ExoSAP-IT PCR製品クリーンアップ試薬

ExoSAP-IT PCR試薬は、シンプルなプロトコルと短いアンプリコンと長いアンプリコンの両方を100%回収することで、限られたサンプルを節約し、ワークフローの効率を向上させることができます。

Applied Biosystems ExoSAP-IT Express 試薬は、特別に調製されたバッファーに、エキソヌクレアーゼ I とエビアルカリホスファターゼ（SAP）を組み合わせた独自の混合物で、PCR後に過剰なプライマーや dNTP を除去します。エキソヌクレアーゼIは、残存する一本鎖プライマーと、PCR中に生成される余分な一本鎖 DNA を除去します。その後の反応を妨げる可能性のあるPCR混合物から、残りのdNTPを除去します。

図1.ExoSAP-IT Express 試薬によるPCR反応の酵素クリーンアップ。2 μLのExoSAP-IT Express試薬で5 μLのPCR産物を処理できます。処理は37℃で4分間行い、インキュベーション時間は80℃で1分間行い、両方の酵素を不可逆的に不活化させます。酵素不活性化が完了すると、PCR産物はシーケンシング（サンガー／NGS）、フラグメント解析、SNP解析、in vitro転写、または単一塩基伸長などの下流アプリケーションに使用できます。

ExoSAP-IT Expess 試薬をPCR産物に直接追加することで、チューブ、ウェル、カラムへの移送ステップが不要になり、アンプリコンを節約できるため、クロスコンタミネーションの可能性を減らすことができます。。作業は簡単で、これで終わりです。ExoSAP-IT Expess 試薬を用いた酵素クリーンアップの後、プライマーおよびdNTPは、DNAシーケンシングやその他のダウンストリームアプリケーションと干渉しなくなります。

ExoSAP-IT Express試薬は、従来のExoSAP-ITと同じ優れたクリーンアップを提供しながら、迅速な処理時間とリソース使用効率の向上をもたらします。スピンカラム、磁気ビーズ、沈降、ろ過、ゲル精製を排除—新しいExoSAP-IT技術により、最小限のステップでサンプルクリーンアップ時間を大幅に短縮し、最もシンプルなワークフローを実現します（図を参照）。

図2.ExoSAP-IT Expess 試薬と他の一般的な方法との比較。