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等電点電気泳動(IEF)は電気泳動法のひとつで、等電点(pI)に基づいてタンパク質を分離する方法です。pIとは、タンパク質の正味電荷がゼロとなり、電場内でタンパク質がそれ以上泳動しないときのpH値です。IEFゲルは、タンパク質のpIを測定し、リン酸化、グリコシル化などの翻訳後修飾によるタンパク質のわずかな変化を検出するために使用します。
等電点電気泳動(IEF)では、タンパク質をポリアクリルアミドゲル(IEFゲル)または固定化pH勾配(IPG)ストリップに適用します。電場を印加し、複数のタンパク質を含むタンパク質サンプルをpH勾配上で泳動させます。各タンパク質はその独自のpIに到達した時点で、pH勾配上で固定化されますゲルを染色し結果を記録した後、pIで分離されたタンパク質を2Dゲル電気泳動を用いて分子量別に分離できます。
非変性ネイティブ条件でのタンパク質解析に最適化したポリアクリルアミドを5%含有するNovex® IEFゲルなど、等電点電気泳動の包括的なソリューションを提供いたします。以下の試薬と装置は、Novex® IEF ゲルで最善の成績を得るために通常使用されているものです。
ZOOM® IEFフラクショネーターは、サンプルの複雑さを低減し、少量のタンパク質を濃縮し、検出のダイナミックレンジを拡大する、迅速で信頼性の高い装置です。ZOOM® IEFフラクショネーターを用いて溶液相等電点電気泳動を行うと、通常3時間以内に再現性ある分離が行われます。分画後のサンプルは2次元ゲル電気泳動(2DE)、1次元ゲル電気泳動(1DE)、または2次元液体クロマトグラフィー/質量分析(2DLC/MS)による次の解析にそのまま使用できます。
For Research Use Only. Not for use in diagnostic procedures.