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本プロトコールでは、透過性または非透過性の核酸蛍光染色色素を使用して細胞核をラべリングするための一般注意事項を述べます。核内の内部物の大部分は核酸です。ほとんどの核酸染色剤では、核酸に結合する前の蛍光シグナルはわずかですが、色素が核酸に結合すると、蛍光強度が大きく増加します。 |
このプロトコールに記述した容量は、6ウェルプレートの単一ウェル、または単一の35 mmディッシュに適しています。
使用する核染色色素には、製造業者が想定した使用濃度と反応時間が情報として、たいがい付いてくるものです。色素が乾燥ペレットまたはDMSO保存溶液として提供された場合、おそらく段階希釈をする、すなわち、まず保存溶液を作り、それを基により希釈した使用液を調製する必要があります。この使用液はさらに希釈されて染色液となります。ふー…何とまあ多くの希釈液でしょう!ほとんどの核色素に対して、手始めに1 mM使用液を作り、試料用として1 μM染色液に希釈するのがよいと思います。
染色培地としては、完全培地(すなわち、普段使用している細胞培養培地)、またはPBSまたはHBSSなどの生理食塩水をベースとした緩衝液を使用することが可能です。どれを選ぶかはあなたの実験設計によります。例えば、生細胞集団中の死細胞を標識する生存度アッセイを実施する場合、完全培地中での標識を選択するかも知れません。または蛍光免疫染色中に対比染色を実施する場合、生理食塩水をベースとした緩衝液中で標識することを選択するかも知れません。
色素濃度の最適化を行う場合、テストしたい各濃度の染色液を調製する必要があります。例えば、6ウェルプレート中の1つのウェルに対して十分量の染色液を望む場合、使用する各濃度の染色液 1 mLを作ってください。
For Research Use Only. Not for use in diagnostic procedures.