ガウシアルシフェラーゼアッセイおよびベクター

弊社では、分泌型ガウシアルシフェラーゼを用いた、ルシフェラーゼレポーター試薬、マルチクローニングサイトベクター、ならびにフラッシュタイプ、グロータイプ、およびデュアルスペクトルのルシフェラーゼアッセイキットをご用意しております。ガウシアルシフェラーゼは、海生カイアシ類であるGaussia princepsに由来する20 kDaのタンパク質です。この生物発光酵素を、細胞培養メディウム中に高濃度分泌させることで、生細胞のレポーター活性モニタリングが可能になります。ルシフェラーゼ反応による発光は、産生したガウシアルシフェラーゼタンパク質量と相関し、ガウシア遺伝子発現のプロモーター活性測定に用いることができます。ガウシアルシフェラーゼ反応による光シグナルは強いフラッシュであり、同様条件アッセイでのホタルやウミシイタケ（Renilla）ルシフェラーゼのそれよりも顕著に激しく発光します。

弊社では、分泌型ガウシアルシフェラーゼを用いた、ルシフェラーゼレポーター試薬、マルチクローニングサイトベクター、ならびにフラッシュタイプ、グロータイプ、およびデュアルスペクトルのルシフェラーゼアッセイキットをご用意しております。このアッセイキットは、弊社のガウシアLucベクターに最適化されていますが、他社のガウシアルシフェラーゼおよびその派生製品（セレンテラジンを基質とするもの）とも十分な互換性があります。

Thermo Scientific™ガウシアDura LucベクターのガウシアDura遺伝子は、野生型ガウシア遺伝子由来であり、野生型と同程度の明るさでより安定した発光を得ることができます。ガウシアグローアッセイキットの試薬は、ガウシアDuraルシフェラーゼ反応によってグロータイプの発光シグナルを生成するため、インジェクターのないルミノメーターを用いる場合や、試料のバッチ処理が必要な実験にお勧めです。

ガウシアルシフェラーゼによるセレンテラジンの酸化的脱炭酸反応で、セレンテラミドと二酸化炭素が生成するとともに光シグナルが放出されます。