Search Thermo Fisher Scientific
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すべての真核生物において小胞体(ER)を構成する折り畳まれた膜からなるネットワークは、平均的な動物細胞に含まれる膜全体の半分以上を占めています。ERの分岐細管および扁平嚢には、リボソームが結合した膜(粗面ER)およびリボソームが結合していない膜(滑面ER)という2つの形態があります。ERは脂質およびタンパク質合成、タンパク質シャペロン化および折り畳み、ならびにカルシウムホメオスタシスの中心的役割を担います。生細胞または固定細胞のERイメージングには、3種類のMolecular Probes®テクノロジーが用いられます。
生細胞のダイナミックな挙動を追跡するために生細胞のERの標識を行いたい場合、CellLight®試薬をご使用ください。CellLight®タンパク質は、生細胞あるいは固定処理済の細胞で共局在を確認するために他の蛍光プローブと複合的に使用することができます。これらのすぐに使えるコンストラクトは、カルレティキュリン(1.8 kDa、N末端)、ERルーメンの常在タンパク質、およびKDEL(0.5 kDa、C末端)由来のER保持シグナルを用いて、ERを標的とする蛍光融合タンパク質を発現します。CellLight®試薬は、トランスフェクションステップを簡素化し、毒性または化学的破壊が最小限の細胞染色試薬として機能します。
ER-Tracker™試薬は細胞透過性を持つ生細胞染色試薬であり、ERに対して高い選択性を有します。プロトコルに従って細胞を染色する場合、ホルムアルデヒド固定後に、染色パターンが部分的に保持されます。それぞれのBODIPY®試薬は、ER上で顕著であるATP感受性K+ チャンネルのスルホニル尿素受容体に結合するグリベンクラミドを用いてERを染色します。注:グリベンクラミドの薬理活性は、ERの機能に影響を及ぼす可能性があります。
固定細胞におけるERの標識化は、コンカナバリンAなどのレクチン、またはジスルフィドイソメラーゼ(PDI)などのER結合タンパク質に対する抗体の蛍光コンジュゲートを用いて、行うことができます。Alexa Fluor® 594にコンジュゲートしたコンカナバリンAと、抗PDI一次抗体およびAlexa Fluor® 488標識二次抗体を有するER-ラベリングキットとが提供されます。SelectFX®キットによって細胞固定剤と透過剤も提供されます。
リードアウト |
蛍光融合タンパク質の発現
| |
---|---|---|
ターゲット |
ERルーメンに保持されるタンパク質
| |
一般的なフィルター セット | FITC | TRITC |
標識 | GFP | RFP |
励起/蛍光 (nm) | 488/520 | 555/584 |
シグナル対ノイズ比 | ||
光安定性 | ||
マルチプレキシング |
可
|
可
|
生細胞 |
可
|
可
|
固定細胞 |
不可
|
不可
|
固定可能 |
可
|
可
|
プラットフォーム |
イメージング
|
イメージング
|
パッケージフォーマット |
1 mL
|
1 mL
|
カタログ番号 |
リードアウト |
生細胞のER染色
| |
---|---|---|
ターゲット |
ERのK+チャンネルに結合
| |
一般的なフィルター セット | FITC | Texas Red ® |
標識 | BODIPY® FL | BODIPY® TR |
励起/蛍光 (nm) | 504/511 | 587/615 |
シグナル対ノイズ比 | ||
光安定性 | ||
マルチプレキシング |
可
|
可
|
生細胞 |
可
|
可
|
固定細胞 |
不可
|
不可
|
固定可能 |
可
|
可
|
プラットフォーム |
イメージング
|
イメージング
|
パッケージフォーマット |
100 μg
|
100 μg
|
カタログ番号 |
リードアウト |
固定細胞のER染色
| |
---|---|---|
ターゲット |
ER結合PDI
|
ERのαグルコピラノシル残基
|
一般的なフィルター セット | Texas Red ® | FITC |
標識 | Alexa Fluor® 594 | Alexa Fluor® 488 |
励起/蛍光 (nm) | 561/594 | 496/519 |
シグナル対ノイズ比 | ||
光安定性 | ||
マルチプレキシング |
可
|
可
|
生細胞 |
不可
|
不可
|
固定細胞 |
可
|
可
|
固定可能 |
不可
|
不可
|
プラットフォーム |
イメージング
|
イメージング
|
パッケージフォーマット |
5 mg
|
1セット
|
カタログ番号 |
リードアウト |
蛍光融合タンパク質の発現
| |
---|---|---|
ターゲット |
ERルーメンに保持されるタンパク質
| |
一般的なフィルター セット | FITC | TRITC |
標識 | GFP | RFP |
励起/蛍光 (nm) | 488/520 | 555/584 |
シグナル対ノイズ比 | ||
光安定性 | ||
マルチプレキシング |
可
|
可
|
生細胞 |
可
|
可
|
固定細胞 |
不可
|
不可
|
固定可能 |
可
|
可
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プラットフォーム |
イメージング
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イメージング
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パッケージフォーマット |
1 mL
|
1 mL
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カタログ番号 |
リードアウト |
生細胞のER染色
| |
---|---|---|
ターゲット |
ERのK+チャンネルに結合
| |
一般的なフィルター セット | FITC | Texas Red ® |
標識 | BODIPY® FL | BODIPY® TR |
励起/蛍光 (nm) | 504/511 | 587/615 |
シグナル対ノイズ比 | ||
光安定性 | ||
マルチプレキシング |
可
|
可
|
生細胞 |
可
|
可
|
固定細胞 |
不可
|
不可
|
固定可能 |
可
|
可
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プラットフォーム |
イメージング
|
イメージング
|
パッケージフォーマット |
100 μg
|
100 μg
|
カタログ番号 |
リードアウト |
固定細胞のER染色
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---|---|---|
ターゲット |
ER結合PDI
|
ERのαグルコピラノシル残基
|
一般的なフィルター セット | Texas Red ® | FITC |
標識 | Alexa Fluor® 594 | Alexa Fluor® 488 |
励起/蛍光 (nm) | 561/594 | 496/519 |
シグナル対ノイズ比 | ||
光安定性 | ||
マルチプレキシング |
可
|
可
|
生細胞 |
不可
|
不可
|
固定細胞 |
可
|
可
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固定可能 |
不可
|
不可
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プラットフォーム |
イメージング
|
イメージング
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パッケージフォーマット |
5 mg
|
1セット
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カタログ番号 |
研究ツールMolecular Probes®ハンドブック | BioProbes® 70関連機器およびアプリケーション |
For Research Use Only. Not for use in diagnostic procedures.