タンパク質定量のマイクロプレートアッセイ

タンパク質サンプルの定量は、ゲル電気泳動やウエスタンブロット解析を行う前や、タンパク質結合アッセイにより結合タンパク質と遊離タンパク質のレベルを比較する測定にとって重要なステップです。アッセイフォーマットの選択は、多くの場合、サンプル混合物中の他の構成要素を基にします。NanoOrange®は、還元剤と共存でき、感度が十分に高いため、多くの夾雑物を閾値レベル未満に希釈できます。CBQCAは、リポタンパク質、または脂質とタンパク質の混合物との適応性を有しています。

CBQCAタンパク質定量キット

CBQCAタンパク質検出キットは、100~200 µL中10 ng~150 mgのタンパク質、リポタンパク質、または脂質とタンパク質の混合物を正確に検出します。この試薬は、基本的に水溶液中では無蛍光ですが、タンパク質と反応することで非常に蛍光の強い誘導体を生成します。

Quan-iT™タンパク質アッセイキット

Quan-iT™タンパク質アッセイキットは、容易かつ正確なタンパク質定量を可能にし、また、タンパク質に対して非常に選択的であるため、タンパク質間におけるデータのばらつきがほとんどありません。塩類、溶媒またはDNAといった界面活性剤以外の一般的なコンタミネーションが生じたとしても、室温で実施されるアッセイでは特に問題はなく、シグナルは3時間安定しています。

NanoOrange®タンパク質定量キット

NanoOrange®タンパク質定量キットは、単一濃度の色素を用いて溶液中の100 ng/mL~10 mg/mL濃度のタンパク質を正確に検出できる、超高感度アッセイをもたらします。このアッセイは還元剤および核酸に対する適応性を有するため、タンパク質定量を妨げることはありません。アッセイの感度が高いため、塩類および界面活性剤などの一般的な夾雑物は、慨して干渉する閾値未満に希薄化できます。

cbqca-s001046
CBQCAタンパク質定量キットを使用したウシ血清アルブミン(BSA)の検出 主要プロットは、50 ng~1000 ngのBSAが検出されたことを示す。 挿入図Aは、検出範囲を最大150 μgまで拡張できることを示す。 挿入図Bは、検出下限を10 ngまで拡張できることを示す。 各点は4回測定の平均値を示す。

選択ガイド

 CBQCA Protein Quantitation KitQuant-iT™ Protein Assay KitNanoOrange® Protein Quantitation Kit, 200–2000 Assays
ターゲットタンパク質タンパク質タンパク質
レポーターCBQCAQuant-iT™ Protein ReagentNanoOrange®
Ex/Em (nm)465/550470/570485/590
アッセイ脂質、膜画分または界面活性剤の存在下でのタンパク質定量溶液中のタンパク質の定量溶液中のタンパク質の定量
用法アッセイ容量200 µL中、10 ng/mL~150 ng/mLの濃度で検出アッセイ容量200 µL中、0.25~500 µgの範囲内のタンパク質を検出アッセイ容量200 µL中、10 ng/mL~10 µg/mLの濃度で検出
構成ストック溶液を調製するためのすべての試薬を含む。アッセイバッファーおよびコントロールを含む。アッセイバッファーおよびコントロールを含む。
フォーマット300~800アッセイ(1アッセイにつき100~200  µLで)アッセイ容量200  µLで1,000アッセイアッセイ容量200  µLで2,000アッセイ
プロトコール概要
  1. タンパク質サンプルをマイクロプレートに添加
  2. KCN溶液を添加
  3. CBQCA 溶液を添加
  4. 1時間インキュベート
  5. 蛍光を測定
  6. 標準曲線を用いてタンパク質を定量
  1. ワーキング溶液をマイクロプレートにロード
  2. サンプルを加え、十分に混合
  3. 15 分間室温でインキュベート
  4. 蛍光を測定
  5. 標準曲線と比較することで、タンパク質を定量
  1. サンプルを微量遠心チューブ中のNanoOrange®ワーキング溶液と混合
  2. サンプルを10分間90~95°Cでインキュベート
  3. 冷却後、マイクロプレートウェルに移す
  4. 蛍光を測定
  5. 標準曲線と比較することで、タンパク質を定量
カタログ 番号C6667Q33210N6666

For Research Use Only. Not for use in diagnostic procedures.