細胞増殖マイクロプレートアッセイ

細胞増殖解析は、細胞の成長および分化の研究にとって極めて重要であり、薬物開発において、化合物の毒性および腫瘍細胞の増殖阻害を評価するためにしばしば使用されます。増殖測定は、一般に平均DNA含有量または細胞性代謝およびDNA合成の定量に基づきます。幅広い種類のMolecular Probes®細胞解析アッセイは、個別もしくは組合わせて用いられ、細胞増殖、細胞毒性、または薬物の有効性の研究などの複雑な生物学的研究を、マイクロプレート内またはフローサイトメトリーアッセイプラットフォーム上で実現します。

DNA 含量

CyQUANT® 細胞増殖アッセイは、細胞のDNA含量に基づいて、細胞集団における細胞数をカウントするための、正確なマイクロプレートベースの蛍光測定法を提供します。細胞のDNA 含量は高度に制御されているため、CyQUANT® アッセイを複数のタイムポイントにおいて行うことにより、細胞集団の平均的な増殖速度を算出することが可能となります。CyQUANT® 色素のDNAへの結合は、代謝状態に依存しないため、シグナルウインドウおよび蛍光強度を、幅広い条件および細胞タイプにおいて比較することが可能です。

様々なCyQUANT® アッセイフォーマットにより、異なるワークフローのオプションが提供され、全細胞数の複数日およびエンドポイントアッセイおよび生細胞のアッセイなどが可能となります。

CyQUANT® Cell Proliferation Assay Kit
CyQUANT®細胞増殖アッセイキットを用いたNIH 3T3繊維芽細胞の定量化

新生DNA合成—イメージング/ハイコンテンツスクリーニング

新生DNA合成を測定することにより、単一細胞中または細胞集団における細胞増殖の正確なアッセイ法が実現します。Click-iT® EdU アッセイは、ヌクレオシドアナログであるEdUのDNAへの取り込みに基づいて、新生DNA合成速度を測定します。検出は銅触媒の「click」反応により行われ、通常30分以内に完了します。

Click-iT® Plus EdUイメージングアッセイは、穏やかな反応条件を利用し、一連の蛍光オプションを提供することで、他の蛍光色素との組み合わせを容易にし、蛍光タンパク色素などを用いた複数パラメーターの結果を得ることができ有用です。さらに、Click-iT® EdUマイクロプレートアッセイは、シグナル増幅によるマイクロプレートベースの蛍光分析とHTS用の簡単かつ迅速なワークフローに最適化されています。

