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微生物 ID、菌株サブタイピング、AMR 検出、およびターゲットシーケンシングのための感染症研究パネル

疾病研究ではより速い結果と優れた成果を必要とすることから、培養アッセイや迅速生化学的検査などの伝統的な病原体同定技術から次世代シーケンシング(NGS)のような分子生物学的方法に移行しつつあります。

研究者は、Ion Torrent NGS の進化によって向上したスループットや正確性、ロングリードを測定可能な高性能を活用し、合理的なサンプル調製やシンプルで最適化されたデータ解析ワークフローにより、細菌のシーケンシングを迅速かつ正確に実施できるようになりました。Ion Torrent シーケンシングは、疾病のモニタリングや感染の調査、病因の特定などのために、保管されたサンプルから迅速な結果を得るために重要になっています。微生物全ゲノムシーケンシングのダウンストリームであるデータ解析メソッドには、de novo および参照配列を用いたアセンブル、抗生物質耐性検出、そして微生物株タイピングが含まれます。

Ion AmpliSeq 技術は、16S rRNA のような特定の遺伝子セットのターゲットシーケンシングにおいて、シンプルで高速なライブラリ作製を提供します。ウルトラハイマルチプレックス PCR に基づく Ion AmpliSeq 技術は、インプット DNAをわずか 1 ng しか必要としません。研究者は、ターゲットシーケンシングを行うことで、培養することなく、混合サンプルから微生物を効率よく同定でき、アウトブレイクサンプルのレトロスペクティブ研究の実施、そして抗生物質耐性に関連する変異の発見が可能です。

全ゲノムシーケンシング

深いカバレッジによる微生物全ゲノムシーケンシングは、SNPs、挿入、欠損、逆位、そして複雑な再編成を含む全種の遺伝的変異を見出すための究極のツールです。微生物の同定や新規発見、または特定の細菌やウイルスのタイピングに使用されます。

細菌やウイルスのタイピング

アウトブレイクの調査や病因解明のための保管サンプルを使用した、疾患研究における迅速で安価な細菌およびウイルスのタイピング。

ターゲットシーケンシング

Ion AmpliSeq 技術により、混合サンプル中の微生物の同定、毒性因子や伝染パターンの研究、そして抗生物質耐性に関連する変異の発見のための、特定遺伝子のターゲットシーケンシングを実施できます。

 

微生物解析ワークフロー
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Ion GeneStudio システム 製品選択ガイド


微生物解析のための新しいソリューション

Ion GeneStudio S5 システムのための Ion AmpliSeq Community Panels

新しい Ion AmpliSeq Pan-Bacterial および Ion AmpliSeq Antimicrobial Resistance community panelは、混合サンプル中の迅速で簡単な微生物同定および AMR 解析を提供します。

Ion GeneStudio S5システム 用の 600 bp シーケンシングケミストリ

Ion 520 & Ion 530 ExT Kit-Chef は、Ion Chef および Ion GeneStudio S5、S5 Plus、または S5 Prime システムを使用することで、2 日未満で完了するロングリードシーケンシングの自動ワークフローを可能にします。

Ion PGM システム用のシーケンシングケミストリ

Ion PGM Hi-Q View シーケンシングケミストリでシーケンスする場合、色のついた Ion Sphere Particles (ISPs) を使用したテンプレート調製が可能であり、これにより GC 領域におけるカバレッジが向上します。

等温増幅を使用する Ion PGM システム用の高速テンプレート調製

Ion PGM Template IA キットは数時間かかるテンプレート調製時間を半分にすることができ、他の Ion PGM システム用のテンプレート調製ワークフローと比較して、最も高速な微生物シーケンシングワークフローを提供します。


顧客体験のビデオ微生物多様性

臨床および環境研究アプリケーションのための Ion 16S シーケンシングの使用

数十年の解析といくつもの研究により、私たちは微生物が想像以上に多様であることを学びました。そして微生物種の多様性は、良好な生態系について、あるいは、それらの微生物の相互作用が、炎症性腸疾患、肥満、慢性創傷などの疾患においてどのように関わっているのかを教えてくれます。George Watts 博士と Charles Li 博士が、彼らの臨床および環境研究アプリケーションにおいて、どのように Ion 16S シーケンシングを使用しているのかを、お聞きください。

微生物シーケンシングに関する文献および論文

文献

出版物

Ion Torrent シーケンシングは、微生物ゲノムやメタゲノムシーケンシングに関する 900 を超える査読論文で引用されています。

微生物全ゲノムシーケンシングおよびタイピング

Soni I, et al.(2015).Draft Genome Sequenci of Methicillin-Sensitive Staphylococcus aureus ATCC 29213, ATCC 29213 Genome Announc 3(5): e01095-15.DOI: 10.1128/genomeA.01095-15 

Mattos-Guaraldi AL, et al.(2015).Draft Genome Sequence of Corynebacterium striatum1961 BR-RJ/09, a Multidrug-Susceptible Strain Isolated from the Urine of a Hospitalized 37-Year-Old Female Patient 

ターゲットシーケンシング

Gardner et al.Targeted amplification for enhanced detection of biothreat agents by next-generation sequencing BMC Research Notes (2015) 8:682.DOI: 10.1186/s13104-015-1530-0 

Ferrario, et al.A genome-based identification approach for members of the genus Bifidobacterium.FEMS Microbiol Ecol.2015 Mar;91(3). pii: fiv009.DOI: 10.1093/femsec/fiv009.Epub 2015 

ウイルスシーケンシング

Santiago-Rodriguez TM, et al.(2015) The human urine virome in association with urinary tract infections.Front.Microbiol.6:14 DOI: 10.3389/fmicb.2015.00014 

Kosoy Ol, et al.Novel Thogotovirus Associated with Febrile Illness and Death, United States, 2014.Emerg Infect Dis 2015 May. http://dx.doi.org/10.3201/eid2105.150150 

Zhang Y, et al.Isolation and characterization of H7N9 avian influenza A virus from humans with respiratory diseases in Zhejiang, China.Virus Res.2014 Aug 30; 189:158-64.  DOI:10.1016/j.virusres.2014.05.002 

16S およびメタゲノムシーケンシング

Cuervo A, et al.Phenolic compounds from red wine and coffee are associated with specific intestinal microorganisms in allergic subjects.Food funct., 2016, Advance Article, DOI: 10.1039 

Saarenheimo, J, et al.In press.Bacterial community response to changes in a tri-trophic cascade during a whole-lake fish manipulation.Ecology. http://dx.doi.org/10.1890/15-1052.1 

Candon S, et al.(2015) Antibiotics in Early Life Alter the Gut Microbiome and Increase Disease Incidence in a Spontaneous Mouse Model of Autoimmune Insulin-Dependent Diabetes.PLoS ONE 10(5): e0125448. doi:10.1371/journal.pone.0125448 

Shaw, JLA, et al.Using amplicon sequencing to characterize and monitor bacterial diversity in drinking water distribution systems.Appl. Environ.Microbiol.AEM.01297-15 

Kommedal O, et al.Massive Parallel Sequencing Provides New Perspectives on Bacterial Brain Abscesses.J. Clin.Microbiol.June 2014 vol. 52 no. 6 1990-1997 

他の出版物を見る

For Research Use Only. Not for use in diagnostic procedures.