ガラスの特性に合った屈折率の最適化など好ましい特性を加えることができる封入剤は広く利用されており、光褪色を防止して、サンプルを長期間保存できます。硬めに設計された封入剤は、「硬化する(cure)」または固まる(harden)まで時間を要することにご留意ください。

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必要なもの

  • 固定・透過処理、ブロッキングおよび染色済みのサンプルが付着しているカバーガラスを、生理食塩水をベースとしたPBSなどの緩衝液中に浸しておいたもの
  • 顕微鏡スライドガラス
  • 封入剤


カバーガラス装着のプロトコール

封入剤の中に気泡が生じないように注意してください。ある程度の気泡はやむを得ません。気泡がほんの少数である限り、その周囲で観察することができます。

気泡の発生を防ぐために:

  • 封入剤の入ったボトルを振ったり逆さにしたりしないでください。
  • ほんのわずかな封入剤をラボ用の紙製ウエスに押し出すことにより、アプリケータ(すなわち、ピペットまたは滴瓶)先端での気泡発生を防いでから、封入剤をスライドに載せます。
  • サンプルが付着していない側のカバーガラス表面をきれいに拭いてから、観察に進んでください。指紋、残留塩類および他の汚染物質は、画像の品質を低下させてしまいます。
1少量の封入剤をスライドの表面に載せます。カバーガラスの下の空間をちょうど充填するだけの量を使用するようにしてください。
2サンプルが付着しているカバーガラスを緩衝液から取り出します。
3サンプルが付着していない側のカバーガラス表面から、余分な緩衝液または溶媒を拭き取ります(または風乾後に残留塩類を除いてからイメージングに進みます)。
4カバーガラスをマウント剤の上へとゆっくり傾け、下げるときに気泡が生じないようにします。
5硬化するまでの所要時間については、製造業者の使用説明書をご覧ください。
6オプション:必要に応じてカバーガラスを封じてください。
7観察を行います。

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For Research Use Only. Not for use in diagnostic procedures.