選択ガイド
 CyQUANT®細胞増殖アッセイキットCyQUANT®NF細胞増殖アッセイキットCyQUANT®直接細胞増殖アッセイ
ターゲットDNA 含量DNA 含量DNA 含量
レポーターCyQUANT® GRCyQUANT® NFCyQUANT® Direct
励起/蛍光 (nm)480/520480/520480/520
サンプルマルチポイントのアッセイ中には、培養細胞は凍結し、同じスタンダードを用いて同時に分析する必要があります。高速リードアウト用の簡素化されたプロトコル(凍結ステップを省きます);開始から終わりまで1時間のアッセイ15分プロトコル;凍結、溶解、または温度平衡なし;生存率指標(すなわち、死細胞の計数なし)
使用方法50~50,000細胞を検出。100~20,000細胞を検出。50~20,000細胞を検出。
プロトコルの概要
  1. 試薬の調製。
  2. 細胞をプレートウェルに分注。
  3. 4–6時間インキュベートして細胞を付着させる。
  4. 培地を取り除き–70°Cで凍結。
  5. プレートを解凍して試薬を添加。
  6. 2~5分間、室温でインキュベート。
  7. 蛍光測定。
  1. 細胞を播種して一晩増殖
  2. 培地を取り除く。
  3. 試薬を添加して30~60分間、インキュベート。
  4. 蛍光測定。
  1. 細胞を播種して一晩増殖
  2. 培地を取り除く。
  3. 試薬を添加して30~60分間、インキュベート。
  4. 蛍光測定。
構成品すべての構成品すべての構成品すべての構成品
フォーマット1キット、1,000アッセイ1キット、200アッセイ1キット、プレート10枚
カタログ 番号C7026C35006C35011
 Click-iT® EdU マイクロプレートアッセイ
ターゲット増殖細胞の新たに合成されたDNAにチミジンアナログのEdUを取り込ませます。
レポーターAmplex® UltraRed-により増幅した Click-iT® EdU反応
励起/蛍光 (nm)571/585
サンプル生細胞集団の増殖解析にに最適化されています:Click反応による検出は固定後に行います。
使用方法EdUと共にインキュベーションしている間にDNAが合成される細胞核において蛍光シグナルが増大します。
構成品すべての構成品
フォーマット400アッセイ
プロトコルの概要
  1. 播種した細胞にEdUを添加。
  2. 培地を取り除き、固定試薬を添加し、5分間インキュベート。
  3. 調製したClick- iT®試薬を添加し、25分間インキュベート。
  4. 調製試薬を取り除き、2回洗浄。
  5. HRP結合抗体を添加。
  6. 抗体試薬を除去して洗浄、Amplex® UltraRedを添加し、15分間インキュベート。
  7. 反応停止試薬を添加し、蛍光測定。
カタログ 番号C10214
 CyQUANT®細胞増殖アッセイキットCyQUANT®NF細胞増殖アッセイキットCyQUANT®直接細胞増殖アッセイ
ターゲットDNA 含量DNA 含量DNA 含量
レポーターCyQUANT® GRCyQUANT® NFCyQUANT® Direct
励起/蛍光 (nm)480/520480/520480/520
サンプルマルチポイントのアッセイ中には、培養細胞は凍結し、同じスタンダードを用いて同時に分析する必要があります。高速リードアウト用の簡素化されたプロトコル(凍結ステップを省きます);開始から終わりまで1時間のアッセイ15分プロトコル;凍結、溶解、または温度平衡なし;生存率指標(すなわち、死細胞の計数なし)
使用方法50~50,000細胞を検出。100~20,000細胞を検出。50~20,000細胞を検出。
プロトコルの概要
  1. 試薬の調製。
  2. 細胞をプレートウェルに分注。
  3. 4–6時間インキュベートして細胞を付着させる。
  4. 培地を取り除き–70°Cで凍結。
  5. プレートを解凍して試薬を添加。
  6. 2~5分間、室温でインキュベート。
  7. 蛍光測定。
  1. 細胞を播種して一晩増殖
  2. 培地を取り除く。
  3. 試薬を添加して30~60分間、インキュベート。
  4. 蛍光測定。
  1. 細胞を播種して一晩増殖
  2. 培地を取り除く。
  3. 試薬を添加して30~60分間、インキュベート。
  4. 蛍光測定。
構成品すべての構成品すべての構成品すべての構成品
フォーマット1キット、1,000アッセイ1キット、200アッセイ1キット、プレート10枚
カタログ 番号C7026C35006C35011
 Click-iT® EdU マイクロプレートアッセイ
ターゲット増殖細胞の新たに合成されたDNAにチミジンアナログのEdUを取り込ませます。
レポーターAmplex® UltraRed-により増幅した Click-iT® EdU反応
励起/蛍光 (nm)571/585
サンプル生細胞集団の増殖解析にに最適化されています:Click反応による検出は固定後に行います。
使用方法EdUと共にインキュベーションしている間にDNAが合成される細胞核において蛍光シグナルが増大します。
構成品すべての構成品
フォーマット400アッセイ
プロトコルの概要
  1. 播種した細胞にEdUを添加。
  2. 培地を取り除き、固定試薬を添加し、5分間インキュベート。
  3. 調製したClick- iT®試薬を添加し、25分間インキュベート。
  4. 調製試薬を取り除き、2回洗浄。
  5. HRP結合抗体を添加。
  6. 抗体試薬を除去して洗浄、Amplex® UltraRedを添加し、15分間インキュベート。
  7. 反応停止試薬を添加し、蛍光測定。
カタログ 番号C10214

For Research Use Only. Not for use in diagnostic procedures.