イオンクロマトグラフィーによる陰イオン分析

食品飲料製品中の陰イオン分析

弱酸性保存料は、ソーダ、果汁、しょうゆ、ジャム、その他の調味料など、酸性の食品飲料の微生物腐敗を防ぐために広く使われる陰イオンです。弱酸による阻害作用には、細胞膜からの非解離分子のすばやい拡散があり、これによりプロトンが解放され、細胞質を酸性化して、微生物の増殖を防ぎます。保存料は、溶液の非解離酸濃度が高く pH 値が低い場合により効果を発揮します。


陰イオン分析

Thermo Scientific™ Reagent-Free™ イオンクロマトグラフィー(RFIC™)システムは、弱酸分析を簡易化して、Thermo Scientific™ Chromeleon™ クロマトグラフィーデータシステム(CDS)ソフトウェアを通じて水酸化物溶離液濃度を全面的に制御できます。サンプルは注入前に希釈するだけで済み、手作業による溶液調製が不要なので、精度が大幅に改善されます。


規制情報

  • FDA
    • 亜硫酸塩濃度が 10 ppm を超える食品飲料には、ラベル表示が義務付けられています。
    • 安息香酸エステルは、GRAS(generally recognized as safe)物質とみなされていますが、適正製造基準および適正使用基準に準じて、最大許容濃度が 0.1%に規定されています。
    • 乳児用調製粉乳では、ヨウ素濃度下限が 5 μg/100 kcal、上限が 75 μg/100 kcal に規定されています。
  • 欧州連合
    • 安息香酸エステルの上限は清涼飲料では 0.015%、その他の食品製品では 0.2%に規定されています。

アプリケーションノート例

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Style Sheet for Komodo Tabs