用して mAb と ADC を分離できます。親水性、ノンポーラス、5 μm ポリマー粒子をベースにしています。ポリマー粒子にはブチル基が結合されています。親水性の基材に、適切な密度でブチル基を結合しているため、サンプルの吸着を軽減し、キャリーオーバーを抑制することが可能です。MAbPac HIC-Butyl カラムは、抗体薬物複合体を考慮して特別に設計および開発した当社初の HPLC カラムの 1 つです。
mAb モノマー、凝集体、タンパク質分解に由来する Fab および Fc フラグメントの高分解能分離には Thermo Scientific MAbPac SEC-1 サイズ排除カラムをご使用ください。これらのサイズ排除クロマトグラフィー(Size-Exclusion Chromatography: SEC)カラムは、非変性条件、高/低塩濃度の移動相、揮発性溶離液でも優れた性能を発揮します。ADC に最適です。
新しい Thermo Scientific Vanquish Flex UHPLC システムは、完全な生体適合性を備えた流路と検証済みのコンプライアンスにより、高い信頼性を提供します。バイオ医薬品用タンパク質の特性評価のために、極めて広範囲のカラムケミストリーを使用できるとともに、保持時間の安定性、感度、分離効率で卓越した性能を発揮します。AppsLab からの無料でダウンロード可能なワンクリックのワークフローに加え、工具不要な Thermo Scientific Viper フィッティングにより、極めてシンプルな操作性を提供します。
新しい Thermo Scientific Orbitrap Exploris 480 質量分析計プラットフォームは、変性および未変性のインタクトMS分析およびサブユニットトップ/ミドルダウン分析からペプチドマッピングまで対応した、最も強力な卓上型の質量分析計です。High Mass Range(HMR)モードにより、スキャン範囲を最大 8,000 m/z にすることができ、変性または未変性 条件下でインタクトタンパク質を柔軟に分析できます。このペプチドマッピングのゴールドスタンダードシステムは、インタクトタンパク質の質量分析においても卓越した性能を発揮します。
Thermo Scientific BioPharma Finder 統合ソフトウェアを用いて、時間を節約し、より多くを同定できます。シンプルなソフトウェアワークフローは、バイオ医薬品の特性評価フローに沿ってお客様をガイドし、ペプチド配列の検証およびすべての変異体や修飾体の同定など、全てをカバーします。
Thermo Scientific Chromeleon 7.3 クロマトグラフィーデータシステム(CDS)ソフトウェアを使用して、ラボのワークフローを合理化できます。このソフトウェアは、GxP 準拠のバイオ医薬品 ADC 製造および QA/QC 環境向けの優れた機器制御、自動 DAR 計算、およびデータ処理を提供します。
Q Exactive BioPharma 質量分析プラットフォームを用いて医薬品の優れた構造情報を得る方法について Genentech と Thermo Fisher の専門家が解説します。